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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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※今回は短めであります。(いつも通りとも言う)




寒い時期になれば眠い。幸村にとっては熊が冬眠するのと同じ自然の法則である。あまりに寒くては眠れぬが、寒ければ寒いほどに、毛布や猫や犬、少し温かいものを膝にのせただけでコトンと寝てしまう。油断ならない。
――もしや修行が足りぬのか。
(いやしかし……しかし……)
「……は!」
びくりと体を震わせて目覚めれば、膝の上が温かかった。
猫ではない。犬ではない。オレンジ赤毛が幸村の膝にちんまりと座っている。
「Wow,」
ハスキーな声は左下から。
見れば右目に眼帯をした少年が、座布団に体育座りで幸村を見上げている。
「こ、これは失礼いたした、政宗殿っ」
「こっちこそ悪かったな。ほんとに寝ると思わなかった」
Hey,もういいぜ、たけだの忍び。
恐縮する幸村の膝から猫でもひきとるように、オレンジ赤毛を抱えおろそうとする。と言っても政宗よりふたまわり小さいだけの幼子だ。猫のようにされるがままではない。くつしたはポップな迷彩柄の、小さな足で、よっちりよっちりと下りていく。
――佐助、今踏んだのは俺の足だ。
「おれさま、しごと、おわり?」
政宗は見上げてくるその頭をわしゃわしゃとなでまわし、幸村に難しい顔をしてみせた。
「真田幸村、あんた、つかれてんじゃねえか?」
「体力には自信がございまする」
「仕事がいそがしいんじゃねえかと言ってるんだ」
――確かに近頃、勤め先では小さなトラブルが重なって、いささか暇とは言い難い。
だが幸村は、そんなことを政宗に心配させたくなかった。
――何も気にせず会いに来てくだされば、それだけで。
「少しくらい忙しくても、政宗殿の顔を見れば元気になりますゆえ」
「働きすぎのオヤジが言うセリフじゃねえか!?」
むしろ驚愕の叫びをあげさせてしまい、幸村は「いやしかし、」と言葉をさまよわせる。
「しかし………む?おやじ?」
「おいたけだの忍び、Missionだ」
「おしごと?」
「YES!仕事はここからだぜ」
今日は昼寝の日だ!
高らかに宣言するやいなや、政宗は立ち上がった。ちゃぶ台をずらして畳に座布団を並べる。
反論する隙もなく、幸村の膝には佐助がちょんと座り直していた。
「……佐助よ、これは」
膝に座った幼子は、頭をめぐらせて幸村を見上げる。何を考えているのかは読みづらい、明るい鳶茶色の眼。生真面目そうにも、何も考えていないようにも見える顔。
「おれさま、ゆたぽん」
「ゆたぽん?」
「ゆたぽん」
幸村の鸚鵡返しに、こっくりとうなずいて佐助は答える。
謎の言葉に頭の中を「?」でうめつくされていると、たまご色の毛布を抱えた政宗もまた「Ah,そうだな、ゆたぽんだな」と追い打ちをかけた。
「あるだろ、ほら、温かくてふとんにいれたりするやつ」
「……ああ、ございますな」
実家で使っていた楕円の容器を思い出して、幸村はやっとうなずいた。
真冬になると、それに熱湯を入れて固くふたをして、タオルにくるむ。台所から抱えて寝室まで歩けば、たぽんたぽんと中で湯の揺れる気配があった。
――しかしあれは、確かに湯がたぽんではあったが。
膝の温もりですでに幸村の意識は睡魔に誘惑されている。
――修行が足りぬなあ。
「Come on,真田幸村。たけだの忍びもこっちだぜ」
てしてしと座布団を叩いて政宗が言う。
枕はみっつ。政宗の膝にはたまご色。毛布は佐助の昼寝用だ。政宗も寝ると言うなら、強いてあらがう理由もなかった。
「では……お言葉に甘えて」
佐助を抱え上げて二歩、政宗の隣に腰を下ろす。
広げられた毛布の温かさも、畳と座布団の柔らかい冷たさも心地よい。
電気を消して、政宗もぱたんと畳に倒れ込む。佐助をはさんで川の字、と言うには二本が短い。ツの字の方がまだ近い。
横になった幸村につかず離れず、佐助が寄り添った。「おしごと」と言うのはつまり、幸村の懐炉になることであるらしい。
――思えばその言葉が好きな男だった。
「Good dream,真田幸村」
「おやすみ、だんな」
あくまでも幸村を寝かしつけるつもりのようで、子ども達は小さくそう言う。
――昔もそんなことがなかったか。
昔。今の幸村が幼いころではない。遠い昔。戦の世。幸村が両手に槍を握り、佐助が大きな手裏剣を操り、政宗の手が六本の刀を爪としていたころ。
同じような午後の日差しが、城の畳に落ちていた。幸村よりふたつ上の政宗が、そばに座って湯飲みの白湯をあおっていた。『寝る子は育つってな』と、からかうように笑って。政宗よりもういくつか年かさの佐助は、幸村に仕える忍びであった佐助は、それが己の仕事であるかのように、当然の顔で幸村に羽織をかけた。
――眠りに落ちる寸前、確かにあった静かな昼間を、今でも覚えている。
(よい夢が見られそうだ)
目を閉じたままかすかに笑って、幸村の腕は眠りを引き寄せるように、ゆたぽんをふたり抱き寄せた。



一時間後、湯たんぽにつぶされる悪夢で幸村は目を覚まし、胸は佐助、腹は政宗の枕にされていることに気づくことになるが――。
いずれにせよ幸せな夢のようだと、オレンジ赤毛と黒髪をなでるのだった。






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ツイッターで湯タポンという単語をいただいて参りました。えぼーさんありがとうございました!








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