戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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※前回同様オリジナル真田忍びがしゃべくります。
ぷっきゅ。ぷっきゅ。きゅ。
ぷっきゅ。ぷっきゅ。きゅうぅ。
小さな足がよちよちと、庭の木陰にしるす歩幅、響く音。
おもちゃめいた音に、しかし子どもは不満げだ。
オレンジ赤毛をふわふわと流した、まあるいおでこの下、どことなく寄せられた眉の間にあるかなしかの皺の影。
「……この音は、」
何だ、と真田が問うより早く、くっくですよー!と答えたのは子どもの両親、真田の部下である。
(くっく?)
長ったら歩き始めたと思ったらもう足音消すんですもの、音が鳴るやつ買っちゃいました。
やべーよコイツまじ天才だよ、長だから仕方ない。
でも音が気に入らないらしくて、ずーっと変な顔してるんですよね。幸村様からも何とか言ってやってください。
あ、電池きれそう。
ばかばか、動画モードにするの早いのよあんた。
すみません幸村様、だっこしてるとこ一枚お願いします~。
「む?」
写真を撮れということか、と両手を差し出せば、ありがとうございます!という歓声とともに、渡された。オレンジ赤毛の荷がとっしりと。
――どっしりと言うほどに重くはなく、だが確かに、命ひとつぶんの重さが。
はい幸村様、長、そのままそのままー。
デジカメのピ、パ、という音がすでに数回響いている。
楽しげな部下たちに、幸村は胡乱な目を向けた。
「……お前たちは順応が早すぎる」
彼らが長、長と子を呼ぶのは、この子どもが彼ら真田忍びの長であると信じているからだ。
――猿飛佐助であることを、疑っていないからだ。
だと言うのに、冗談にも見えないこの親さらしさは何なのか。
真田忍び何でもありですから。と、女は澄ました顔。
今のうちに弱み握っといてオムツかえた恩をうる所存です。と、男はニヤニヤしている。
自分の名が冠せられた忍び衆の不可解さに、真田は頭痛を感じた。
眉間にくっきりと刻まれた、皺。
それをふわふわと、撫でる気配がある。
「……」
「なんな、」
もみじの手と呼ぶには丸すぎる指が、眉間の辺りをいったりきたり。
――『旦那』という単語は今のところ、『なんな』に軟着陸している。
表情らしい表情のない子どもの顔は、表情を作ってばかりいたあの男に、逆に似つかわしいのかもしれない。
「む」
眉間の皺をゆるゆると解いて、幸村は息をついた。
――別に疑おうというのではない。
ただ、お前の柔軟さを引き継いだ部下ほどには、まだなれぬだけなのだ、と、心の中で詫びて。
「…もういいだろう。庭くらいそれがしは裸足で駆け回っていたぞ?」
おもちゃのような、ぷっくりとした靴に手をかける。
え、幸村様がそうおっしゃるならいいですけど。
ちゃんと見張っててくださいね。
「うむ」
――見張る。
石ころや木の棘だろうか?と庭を見回しながら、暖かな柔らかな重みを下に下ろす。
人間の一歳半のよちよち歩きなのだから、子猫ほどのスピードもあるまい。
――昔はお前の親の話など聞いたこともなかったが。
「今世では過保護なめおとの下だぞ、さす――?」
(む?)
下ろしたばかりの子どもが消えている。
(むむ?)
きょろきょろと見回すが、影も形もない。
あーあ、幸村様さっそく目離しちゃったんですかー?
まあ俺らも見てたつもりだったんですけどね!撒かれましたね!
そんなにあの靴いやだったんかね?
わっはっはと笑っている部下たちに、幸村はザア、と血の気が頭からひくのを感じながら立ち上がった。
「な、なにを呑気な!道路にでも出ていたらどうするつもりだ!?」
えー、そんなドジ踏みませんよ、長だもの。
長がドジ踏むのなんか幸村様がとんでもないことした時くらいだよな。
あと奥州関係ね。
え、何それ俺知らない。
ばか、くノ一はみんな知ってたよ?
て言うか、今なら幸村様が呼んでくれればすぐ来るんじゃね?
