戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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コタミネーターです。
※諸注意※
タ ーミネーターパロです。
政宗さまが女子で将来的に幸村の母親とか言われてます。
小太郎が敵役かつ出番がありません。
SF現代パロなサスダテです。
前回までの話に興味のある方はnovelのWパロ項をどうぞ。
後ほど畳みます。
畳みました!あと少しだけ直したり。
コタミネーターの頁見直したら掲載してないつもりの前日譚02が見れるようになってたりリンクが切れてたりぐっちゃぐちゃで焦りました…。⑭は早めに正確に再録しときます。
▼▼▼
おにぎりを貪るように食いながら、佐助は己の鈍さに瞑目した。
――考えるまでもなく、昨日の昼の握り飯も、政宗が作ったに違いないのだった。
この勝手知ったる様子では、佐助が島津医師に腕を直されている間、暇に任せてこの診療所の雑事を手伝っていたのかもしれない。
最初の夜は人の気配もなかったのに、次の昼にはシーツが干されていたのもそういうわけか。
「昨日のうちに竹中と連絡をとった」
これは小十郎と島津のおっさんの分だからな、と海苔を巻いた握り飯をとりおきながら、政宗は同じ日常を話すように続けた。
「織田本社はスナイパーが攻撃を受けた件で生捕りを諦めるかと思ったが、風魔の“排除”じゃなく“捕獲”を強く押している一派がまだいるそうだ。前田や豊臣の研究所とはまた別の、松永とかいう奴がでてくるらしい。他人の開発機が壊れようが気にする男じゃねぇってんで、竹中はタイムホールの本体を心配してる」
ほれ、と麦茶を出すことも忘れない。
受け取って、佐助はうなずいた。
「で、あんたは心配してる竹中をそそのかして、エネルギー砲を持ち出させようってわけ」
「理解が早いな」
「さすがに慣れるさ」
にんまりと、満足げに政宗が笑う。
佐助は、笑うことも忘れて目を細める。
――何とも言い難い、味わったことのない、慣れるのが怖いような泣きたいほど幸せな平熱。
誤魔化すように麦茶を飲み干して、じっとその空の器に目を落とした。
硝子の器の、とろりと透ける青。それを重ねて濃くしたような涼しげな青色の、シャツの袖をまくって、政宗は手をすすいでいる。
「well…,」
キュ、と蛇口を締める音。
「じゃあ、風魔を始末した後、おれがなにをしたいか、分かるか?」
振り向いた彼女は、四角い窓にあふれる夏の光を背負って、影になる。切れ長の目の、瞳の強い輝き。
「分かるよ」
不敵に笑む口元。
――この人が、いつか。
独眼竜とさえ呼ばれた、抵抗軍の影のリーダーになる。
「あんたは、風魔を操る人工知能そのものを潰したいんだろう」
未来の、殺戮機械に蹂躙される世界を変えるために。
光の中から進み出て、政宗はすとんと佐助の隣に腰をおろす。
きゅ、と眉間にしわを寄せた顔は、ただの十九の女の子だ。
「おまえがそう素直だと不気味だな」
「好きに言えよ。あんたが止めたって止まらないのも分かってるんだからさ」
「大した進歩だ」
「…どっちかってえと、飼い慣らされた気分」
「Ha,」
一見すると意地悪げなだけの笑顔を浮かべて、けれどそれが、佐助の髪に触れて喜色満面になるから、単にご機嫌なのだとすぐに分かる。
「お前は、望みはないのか?」
犬にするようにくしゃくしゃと頭をかき回され、佐助はお返しとばかりに額をこつんとあわせた。
「俺は…」
――俺はもう、真田の旦那には会えないんだろうか。
自分が生んだその恐ろしい可能性を否定したくて、けれどそれを、目の前にいる人にだけは言えなくて、佐助は眉を寄せたまま情けなく笑う。
「…思いつかない。あんな、狂った未来じゃないなら、それだけで」
「未来か」
ふと、考える声音が落ちる。
「真田の、昌幸さんが言ってたな」
未来を知る者が過去に干渉したとき、何が起きるのか。
佐助がいた世界とこれから生まれる世界は、平行世界となるのか。
佐助がいた世界は姿を変え、ここにいる佐助自身まですべて塗り替えられるのか。
それとも、わずかに乱れた流れを修正して、同じような未来に――生まれる者は親をかえ、それならば。
「俺たちにはわからない。なら、真田幸村だって、……」
佐助の恐れを知っているかのように、政宗の声は、優しく沈黙した。
親をかえて、母をかえて、真田の家に生まれる可能性だって、あるのだから。と。
「きっと会える」
そう暗い顔すんな、とぶっきらぼうにつけくわえる唇に触れたくなって、佐助はこらえるように指をにぎりこんだ。
