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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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通販ページの開通準備はできていますが、本日体調不良のため、いま少しお時間ください。


あと下から、一昨年+去年ツイッターで考えたクリスマスリーマンサスダテです。
バレンタイン?いいえ、クリスマスです。




***



《クリスマスは愛しい人にダイヤモンドのペンダントを》
――おい待てあんた、それ給料何ヶ月分?


猿飛佐助はサラリーマンである。ネクタイの似合わないオレンジ赤毛の髪をしているが、サラリーをもらって働いているからにはサラリーマンである。満員電車に揺られて会社に通い、名刺を手に頭を下げたりもする。
肩書きは武田商事営業二課主任。時折代替わりする課長のすぐ下で二課を主に任せられていると言えよう。しかし要するに平社員である。管理職的手当はないが残業手当はでる。肝心の給料は――まあそこは不景気の中でも流石の武田商事、評価と勤務年数に見合った額だと思っていただきたい。業務内容については「それは内緒!」と笑ってごまかす。一般的に想像される営業は一課の仕事だ。ゆえに佐助は地毛を染めずに勤めていられる。髪色に隠れてちゃっかり埋めずにあけたままのピアスの穴があったりするが、まさか仕事にアクセサリーもない。痩せぎすな体型にグレー系統のスーツと地味な緑のネクタイ、たまにかける黒縁眼鏡は、部下をして髪染めたら誰だか分かりませんねと言わしめるほどだ。
このように何だかんだでまあまあ一般的なサラリーマンと言えそうな猿飛佐助にとって、平日はお仕事の日である。
それが例え十二月二十四日であったとしても、平日は平日だ。悔しかったら国民の祝日にでもしてみるがいい。そうしたところで働く人間は働くのかもしれないが。
『Ha,あんたは働く側の人間なんだろうな』
そう唇をつりあげたのは佐助の恋人である。元より目つきが悪いものだから、皮肉気な笑みもいっそう挑発的だ。
あのねえ、と佐助はため息をついた。
『普通の会社は伊達さんとこと違って、クリスマス休暇なんて優雅なもんはないの!』
――さて、ここで世の中の男子諸君に猿飛佐助からアドバイスだ。
恋人と喧嘩になったとき、もしもその場を穏便に納めたいのなら、決してため息をついてはいけない。君の思う『普通』を引き合いに出してはいけない。キスのひとつでもしてゴメンネと言って相手に喚きたいだけ喚かせておくのが一番であろう。――ただし。
『――All right,勝手にしろ。俺は俺で好きにする』
ただし相手が普通の女の子ではなく、箱入り育ちのくせに目つきも口も悪く自分より年下でよその会社の社長を勤めている、負けず嫌いの男である場合、どう対処するべきだったのか。
それは猿飛佐助にも分からない。


