戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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コタミネ載せる時って何だかんだで字数足りなくて時事ネタを書けないから困ってしまう。
BSR48の結果とか!
ともあれ、コタミネーターです。
お館様の声でお馴染みの殺戮ロボを小太郎が担当するWパロです。←初めての方向けの説明
前回までの分はカテゴリ:ネタ(Wパロ)からどうぞ~
注意事項
※政宗さまが女性
※政宗さまが幸村の母上
※幸村と家康は少年世代
※佐助については聞かない約束
後ほど追記に畳みます。
(2/9…畳みました)
▼▼▼
――なぜ、ただの警官と見えた男の両手に、銀の鎌があるのか。
なぜ、その切っ先は幸村を狙ったのか。
なぜ、この紅赤毛の男はそれを止めたのか。
(なんなんだ、こいつらは)
家康の脳裏を疑問が過ぎる。同時に雷光に似て浮かび上がるのは、右目眼帯の女性の姿。
(こたえは――)
(そういうことだな、独眼竜)
――自分はかすり傷、警官姿の鎌男の狙いは真田幸村、紅赤毛の狙いは不明、けれど。
「幸村…っ」
声を押し殺せば交わる刃の下、紅い鉢巻きが我に返ったように跳ねた。
「ワシは足をやられた。おいて逃げろ、とにかくねらいはお前だ!」
「家康どの、それは――!」
見開かれた黒い眼が、ハッと家康より上を向く。
「お前が逃げれば竹千代は助かるんだよ、赤いのっ」
バチ、と最初の音が響いて、降ってきた爆竹が他の音をかき消した。煙の中、同じ声がまた何か叫ぶ。
「お前はこっち!」
腕を引きちぎるかというほどに引かれ、煙の中から物陰に引きずり込まれた。
「ら、」
シッと制止されて口をつぐむ。
煙がひいた後――。
西日がさす路地裏には、幸村も、警官も、紅赤毛もいなかった。
家康は頭をおさえつける影を見上げた。
「蘭丸殿、幸村は――」
「赤いのは行った。あの変な二本差しのやつはハーレー、しかも大排気量のファットボーイだ。見つかったら逃げきれるかは分からないな」
「そうか、まずはありがとう。で、幸村はどっちに、」
そんなことより!と蘭丸は家康を捕まえたまま睨みつける。
「どういうことだよ、あのお巡りの格好したやつっ」
家康は眉を寄せた。
「ワシらにも分からん。ただ、たぶんやつは幸村の命をねらって――」
「そんなこと聞いてるんじゃない!いや、そうだとしたらよけい…わけが分からない…」
家康の肩をつかむ力が、声とともにゆるんだ。
「どうして、なんで、」
あいつが、ここにいるんだ。
ミニバイクはすぐ見つかった。
蘭丸に投げ渡されたキーの、真っ赤なオフロード車だ。
幸村も乗り方は心得ているが――遠目に見た紅赤毛のバイクと比べれば、それこそ大人と子どもほどの差に見える。
(だが、迷っているヒマはない)
エンジンをかけ人気のない細い道を選んで走り出した。
背負った荷が後ろにひかれ、吹き付ける風が汗を冷やす。
まぶしい西日と薄暗い影を通り抜けた。ただ先刻のふたりを引き離すことだけ考えてスピードをあげつづける。
――片方はバイク、もう片方は。
警官の制服を着ていた。
まさか本物ではあるまいが、パトカーのサイレンで追いかけてこられたら――。
小学生でノーヘル無免許オフロードバイクでの公道走行。
(緊急事態なのでござりまする、お館さまあああ!!)
心の中で許しを乞うたのは、法にではなく魂の師にだ。
路地の先に光が見える。
大通り――では、ないはずだ。
駅で見たおおまかな地図では。
(川、)
越えれば郊外に出る。
サッとだいだい色が顔を照らした。
水量の少ない夏の川もオレンジを波立たせている、その川辺の草地に飛びこんだ。
(ひきはなしたか?)
水の匂いに一瞬息を吐いた、その時。
ほんの数十メートル後ろで、金網を引きちぎる音が響いた。
「――!?」
運動公園があったはずの方向。
ふりむかずにスピードをあげる。
――バイクか、パトカーか。
ミラーに映ったのは、そのどちらでもなかった。
(なんと…!)