うっかり熱いものをこぼしそうな、目を、斜め下にそらして、軽く笑う。
「…別に、顔が暗いのは、あんたの保護者がいるんで緊張してるだけだから」
視界の外で、猫のような目がぱちくりと瞬き、そのまま無邪気に笑った。たまらず抱きしめれば、政宗の守り役に打たれた腕と、腹の痣が痛む。
腕の中の身の細さに、痛む気さえしたのは心臓だ。
『強く、気高く、美しい方だった。雷のごとく、竜のごとく、月のごとく――』
『そりゃすごかったんだぜ?独眼竜はよ』
真田幸村が、長曾我部元親が、そう言い切った、伝説の独眼竜。
――伝説の。
佐助が真田と出逢ったときには、彼女はすでにおとぎ話の中の人だった。
(…俺は、馬鹿だ)
佐助は自分の鈍さに瞑目した。
――初めから知っていたのに。
例え風魔から逃げ切れても、あるいは倒すことができても。何もせずにあの未来を迎えたなら。
真田幸村が、今の政宗の年になるころには。果てのない戦いに身を投じて、そして。
――この人は、死んでしまう。
十九年。
ほんの数日前に迎えた彼女の誕生日を、そのまま折り返し地点にして。
――とても受け入れられそうにない。
佐助は十九歳の伊達政宗の、首筋に顔をうずめる。
「いいよ、あんたを信じる。未来をかえよう――政宗さん」
――機械が人を潰す狂った未来を。
「ofcourse,」
くすぐったそうな笑い声と、水のような甘い香りに、佐助は目を細めた。
――この人が戦いの中で消えてしまう、哀しい未来を。
そうして違う未来をつかんだとして、お前の思う平和な日常ってどんなだよ、と問うたところ、しばし間があって。
『あんたがユカタ着てにぎり飯作ってる日常?』
などと答えるものだから、政宗は目の前の柿色が愛しくなって、『馬鹿じゃねーの』と佐助のわき腹を叩いてやった。思いの外痛そうだったので無理矢理押し倒してシャツをめくったら、おおきな痣があって吃驚した。小十郎をとっちめてやらねば、と思った矢先にその小十郎がドアを開けて、佐助を押し倒している政宗を見て卒倒した。
――なんだか先が不安になってきた。
「小十郎だけで百人力のつもりだったんだがなあ」
「娘のごつ思うちょったのが男にとられりゃ、無理もなか」
政宗が用意したおにぎりにかぶりついて、島津医師はカラカラと笑う。
「猿飛どんの腕は調整を終えた。安心せい」
「Thank,ありがとうございます」
怪しげな博士のようであくまでも医者であるというDr.島津は、政宗の体調の方もひとしきり問診してくれた。
午後には、竹中半兵衛が電話をかけてきた。
『鬼島津殿の隠れ家とは、ずいぶんといい潜伏先じゃないか』
皮肉かと思いきや、純粋な賞賛も多分に込められていたらしい。竹中が知る限り織田会長もこの場所そのものは捜し当てていないという。
『まあ、単に探さないのが条件で世話になっているから、というところだろうね。僕は是非招かれてみたいものだが』
「そういう話はお互い生き残ってからにしようぜ、Mr.――例の件、あんたらの実験機はもちだせそうか?」
『ああ。秀吉が許可してくれたよ』
「研究所所長のお墨付きなら機密庫も開く、か」
得たりと相づちを打つ政宗の声に、電話の向こうで呆れたような笑い声が響いた。
『君にはわからないだろうがね、藤乃くん。僕たちは――』
秀吉の許しさえあれば、織田会長の許可なんていらないんだよ。
「…なるほど」
『研究所の図面は受け取ったかい?』
政宗は小十郎のPCにちらりと目を向け、ハッと息を吐く。
「ああ、一通り確認したがな。非公開部分が多すぎるぜ?協力する気あんのかMr.」
『悪いがそれは研究所でもひとにぎりの人間しか見れないんだ。計画には関係ないだろう?僕らの実験機――君たちが呼ぶところのエネルギー砲は、どこにでも撃っていいものじゃない』
佐助の説明では、あの実験機の出力を抑え一点に集中できるようにしたものが、おそらく未来のプラズマライフルであるという。
しかし開発途中の実験機の、あまりにも大きなエネルギーは、撃てば風魔を消し去るだけでなく研究所そのものを破壊してしまう。
『必ず、受容体――高次元転移装置にエネルギーを込めるための、本来の位置に設置するのでなければならない。そうでなければ使用は許可できない。よく覚えておいてくれたまえ』
「all right――使わずにしとめられればありがたい、が」
『のんきなことを言っていて松永君の手に渡ったら最後、奴を破壊する方法はないだろうね』
むしろ彼のことだ、興味本位に壊れた部分を直してしまうかもしれない。
常に思わせぶりな竹中の声に、政宗はわずかに眉をひそめた。
――エネルギー砲を使わせようと誘導している?