そこそこ普通のサラリーマンである佐助の恋人は、OED代表取締役という肩書きを持つ男である。
名を伊達政宗という。
出会いは主張先の香港だった――と言ったら二課の女子には「リーマンが香港で熱い夜とかどこのBLですか」と疑問とも断定ともつかぬ言葉を返されたものだ。しかしあれがBLなのだとしたらずいぶん夢がない。と佐助は首を振る。BLというのはボーイズによるハーレクインだそうではないか。え?違う?まあいい、とにかく香港で熱い夜はなかった。あまりかっこいい思い出ではないので詳しくは語りたくない。ただ、伊達社長と出会って名刺を渡したのは数ヶ月前の香港だった。そして帰国して、あれやこれやあって、恋人と呼べるかは分からないが恋人でなければ何なのかも分からない程度の仲になった。
――少なくとも、伊達さんはそう認識していてくれたのだろう。
その証拠がクリスマスだ。
クリスマスが恋人たちにとって重要なイベントと認識されているのは言うまでもない。
それを『何故であろうな?』などと真剣に疑問に思うのはいずれよほどの変わり者だ。
そんな変わり者の一人であるらしい二課の課長である真田幸村に問われて、佐助は慎重に考えた末、『本来は家族で過ごす日だからこそ、将来的に家族になる相手と思われてるか測りたいんじゃないですかね』と答えてみた。本当は『そりゃ夜が本番だからでしょ真田の旦那、イルミネーションがきれいなイブに盛り上がって~ホテル行って~みたいな気持ちが分かんない?』と言ってみたかったが、破廉恥!と叫ばれ闘魂注入されてはかなわない。
そのイブの夜に盛り上がりたいクリスマスに向けて、佐助とて何もしていないわけではなかった。
――実を言うとプレゼントは用意している。
《クリスマスは愛しい人にダイヤモンドのペンダントを。こだわり派のあの人だから、笑顔を見たくありませんか?》
見たくありませんかとか言われても、何そのプロポーズレベルの御宣託。
だが雑誌の占いに突っ込みながら、それでもついつい間に受けてダイヤのペンダントを探してしまう程度には、佐助の恋人はハードモードのこだわり派だ。目つきが鋭く八重歯が牙に見えて、だが間違いなく美人の部類に入る彼の笑顔には、一見の価値があった。
男で社長、タイピン辺りが一般的な気もしたが、ダイヤをあしらったタイピンの一つくらいは持っていそうな伊達社長である。その名の通りの伊達男。そして数点豪華主義。旅先で借りていたスイートルームにはぎょっとさせられたが、普段の住まいは案外慎ましい。慎ましいという事実を佐助は知っている。
その伊達社長の部屋、十二月二十二日。イブの二日前。
話の発端は何だったか。
――確か、政宗さんは、チキンでも焼くかと聞いてきたのだ。
佐助は面食らって答えた。
「二十四日?平日じゃない。伊達さんだって仕事あるでしょ?」
プレゼントはその日に渡すつもりで、ワインと一緒に持ってきていた。何とか工房と名のついた店の一品物である。
円に『M』がはめ込まれたペンダントトップの、細い鎖はネックレスと呼んだ方がよさそうだ。都合よく政宗のM、と思いきや、よく見れば円は斜め下だけ厚みのある三日月である。『Moon』だ。それはそれで昼よりは夜がイメージの政宗に似つかわしい。肝心のダイヤモンドは小さな青いカラーダイヤで、何だかんだで大袈裟にならずにすんだ。デザインで選んだつもりだから後悔はないが、予算的には胸をなでおろしつつちょっぴを残念でもある。
ともあれ、満面の笑み、とまではいかずとも口笛のひとつもいただけるんじゃあないかなと、――期待したのが今は痛い。
金のリボンがかかった細長い包みはどこで落としたか、部屋に帰った時にはワインの紙袋から消えていた。


休みが合わないことに始まった言い合いのあれこれは、もはや何が致命傷だったのか。
だいたい政宗は何かにつけ非凡なくせに自分のしていることは当前の常識だと言い張るし、佐助は佐助でそこそこ常識人のつもりでいるものだから、『クリスマスイブの当たり前』を争点にすること自体が諍いの元である。
――そもそも何を常識とするかなんて不毛な争いだ。それだけであんなに熱くなる必要があっただろうか?
「佐助」
(いや、怒ってたのは最終的に伊達さん一人なわけだけど)
「こら、佐助」
肩をつかまれて我に返ると、茶色いスーツに赤鉢巻きの男が難しい顔をしていた。部署内でしかつけないのは分かっているが、この課の服装規定は大丈夫なんだろうかと佐助は自分の髪色を棚にあげて、へらりと笑う。
「なに、真田の旦那」
「何がナニだ、今日はくりすますいぶだぞ。いつまで残業しているつもりだ?」
思わぬ言葉に目も口も丸くなる。
「え、え?旦那、熱でもあるわけ?」
佐助の顔が驚きを通り越して青くなるのに、真田はむむむと眉を寄せた。
「政宗殿と過ごすのだろう?」
「うわ、やっぱ変だ!頼むよ真田の旦那、今あんたに倒れられたら武田の大将がなんて言うか」
「お前が、」
じっと黒い眼が佐助を見て、減らず口を黙らせる。
「お前が言っていただろう、イブの夜は家族か、家族になる方と過ごすのだと」
「……は?」
え?それで、そこで、あの人の名前出す?
ぽろりと落とした言葉に、真田の眉がつり上がった。
「……佐助、貴様、まさか先のことも考えぬ不誠実な気持ちで政宗殿と――!?」
「あー!そうじゃなくて!違うから叫ばないの!!」
しー!しー!と佐助は古風な仕草で真田を諫める。古風な方が通りがいい。
「大きな声で言わないでくれよ。……あの人だって、て言うかあの人は、俺様より立場とか社会的地位ってもんがあるんだから」
「む」
真田は口を真一文字に結んで、「しかし、」と難しい顔になる。
「あの方がそういう事を気にしているところなど、見たこともないぞ」
「……まあ、それは」
――政宗さん、見栄っ張りだし。ウジウジ気にするタイプじゃないし。否、だから、見栄じゃなくてそもそも気にしていないのか?駄目だろ、社長のくせに。あいつらの生活俺が支えるんだなんて、嬉しそうな顔で言うくせに。ゲイでもなんでもなかったくせに、男なんか懐に入れちゃって。
『普通普通って、そもそも俺とあんた、そういう関係とは言えないよね?』
(あ、)
あの夜自分が言った言葉がよみがえる。
「お前がそんな風に女々しいことを言っていては、見捨てられてしまうぞ?」
心配そうな表情をしながらざっくりと斬ってくる真田に、佐助は頬をかいた。
「いや、何て言うか……喧嘩しちゃって」
喧嘩ではない、なるほど怒っていたのは――傷ついていたのは、政宗だけだ。
『――All right,勝手にしろ。俺は俺で好きにする』


