戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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前回のまだ畳んでませんすみません…(スクロールバーがどんどん小さくなる件)
コタミネーターです。
※諸注意※
政宗さまが女子で将来的に幸村の母親とか言われてます。
小太郎が敵役かつ出番がありません。
SF現代パロなサスダテです。
前回までの話に興味のある方はnovelとmemoのWパロ項を合わせてどうぞ…。(←近いうちにまとめます)
後ほど畳みます。
(畳みました…8/2)
※ややグロ注意です。
▼▼▼
白い白い、日差しの下に立っていた。
――なんだ、これは。
政宗は左目を瞬かせた。
焼かれるような日差しの下に立っていた。
――どこだ、ここは。
汗もないのに、容赦のない夏の日差しだと、ただ感じた。
――あいつは、どこだ。
眼下には一面、廃墟の町。
いつか見たモノクロの戦争映画を思い出す。
白い日差しと、影。
何か動くものを見た気がして、政宗は道を踏んだ。
Who?
呼びかけて、喉がひきつれるほど乾いていることに、気づく。
子どもの声がした。導かれて瓦礫の角をまがれば、道の先に人が集まっている。子どもたちと、母親たち。そこに――。
トン。
と、何かが落ちた。
とたんに、目も開けていられないような真白い光が辺りを包む。
夏の日差しが苛烈であればあるほど白いように。
――光は、すべてを焼き尽くした。
「な、…!?」
また別の場所で、光。音もなく、それとも鼓膜を貫いたか、ただ、焼かれた瓦礫がガラガラと崩れ落ちる音だけが響きわたる。
――否。
耳に残ったのは、悲鳴とうめき声。
廃墟と見えた町にどれだけ人が隠れていたのか、流れ出し焦げ付く血の黒さに政宗は眼を見開く。
もはや人の形を保つものさえ――。
「……っ!」
腹からせり上がる吐き気を殺すように、息を呑み駆けだした。
(ここは、何なんだ!?)
――頭にこだまする叫びの、答えは。
すぐそばで悲鳴が聞こえた。もはや男のものとも女のものともつかない断末魔。瓦礫を飛び越え眼に飛び込んできたのは、地に伏した黒い影と。
金属の骨格だけでできた、二本足の、機械。
その腕の機関銃に似た何かを、政宗に向ける、躊躇のない動き。
『人間なんか歯車に噛み砕かれるだけの泥人形だ』
――ここは。
――ああ、そうか、ここがお前の。
飛び退いてそのまま駆け続ける。逃げるのではなく、たったひとつの色を探して。
――オレンジがかった鮮やかな赤。
(いた、)
赤毛の頭を垂れて、男は乾いた地面に膝をついている。
そのそばの黒い影は、泥人形だったのか、誰だったのか。大地をなぞるように投げ出された指の先には、いつか見た白い花。
「さ――…!」
駆け寄りながら政宗は叫んだ。キイン、と切り裂かれた空の悲鳴で声がかき消される。男は目を見開いたまま、何も見ていない。
飛びかかるようにして政宗はその肩をつかみ、振り向かせた。
鳶色の両眼が政宗を映した。
「何してやがる!逃げるぞ、佐助!!」
――そこで、目が覚めた。
佐助は眼をしばたいた。
(いつもの夢と何かが違った、気が…)
思いだそうと、暗い部屋の中で身じろいで――夢より先に、とんでもないことをしでかしたことを思い出した。
佐助の胸の辺りで寝息をたてる体が、ゆっくりと上下するたびに、一枚きりの毛布が優しく肌をなでる。
――いっそ消えてしまいたい。
けれどそんなことを言った日には、それこそこの世から抹消される勢いで、怒られるのだろう。この人に。
心地よさ気に眠る政宗の髪をそっとすいて、佐助はため息をついた。
「…普通に考えて、後悔しなきゃいけないのはあんたなんだけど」
寝顔の安らかさと反するように、涙の痕も残っていて、無理矢理触れたわけでもないのにどうしても罪悪感がこみ上げる。
――そんなに安心しきった顔でいられるても、困るのに。
それでも、この人が目覚めたとき、それともいつか時がたって、後悔するなら。その時はじめて自分も後悔しようか。
(今は、…)
――今は。
こめかみの辺りに口づけると、まつげが震えて、左目がゆるりと開いた。
「…さすけ、」
ハスキーボイスがいつもよりかすれて響く。
じっと佐助を見る目は、ひどく稚い。
「水のみてえ…」
じわり、と熱が染み出るように、佐助は笑った。
「うん」
わかった、と答える佐助の手が髪をなぜるのに、金の眼は猫のように細まって。
「どこにも行くなよ…?」
幼子のように、囁く。
そのまま抱きしめてしまったらまた我を忘れそうな気がして、裸の肩に毛布を引き上げてやった上から、そっと触れた。
「すぐ戻るよ」
逃げるときは一緒に。
――同じ方向に走ろう、今度こそ。
「…どこにもいかないよ」
そうでなければ守れないと、いいかげんに分かったから。
満足げに笑って、政宗はウトウトと眼を閉じた。
――こうなったからと言って、何が変わるわけでもなく、ただ最初の約束に戻っただけだ。
