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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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 このサイトも今日で5周年、今日で5年目、今日から6年目?少なくとも今日から6年目に入りましたと言っても間違いではないと思う。

 この辺の数字のマジックというか日本語のあやふやな辺りに悩みつつ、節目の今日の記事は5A式です。

 5A式の勝手に自分で作った年齢と誕生日の設定に振り回されているのです。政宗が事故にあったのが6歳で?その時幸村が何歳で?政宗は学舎に入学してて?誰それが同期ってことはこいつもその時6歳で???


 諸事情により去年の1月に第一回を載せたきりの、お正月の話のつづきをお送りします。

 タイトルも(仮)でしたが、正式に決めてきました。


 そういうわけで第一回はこちら↓↓↓


 5A式はハンプティ・ダンプティにお辞儀する①


 第二回は追記よりどうぞ!

 まず5A式って何、という方はSFパラレルの『“閃”国 婆娑羅』をどうぞ~

   +++








 結局のところ、例の紫眼鏡にプラチナブロンドのハンベさんの研究のことはサスケにはよく分からなかった。
 と言うのも、ダテ博士とサナダ博士の論議が『そもそもBASARAタワーに登録されている連中の研究は、すべからくBASARA-eを基本とするはずだ』という話に飛び火して、小児科の前田先生がへえなるほどねーなどと相槌を打ちながら携帯を打ちながらチューブ内のオートドライブを打ち込み、サスケと小太郎はしりとりなどして遊んでいたためである。つまり竹中半兵衛の話題が長くは続かず、サスケが話を聞いていなかったためである。
 躑躅ヶ崎エリアで高速チューブを降りると、政宗が運転に代わって山に整備された道路を走り始めた。
「政宗?なんかコレ、速くないか?」
「Ah-Han?普通だろ」
「某も心なしか、普段のタクシーよりずいぶん速く感じるような」
「えー、そうでもないと思うけど。ねえ小太郎」
「……」
 小太郎は答える代わりに、ハンドル横のメーターを指差す。
「山岳推奨速度は軽く越えておりますな」
「おっと失礼、下り坂だからな」
「いや明らかに速いだろ!雪降ってんだし、気をつけてくれよ!?」
「あはは、まさむねったらうっかりさん」
「……」
 いつもの政宗の車であればドライバーにAIの“小十郎”をつないであるから、速度は厳しく制限されている。それでも常にギリギリまで速度を上げるのに慣れてしまったサスケなどは、そんなに速いかなあ?と首をかしげながら外の景色がびゅんびゅんと過ぎてゆくのを眺めていた。
 躑躅ヶ崎の山も、青葉エリアと同じように雪がちらついている。
 下りながら峰をひとつ越えればすぐにも、平屋造りの屋根が見えてきた。
――いつ見ても大きなお屋敷だ。上杉さんちとは別の意味で。
 年末に政宗と行った上杉教授の屋敷は三階建ての洋館で、この躑躅ヶ崎の屋敷は横に広い。
 屋根が葺かれた門をくぐり、ヒマラヤスギの大木から少し離れた位置にクルマが止められる。雪の積もったヒマラヤスギの周りには、枝から落ちた雪で小山ができていた。
「よし、降りた降りた」
「はぁい」
「……」
 マフラー、手袋、帽子。クルマで脱いだものをつかんだまま外に飛び出すと、サスケはひんやりした空気に目を見開き――背後の真田が笑いをこらえる気配に、じとりとその目を伏せる。
「まさむね。まさむねー、」
「Ah?」
 運転席にまわって窓を叩く。
「サナダの旦那がまだ笑う」
 サスケから顔を背け口元を押さえている男を指差すが、政宗はそちらを見ようともせずベルトを外しにかかっていた。
「Dr.サナダの笑いのツボはよく分からねえな。気にするな」
「うう…」
 歯噛みして真田を睨む。
 この中で一番年上のはずの真田幸村は、その精悍な顔を真面目なものに戻し、ごほんと誤魔化すように咳をした。
 手元に当てた拳の内側で。
「……クッ……いや、よく似合っているぞ…」
――一瞬また笑ってからの言葉である。
 サスケはじとっと真田を睨み、すがるように政宗に視線を戻す。
「…このコート、間違ってないよね?」
 落ち着いた緑が濃淡の斑で深みを見せる色のインバネス・コート。普通のコートにケープを重ねたような作りをしている。そのケープの裾を指でつまんだ。
 雪合戦が終わって、いつものダウンジャケットからこちらに着替えた途端に――背後でサナダの旦那のふきだす声が聞こえたのだ。
「間違ってねえよ。ちょいと古風だが織りから一流品、とにかくClassicだな。Sizeもぴったりだぜ?」
 さすがProfessor、と政宗は送り主のウエスギ教授に賛辞を送る。
 そーね、ウエスギさんね、とサスケはむにゃむにゃと語尾を濁した。
――でもなんか、あの人、別世界のイメージなんだもん。
「大丈夫大丈夫、似合ってるって!」
 からからと笑って慶次はクルマ越しにサスケを見下ろす。こちらは上杉サンタのクリスマスプレゼントを運んできたトナカイだ。これで鹿射帽でもあれば立派な探偵ごっこだよ、などと褒めているのか微妙なことを言って、くるくるとマフラーを巻いている。
「…、こたろー、」
「……」
 温かければそれでいい。
 沈黙の中にただよう答えは質実剛健だ。
「そうだね…」
 紺色のダッフルコートにうなずきかえし、サスケは目をつぶった。
――別に、今日会うのはお館様や上杉さんだけのはずだから、サナダの旦那に笑われるくらい問題ないのだが。
 自分がダテ博士の研究成果、その広告塔であると勝手に自負している5A式としては、あまり変な格好はしたくないという思いがあった。
――特に、クルマの中で話題に上ったDr.タケナカなどには低く見られてたまるものか。
 ぎゅう、とつぶった目をあければ、クルマから降りた政宗がサスケを見下ろして立っている。
「Hey,サスケ。お前、俺がそれでいいっつってんのを疑うのか」
「え?あ、や、」
 ぱちぱちと瞬きするサスケに、政宗はニイと笑った。
「ちなみに、このCoatはどう見える?」
 白い肌に金の眼、茶色がかったチョコレートの黒髪を引き立てるように、本日のシックなロングコートは青がにじみ出る深い黒だ。はらはらと舞う雪も、彼の周りだけ銀色に光って見える。
 サスケはてれっと笑った。
「王子様のようです!」
「Good,」
 じゃあとっとと行くぞ。寒い。
 白い息を吐くダテ博士にサスケは「はーい」と返事をして、小太郎と手をつなぐが早いか歩き出す。
「…王子様のようでござる」
「うるせえぞ幸村、あんたは武田のおっさんに会えるからってはしゃぎすぎだ」
 そんな声が後ろから届いた。