ものの五分で残りの仕事を取り上げられ、コートを着るのもそこそこに部署を放り出された。
――これ明日お鉢が回った部下に詫びるの俺様だよなあ、でもあいつら真田の旦那に甘いから、まあ何とか。
スマフォに指をすべらせて、一番後ろに入れてある番号を呼び出す。
『お話中』の音が軽やかに佐助を苛立たせる。
――話し中って!誰と!?
秘書の片倉さんならまだしも他の男だったらちょっと怒る。そんな権利自分にはないと思ってたけど、あるということにした方がよさそうだ。あの人にも怒る権利はあるのだから。
着込みながらエレベーターを降りる。明るいロビーから、クリスマスカラーの大通りへ。

「……あ、来た」

大通りの、武田商事の真ん前。その人は車に寄りかかって、耳にスマフォをあてて立っていた。黒いトレンチ、青いマフラー、右目の眼帯。
「Thank you,真田幸村。切るぞ」
通話を終了させて、政宗はニイと笑う。
「……なんで、」
あがりきらない腕で間抜けに指さして、問いにもならないつぶやきを落とせば、「Han?」と彼は悪戯っぽく首をかしげた。
「あんたにイイもの見せてやろうと思って」
妙にご機嫌な顔で、政宗はマフラーを解きはじめる。コートの襟もくつろげて、その奥の白い首筋をさらし、シャツのボタンを。
――うわあああ!
慌てて佐助は政宗を車に押し込んだ。
「おい何しやがる」
「こっちのセリフ!それこっちのセリフ!!――って、あ」
間抜けな声で固まる佐助の目は、白い首筋にはりついて動けなくなる。
銀色の鎖、青いカラーダイヤ。
「Surprise!」
歌うように伊達男は言って、佐助の胸に金のリボンがかかった箱を押しつける。
「こっちは特注。この前は、まだ出来上がってなくてな」
ほら開け、やれ開け。
急かされるままに開ければ、円に『S』が彫り込まれたピアスが並んでいる。小さなダイヤはグリーン。
「Merry Christmas,びっくりしたか?」
無邪気に笑うその首を抱き寄せかけて、佐助は、「早く車だして!」と叫んだ。





《クリスマスは愛しい人にダイヤのサプライズを。いつも余裕顔のあの人だから、振り回してみたくありませんか?》





なお、翌朝ふたりを気にかけて猿飛佐助に電話した真田幸村が。
『えー…?伊達さん?隣にいるけど、かわる?』
十秒で通話を切ったのは、言うまでもない。












一昨年ツイッターで言ってたログはツイッターネタログ12月分に載ってます。去年分もログはとってあるので、近々。










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