ははん、なるほど。
長ー、おさー、幸村様がお呼びですよー。
出てこないと減給ですよー。
「さ、佐助えええ!!」
呑気な呼び声に重ねるように、腹から叫べば、ザザッと頭上の枝が揺れた。
――そして、ボスッと腕におさまった。
「……」
幸村様ナイスキャッチー!
ぱちぱちぴーぴーと拍手口笛が鳴り響く中、オレンジ赤毛はまったく表情のない目で、幸村を見上げている。
鳶茶色に澄んだ眼。
「……佐助……」
やっぱりお前は靴をはけ。
その瞬間、子どもが浮かべた嫌そうな顔を、昔よく見ていた気がして、幸村は(すまんな)ともう一度、心の中だけで、詫びておいた。
それが二年前の話。
きゅ、きゅ、きゅ、と音をたてながら歩くオレンジ赤毛は、今日は子供用の甚平だ。黄色がかった褪せた緑。
その渋さに似合わぬ、ぷきゅぷきゅ靴を合わされて、わずかばかり不満げな顔をしている。
「祭りの雑踏ではぐれてはかなわんからな」
「おれさま、そんなどじ、ない」
だんなとちがう。
『なんな』はやっと『だんな』になった。
「む。では俺が迷子にならぬよう、はぐれないようにしろ」
小さな手を握って周りを見回せば、「おおい、」と手を振る銀髪が向こうから歩いてくる。雑踏にも隠れぬ背の高さ。
幸村と佐助は浴衣に甚平だが、あちちらはTシャツにジーンズだ。
「元親殿、」
「よお、待たせたか」
気のいい顔で笑う銀髪は左目に眼帯。そして。
「Hey,とっとと行こうぜ」
その胸のあたりまでもない背丈の、黒髪の少年は、右目に眼帯。
「政宗殿も浴衣は着られぬのですか」
「小十郎がいっしょじゃねえと着くずれがなおせないとか、うるせーんだ」
大人びた仕草で肩をすくめる。
――確か、小学四年生と聞いた。
「まさむね、」
佐助が幸村の手を握ったまま、きゅ、ぷきゅ、と二歩踏み出す。
政宗はその音に、猫めいた左目を軽く見開き、プーッと笑った。
「んだよ忍び、お子さまのクツじゃねえか!」
肩を震わせる素直な反応に、幸村が恐る恐る見下ろせば、橙赤毛はショックのあまり固まっている。
「ま、政宗どの」
「coolじゃねえなー」
「政宗殿!佐助の男心を汲んでくだされ!」
佐助が靴を脱いだら責任はとっていただきますぞ!?
ぷるぷると震える小さな手を握りしめて訴える幸村に、政宗は「Han?」と小首を傾げ。
「ま、いいけどな」
小さく地面を蹴って、シャーッと。
滑り寄った。
(――!?)
「政宗どの、今のは……」
「ああ、踵に滑車が入ってんだと」
答えたのは元親だ。
「今ガキの間で人気っつーか、よく見るヤツ」
「……なるほど……」
頷いて、幸村はしゃがみ込む。
「安心しろ佐助、政宗殿もお子さま靴だ」
「まさむねも?」
「Hey真田幸村、何のナイショバナシだ」
その毬栗めいた髪をむんずとつかみ、顔を寄せた政宗に、苦笑して。
「どちらもかっこいい靴にござる」
「「ふーん」」
特に喜んだ風もない子ども達の向こうから、「そこの団子ども、祭りが終わっちまうぞ」と元親が呼ぶ。
「よし、let's go!」
「ごー」
立ち上がれば、いつの間にか佐助の反対の手を、政宗がしっかりと握っていた。
――奥州の竜と呼ばれた隻眼の人をどこまで覚えているのやら。
その小さな手をもっと小さな手で握り返し、橙赤毛はすっかり機嫌をなおした様子で、ぷっきゅぷっきゅと歩き出す。
+++
『よっちりよっちりぴぷー、』と祭りを歩くちま佐助の『ぴぷー』を分析した結果、よくある音が鳴る靴じゃないかという仮説にたどりつきました。
でもひょっとしたら、祭りでよく売ってる吹くとクルクルが伸びる笛みたいなやつかもしれません。
ぷっきゅ。ぷっきゅ。きゅ。
ぷっきゅ。ぷっきゅ。きゅうぅ。
小さな足がよちよちと、庭の木陰にしるす歩幅、響く音。
おもちゃめいた音に、しかし子どもは不満げだ。
オレンジ赤毛をふわふわと流した、まあるいおでこの下、どことなく寄せられた眉の間にあるかなしかの皺の影。
「……この音は、」
何だ、と真田が問うより早く、くっくですよー!と答えたのは子どもの両親、真田の部下である。
(くっく?)