幸村の目を見開かせたのは――大型のトラックだ。
ミニバイクめがけて突進してくる、そこに乗っている影は警官か、紅赤毛か。確かめる暇もなく追い立てられる。
――狭い路地に戻り振りきるべきか。
人気のない辺りから、と見回す一瞬の間にも、大きな鉄の獣は距離をつめてきている。
まさに、瞬きひとつの間に。
トラックは、ミニバイクをはね飛ばした。
宙に浮いた幸村の目は、橋から飛び出す影を見た。
大きな黒いバイクがスピードを落とさずに空を駆ける。
その背からのびた腕が、銀の四枚羽をトラックに振り落とし、幸村の胴をつかまえる。
幸村が目を見開く先で、銀の羽はトラックの首を切り裂いた。
バイクのタイヤが草地に跳ねた衝撃で――音が、追いついた気がした。
トラックが左右に首を振りながら橋の支柱に激突する轟音。
――乗っていた者は無事では済むまい。
幸村は、数瞬忘れていた呼吸で、心臓が痛むのに気づいた。
(…落ち着け、落ち着くのだ)
そうして、自分を捕まえたままの影を見上げる。
黒いバイクの主。
――幅広のゴーグルの、紅赤毛。
昔政宗を襲ったという、ロボット兵器の特徴そのままの。
だが、彼は無言のまま、幸村を自分の前に座らせて走り出す。
幸村は、路地裏で最初にこの紅赤毛を見たとき。
その口が、わずかに動いたのを思い出した。
(見まちがいか…?あれは、)
『ニゲロ』
と、言っていたように、見えた。
連れ戻された白い部屋で、右目を眼帯につつんだ女は、ぼんやりと写真の散らばる机の上を眺めている。
そのするどい左目も今はうつろで、松永はそれを惜しいことだと感じた。
「どうなんだ、伊達政宗。見覚えは」
問いかけにもぴくりとも反応しない。
二人組の刑事、その年輩の方が噛んで含めるように言葉をつなげる。
「――あるんじゃないですか、見たこと。あなたが証言した赤毛にゴーグルの男だ。それにこっちの駅で騒ぎになったのは」
まだ十ほどの少年がふたり、監視カメラの映像をプリントアウトした中に映し出されている。
「あなたの実子と聞いていますが」
松永も興味を覚えてのぞき込む。
赤い鉢巻きか、黄色いフードか。
――どちらかが、真田幸村。
男たちが捜査しているのは、バイクの盗難である。
と、この部屋ではまずそう説明したが実のところ――重視されているのは、近くで起きた警官殺しのほうだ。
大ぶりの刃物による傷跡と、11年前の通り魔事件の目撃に酷似した男。
「この駅の近くでも男は目撃されている。――心配じゃないんですか」
あるいは、彼女が権力に牙をむけばおもしろい。とも、松永は思っている。
11年前の事件で最初に病院に現れた、刑事を名乗る男が――織田の手のものであったこと、伊達政宗はすでに感づいているだろう。
実際、この刑事ふたりなどは、織田とは何ら関係ないはずだ。だが彼女は織田と通じ自分を捕らえた警察という機関を、二度と信用しないに違いない。
松永は窓辺に立ち、わざと伊達政宗から視線を外した。
だが、女が動く気配はない。
松永はささやかな退屈にぬるく失望した。
先生、と彼を呼ぶ声に振り返る。
「彼女はずっとこんな状態で?」
伊達政宗はぴくりとも動かず、拘束された両の拳を机に置いた最初の姿のままだ。
松永は首をふった。
「説明申し上げたはずだが、ちょうど鎮静剤を打った後でね」
明日になればまた暴れる元気も出るだろう。とつけ加えて口元で笑む。
刑事たちは困惑と諦めの目でそれぞれ、伊達政宗を見る。
右目をガーゼの眼帯で隠し、髪も整えていない。病院で用意された白い寝間着の下は、狭い病室でも日々トレーニングを怠らない、引き締まった細身だ。
それでいて、造作の整った顔が夢見るように表情を無くしている様は――作りかけの人形めいている。
(人形、か)
彼女が再三人形だと主張した、紅赤毛が再び現れたことは、松永にとって歓迎すべき事態だ。
11年前は、取り逃がした。
――奴はここへ、来るだろうか?