 

「かわいいのは分かるがあんまり笑ってやるな」
「かわいい…と言うか、小さいのに大人びた格好をされると、つい」
「“かわいい”禁止でサスケ褒めるのに困るの、政宗だけだよ」
 や、別にかわいくないわけではないけどさ?と慌てたように付け加える慶次は、どうやら政宗に睨まれたのだろう。
 朝には雪の掻きだされたと見える道に、白い綿がまた一枚かぶって、サスケと小太郎の小さな足跡がサクサクと残っていく。
「小太郎のとこと似てるよねー」
「……」
 見上げる瓦屋根のあたりも、雪の縁が丸くせり出していた。
 木材の質感を前面に押し出した平屋造りは、サスケの目にはあまり見慣れないものである。小太郎が老北条博士と暮らす家も形は似たような雰囲気だが、素材や内装は現代風だ。
「え?あれ本邸じゃないの?」
「……」
「ああ、そっかあ。タワーに近い方が便利だもんね。ねえこれインターホンどこだろ?」
 真田よりさきに押してやろうと門の周りを探す後ろから、ザクザクと雪踏む足音とともに、政宗の声が聞こえてくる。
「Ah,いま門の前まで……What?なんだこのnoize」
「なんだい?」
 サスケがインターホンを見つける前に政宗は携帯端末で知らせようとしていたらしい。だが、その声は怪訝そうだ。
「通信不良なんてめったにねえのに、…ってオイ」
 振り向けば政宗は携帯端末を手に、眼を丸くしていた。
 その横に慶次と、並んで――いるはずのサナダの旦那が、いない。
 目を離した門からズバン!と響いたのは引き戸が開く音だろう。あれ?と思う間さえなくサスケと小太郎の横を駆け抜けた風は茶色と。
――紅。
「ぅぉおおお館さまああああぁ!!」
「ゅぅきむるぁああああああああああ!!!」
 大玄関に目を戻せばすでに、タケダ博士の壮健な拳とサナダ博士の拳が、クロスカウンターで互いの頬にめりこんでいるところだ。
 ドゥン、と鈍い音が遅れて届き、真田の体が吹き飛ばされる。
 雪をクッションに紅い川が流れた――というのはグロい意味ではなくて、いつのまにか装着されていたサナダの旦那の紅鉢巻のことである。
「……!?……」
「あ、小太郎これ初めてだっけ。心配ないから。いつものことだから」
 へらへらと笑いながら説明する横を、跳ね起きた真田がまた横切っていった。
「お館様!新年!あけまして!おめでとうございまするううう!!」
「うむ!今年も!」
 その繰り出される拳を首の横でとらえ、信玄公は見事なバネで真田を雪山の方へと投げ飛ばす。
「己を磨くのだぞ!幸村!」
 BASARAタワーの第一線から身を引いて隠居生活を送っている――とは、とても見えない。
 つやつやと剃りあげた坊主頭のいかめしい眉、爛々と光る眼。渋紅の和服の袖に腕を組んで差し入れ、この寒いのに肩から羽織をかけるばかりだ。
「Hey,信玄公。A Happy new year」
「明けましておめでとう、元気そうだね!」
「おやかたさま、あけましておめでとうございまーす」
「……、」
 集まった若者たちに「うむ」と重々しく頷いてみせる。
「よくぞ参った。先に居間で待つがよい!」
「はーい」
「OK.邪魔するぜ」
 サスケののんきな返事を筆頭に、政宗たちも真田を残してぞろぞろと上りこんだ。
 武田研究所が師弟の挨拶は、まだまだこれからが本番なのだ。

 




   つづく







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