別の目的で、意図的に。そんな気配を感じて、しかし、使いたいのはこちらなのだからまずは乗るしかない。
『そうそう、秀吉と慶次君があの化け物について、おもしろいことを言っていたよ。やつは敵に刃物の一撃をくらわせたときに――』
数瞬、動きが止まるらしい。
「Ah,うちの部下も同じことを言っていた。やつは、」
政宗は眉を寄せた。
――小十郎だけじゃない、かすがにも聞いていたことだ。
風魔の四枚刃が血に濡れた瞬間、そのゴーグルに複雑な模様を描く光がはしる。そして。
……ディーエヌエー一致セズ……
もの言わぬ唇から、どこから響くとも知れない音が、カタカタと流れだし、結果をつげる。
……コレハ、――デハナイ……
『…あの化け物、一体だれを探しているんだろうね?』
探るような声に、政宗は素っ気なく答える。
「さあな。ともあれ奴にもでかい弱点があるってことだ」
――つまり一度刺されてしまえば、奴が採取した遺伝子型を分析するほんの数瞬、致命的な隙が現れるということになる。
竹中との通話を終え、佐助にそれを話してみれば、長年風魔型のアンドロイドと戦ってきたという未来人は難しい顔をして見せた。
「少なくともここに来るまで戦ってきた風魔型に、そういう機能はなかったぜ?」
「でも、奴はあるのかもしれねえだろ」
「…でも、あんた一度も斬られてないのに、伊達政宗だって認証されてるじゃん」
「それは、」
確かに?と思ったところで割って入ったのは、重苦しい舌打ちだ。
「テメエの目は節穴か、猿」
「はあ」
低い殺意を帯びた声に、佐助は相づちともため息ともつかぬ声をもらす。小十郎はそれを見下すように鼻で笑った。
「政宗様の後ろ髪が短くなってることにも気づかねえとはな」
「what?」
言われて政宗は髪に触れた。
――確かに、奇妙にぱっつりとなくなっている一房が。いつの間にか。
「ふうん、言われてみれば」
「っ、」
つぶやきながら佐助の指が首筋に触れたものだから、政宗は首をすくめた。
目の前の殺気が重苦しくなった。
「…政宗様の御髪を守れなかった罪に、不埒なまねをした罪。そろそろ死ぬか、猿」
「不埒かどうかは政宗さんに聞いてほしいな。俺様が近くで見たときにはこの人の髪もうこうなってたし」
冷たい苛立った声に政宗は、そもそも心配性な小十郎が問題なのではなく、――佐助もいらん意地を張っているのだと、気づいた。どうやら認識が甘かった。
「Ah,いい加減にしとけよ。お前らがそんなだと――」
おれひとりで、対戦車バズーカでも抱えて風魔とやりあわなきゃならなくなるだろ。
重苦しい空気がぴたりと、凍りつく。
「「申し訳ありません」」
声がかぶった。
(やりゃあできるじゃねーか)
――この先ずっと、末永くつきあうことになるのだから、ゆっくりでももう少し仲良くなってもらわねば。
政宗は笑って、男どもの頭をくしゃくしゃとかき回した。
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つづく
(半兵衛って喋らせやすいですよね…)
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