刑事ふたりは諦めたように、机の上の写真や書類をかき集め始めた。
乱雑に茶封筒に戻された紙をまとめていた、いくつかのクリップもそのまま袋に落とされる。
その数を数えようとする者も、伊達政宗が握り込んだ手の内側に気を払う者も、いなかった。
日はすでに暮れている。
あの橋からどれほど離れたのか、走り続けるバイクの上でぐるぐると目を回していた幸村は、ふいに両手を上げた。
「止まれ!止まってくだされ!」
もう限界だとばかりに叫んだ少年に逆らうことなく、黒い車体は道路のわきに寄っていく。
ホームセンターが駐車場を挟んで明かりを投げかける歩道に、飛び降りて、幸村はその男を見つめた。
「貴殿は、……何者なのだ」
紅赤毛はそのゴーグルの下から、幸村に視線を向けている。
そのままバイクを降りて立てば、その背丈は――例えば政宗どのと比べても、頭ひとつ高いようだ。
「……」
無言のまま、男は幸村を見下ろす。その口元も、左腕も、人間のもののように見える。ただ右腕は、鎧でも着けているようだった。
あるいは、やはり、これは。
人間のように見えていっさい動かぬ口に、幸村はざわりと背筋を泡立たせ――だとすれば、と考える。
「そなた、しゃべれぬのか」
「……」
こくり、と紅赤毛はうなずいた。
幸村は背負ったままだったリュックを下ろし、なかからメモ帖とボールペンを取り出す。巻物と筆じゃないだけ進歩的だ、とからかうでもなく笑ったのは家康だった。
――家康どのは、無事だろうか。
「もういちど問う。貴殿は何者だ」
「……」
書くものを差し出し、――書けるのだろうか?といぶかる幸村の前で、紅赤毛はペンを滑らせる。
持ち方も、書く所作も、どこか違和感があったが、帰ってきたのは紛れもなく、幸村にも分かる言語だった。
『skynet製
潜入工作用有機被覆式自律アンドロイド
風魔型』
――アンドロイド。
目眩がした。
「……未来から、来た……」
声が震えた。
スカイネット。天の網。
――それが、未来に君臨する人工知能の名か。
「それがしの命が、目的か」
落ちた声に、紅赤毛は――風魔は、首を振る。
『指令
最優先事項
真田幸村の守護』
その答えに、幸村は眉間にしわを寄せ目をまばたかせた。
「どういうことだ…?」
ひとりごとのようにつぶやいた問いに、だが風魔は答える気配がない。
幸村は、先刻の出来事を思いだしながら、問いの形を変えた。「そなたでなければ、それがしは、さっきの警官のかっこうの男に、ねらわれているのだな」
風魔は、うなずいた。
「あれは、何者なのだ」
大破したトラックの下から、ずるり、とその影は這いだす。
折れ曲がった腕や脚からは血の一筋もなく、ただ水銀のような色を見せ溶けるように傷を消した。
ねじ曲がった顔は、唇の薄い、白い顔の男に変わる。
武田道場の緊急用の電話番号は切断されていた。
公衆電話の受話器に耳を押し当てたまま、家康はくっと眉を寄せる。
「どういうことだよ、竹千代」
「あちらでも何かあったことは間違いない。だがこの番号が切断されるのは信玄公が撤退した合図だ。ひとまず、ご無事だとおもう」
「何か、ってことは、…武田の虎もあいつにやられたんだな」
蘭丸は声を押し殺した。
「蘭丸……ワシも確かに、やつを見た。ぼうしの影だったが、似て見えたのはみとめる。でもまさか」
「死んだはずだ!」
弾けるように、蘭丸は叫ぶ。
「死んだって、濃姫様に聞いた。あいつは……」
光秀は。
『skynet製
形態模写ナノマシン式アンドロイド
《skynet of ocean》』
「けいたいもしゃ……では、あの警官のすがたも、顔も」
『平時の顔
制作者の模倣』
「制作者とは?」
『織田コーポレーション研究員
明智光秀』
「ふむ…政宗どのならご存じだろうか…。やつは、すかいねっと・おぶ・おーしゃんというのでござるな」
いつしか並んでメモ帳をのぞきこんでいた幸村に、風魔はひとつうなずいた。
『抵抗軍での呼称
《天海》』
つづく