長ったら歩き始めたと思ったらもう足音消すんですもの、音が鳴るやつ買っちゃいました。
やべーよコイツまじ天才だよ、長だから仕方ない。
でも音が気に入らないらしくて、ずーっと変な顔してるんですよね。幸村様からも何とか言ってやってください。
あ、電池きれそう。
ばかばか、動画モードにするの早いのよあんた。
すみません幸村様、だっこしてるとこ一枚お願いします~。
「む?」
写真を撮れということか、と両手を差し出せば、ありがとうございます!という歓声とともに、渡された。オレンジ赤毛の荷がとっしりと。
――どっしりと言うほどに重くはなく、だが確かに、命ひとつぶんの重さが。
はい幸村様、長、そのままそのままー。
デジカメのピ、パ、という音がすでに数回響いている。
楽しげな部下たちに、幸村は胡乱な目を向けた。
「……お前たちは順応が早すぎる」
彼らが長、長と子を呼ぶのは、この子どもが彼ら真田忍びの長であると信じているからだ。
――猿飛佐助であることを、疑っていないからだ。
だと言うのに、冗談にも見えないこの親さらしさは何なのか。
真田忍び何でもありですから。と、女は澄ました顔。
今のうちに弱み握っといてオムツかえた恩をうる所存です。と、男はニヤニヤしている。
自分の名が冠せられた忍び衆の不可解さに、真田は頭痛を感じた。
眉間にくっきりと刻まれた、皺。
それをふわふわと、撫でる気配がある。
「……」
「なんな、」
もみじの手と呼ぶには丸すぎる指が、眉間の辺りをいったりきたり。
――『旦那』という単語は今のところ、『なんな』に軟着陸している。
表情らしい表情のない子どもの顔は、表情を作ってばかりいたあの男に、逆に似つかわしいのかもしれない。
「む」
眉間の皺をゆるゆると解いて、幸村は息をついた。
――別に疑おうというのではない。
ただ、お前の柔軟さを引き継いだ部下ほどには、まだなれぬだけなのだ、と、心の中で詫びて。
「…もういいだろう。庭くらいそれがしは裸足で駆け回っていたぞ?」
おもちゃのような、ぷっくりとした靴に手をかける。
え、幸村様がそうおっしゃるならいいですけど。
ちゃんと見張っててくださいね。
「うむ」
――見張る。
石ころや木の棘だろうか?と庭を見回しながら、暖かな柔らかな重みを下に下ろす。
人間の一歳半のよちよち歩きなのだから、子猫ほどのスピードもあるまい。
――昔はお前の親の話など聞いたこともなかったが。
「今世では過保護なめおとの下だぞ、さす――?」
(む?)
下ろしたばかりの子どもが消えている。
(むむ?)
きょろきょろと見回すが、影も形もない。
あーあ、幸村様さっそく目離しちゃったんですかー?
まあ俺らも見てたつもりだったんですけどね!撒かれましたね!
そんなにあの靴いやだったんかね?
わっはっはと笑っている部下たちに、幸村はザア、と血の気が頭からひくのを感じながら立ち上がった。
「な、なにを呑気な!道路にでも出ていたらどうするつもりだ!?」
えー、そんなドジ踏みませんよ、長だもの。
長がドジ踏むのなんか幸村様がとんでもないことした時くらいだよな。
あと奥州関係ね。
え、何それ俺知らない。
ばか、くノ一はみんな知ってたよ?
て言うか、今なら幸村様が呼んでくれればすぐ来るんじゃね?
ははん、なるほど。
長ー、おさー、幸村様がお呼びですよー。
出てこないと減給ですよー。
「さ、佐助えええ!!」
呑気な呼び声に重ねるように、腹から叫べば、ザザッと頭上の枝が揺れた。
――そして、ボスッと腕におさまった。
「……」
幸村様ナイスキャッチー!
ぱちぱちぴーぴーと拍手口笛が鳴り響く中、オレンジ赤毛はまったく表情のない目で、幸村を見上げている。
鳶茶色に澄んだ眼。
「……佐助……」
やっぱりお前は靴をはけ。
その瞬間、子どもが浮かべた嫌そうな顔を、昔よく見ていた気がして、幸村は(すまんな)ともう一度、心の中だけで、詫びておいた。
それが二年前の話。
きゅ、きゅ、きゅ、と音をたてながら歩くオレンジ赤毛は、今日は子供用の甚平だ。黄色がかった褪せた緑。
その渋さに似合わぬ、ぷきゅぷきゅ靴を合わされて、わずかばかり不満げな顔をしている。
「祭りの雑踏ではぐれてはかなわんからな」
「おれさま、そんなどじ、ない」
だんなとちがう。
『なんな』はやっと『だんな』になった。
「む。では俺が迷子にならぬよう、はぐれないようにしろ」
小さな手を握って周りを見回せば、「おおい、」と手を振る銀髪が向こうから歩いてくる。雑踏にも隠れぬ背の高さ。
幸村と佐助は浴衣に甚平だが、あちちらはTシャツにジーンズだ。
「元親殿、」
「よお、待たせたか」
気のいい顔で笑う銀髪は左目に眼帯。そして。
「Hey,とっとと行こうぜ」
その胸のあたりまでもない背丈の、黒髪の少年は、右目に眼帯。
「政宗殿も浴衣は着られぬのですか」
「小十郎がいっしょじゃねえと着くずれがなおせないとか、うるせーんだ」
大人びた仕草で肩をすくめる。
――確か、小学四年生と聞いた。
「まさむね、」
佐助が幸村の手を握ったまま、きゅ、ぷきゅ、と二歩踏み出す。
政宗はその音に、猫めいた左目を軽く見開き、プーッと笑った。
「んだよ忍び、お子さまのクツじゃねえか!」
肩を震わせる素直な反応に、幸村が恐る恐る見下ろせば、橙赤毛はショックのあまり固まっている。
「ま、政宗どの」
「coolじゃねえなー」
「政宗殿!佐助の男心を汲んでくだされ!」
佐助が靴を脱いだら責任はとっていただきますぞ!?
ぷるぷると震える小さな手を握りしめて訴える幸村に、政宗は「Han?」と小首を傾げ。
「ま、いいけどな」
小さく地面を蹴って、シャーッと。
滑り寄った。
(――!?)
「政宗どの、今のは……」
「ああ、踵に滑車が入ってんだと」
答えたのは元親だ。
「今ガキの間で人気っつーか、よく見るヤツ」
「……なるほど……」
頷いて、幸村はしゃがみ込む。
「安心しろ佐助、政宗殿もお子さま靴だ」
「まさむねも?」
「Hey真田幸村、何のナイショバナシだ」
その毬栗めいた髪をむんずとつかみ、顔を寄せた政宗に、苦笑して。
「どちらもかっこいい靴にござる」
「「ふーん」」
特に喜んだ風もない子ども達の向こうから、「そこの団子ども、祭りが終わっちまうぞ」と元親が呼ぶ。
「よし、let's go!」
「ごー」
立ち上がれば、いつの間にか佐助の反対の手を、政宗がしっかりと握っていた。
――奥州の竜と呼ばれた隻眼の人をどこまで覚えているのやら。
その小さな手をもっと小さな手で握り返し、橙赤毛はすっかり機嫌をなおした様子で、ぷっきゅぷっきゅと歩き出す。
+++
『よっちりよっちりぴぷー、』と祭りを歩くちま佐助の『ぴぷー』を分析した結果、よくある音が鳴る靴じゃないかという仮説にたどりつきました。
でもひょっとしたら、祭りでよく売ってる吹くとクルクルが伸びる笛みたいなやつかもしれません。
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