この人を守る。決して死なせない。
――そのために、自分も死ねない。
真田の下で戦っていた時と、同じ覚悟でいればいい。
(…死ねないん、だ、けど)
服を身につけて部屋を出て、早速。
――今死ぬかもしれない。
と、佐助は声に出さずつぶやいた。
灯が半分落とされた、廊下の、佐助がいた端の部屋とは反対の端に。
――鬼がいたよ。
黒い背広の、撫でつけた黒髪の、左頬に傷のある。
――左手をスナイパーライフルの引き金にかけた。
「…先日は、どうも」
ホールドアップしてへらりと笑ってみせても、鬼は――政宗の守り役であるという片倉小十郎は、体勢を崩さない。
ただ、唇を静かに開いて。
「動くな」
と低くのたまった。
――言われなくても動いてませんよ、などと軽く言える雰囲気ではなさそうだ。
「お前がひとりで部屋から逃げだそうとしたら、狙撃していいとの御命令だ」
一歩でも動いたら、撃つ。
おいおい、と佐助は恨みがましくベッドの方に眼をやった。
その視線をどうとったか、狙撃手は。
「政宗様はどうした」
と、殺気も濃く声を低める。
「休んでますよ」
事実だ。
――麻酔が切れた患者のうめき声が聞こえない程度の防音設備、とは島津医師の言葉。声など聞かれなかったものと信じたい。
(…聞かれてなくてもバレそうな気はするけど)
男はライフルの引き金から指を離し、ゆらりと立ち上がった。
左腕を伸ばした――と見ればすでに、マグナムを手にしている。
(どんだけ装備してんだよ)
とは、呆れ半分。
――恐ろしさを覚えたのは装備の数にでなく、ライフルから指を離して再び照準をあわせるまでの、間の無さにだ。
「あの、俺、水頼まれてるんですけど…」
ゆっくりと佐助に近づきながら、政宗の守り役は眼の殺気を隠そうともしない。
――人間の殺気は久しぶりだ。
真田と出逢うまでは酷く混乱した中で逃げ隠れしていたから、とち狂った人間に殺されかけたこともある。
(ああ、でも、この人はあいつらとはわけが違う)
狂信的ですらある眼に、佐助は向き合った。
――それでも。
後ろ手に、政宗が眠る部屋の戸は、閉めた。
「…猿飛とかいったな」
男は頬から走る傷を見せつけるように、クイ、と顎で階段の方を示す。
「どけ」
撫でつけていた黒髪が、はらりと落ちる。
「二度は言わねえ。死にたくなけりゃ、どけ」
やっぱり死ぬかもしれない、と佐助は自嘲気味に笑った。
この男がただ純粋に政宗を娘のように思っていたとしても、何があったか知れば引き金引く指を抑えられないかもしれない。咎はなくとも後ろめたいのは佐助の方だ。それでも。それでも。
「悪いけど……今ここを通すわけにはいかないんでね」
――他の男に見せたくない、と。
こういうつまらない矜持を通そうとするから、政宗に『お前の方こそ』と言われるのだ。
見開いた小十郎の眼が、猛禽のように瞳孔を絞る。
「ぐ、…!」
左から飛んできたのは弾でも拳でもなく、脚だった。
かろうじて腕で受け――直したばかりの右腕でなくてよかった、と頭の隅で考える。この上島津の旦那に絞られるのはごめんだ。
「今は殺されねえとたかをくくったか」
「殺されないって言うか、まあ、死ぬ気はないね」
政宗さんと、約束したし。
「上等だ、」
男は懐にマグナムをおさめた。
「…政宗様に免じて、今は死ぬ目に遭わせるだけで勘弁してやる」
(今は、ねえ)
――要するに。
最終的にはパーンと撃たれるんだろうな、俺。
とりあえず蜂の巣にはなっていなかったから、政宗も胸をなで下ろした。
朝の光が入る、島津義弘の診療所の、雑然とした厨房。
「小十郎さんに電話してくれたでしょ。覚えてないの?」
政宗がにぎったおにぎりを頬ばりながら、佐助が疲れた顔で言う。
「したっけか。Ah-,…」
鮭の身をほぐしつつ、政宗は記憶をたどった。
確かに、佐助がなかなか戻ってこないものだから、小十郎と対で渡された携帯にかけたような。
――電話にでた小十郎に世界の終わりのような声で、『お赤飯は必要ですか』とか言われたような。
(シュールな夢だと思ったが)
夢じゃなかったのか。と考えながら、政宗は熱い米をきゅきゅっとにぎる。
――ただの夢では、なかったのだろう。
「佐助」
「はい」
「お前がいたとこって、おにぎりとか小豆とかあったのか?」
あの時は気にしなかったがこの未来人、握り飯をはじめて食べた様子ではなかった、と最初の夜を思い出して首を傾げる。
何をいきなり言い出すのか、とばかりに未来人はぱちぱちと瞬きをする。
「なんつーか…相手は人類滅亡が目的で、定住してると爆撃したり攻撃してくるわけだろ?米なんか作ってられるのか?」
そんな何気ない疑問がわいたのは、あのモノクロの夢のせいだ。――否、あれは、ただの夢ではなく。
(いつか来る、世界…)
思い出せばざわりと背筋が冷えて、政宗は塩をつまむ指を止めた。
そんなものをずっと見てきたはずの未来人はと言えば、手についた米をひとつぶひとつぶなめとっている。
「小麦の大量生産地なんかは早い段階で攻撃受けたんじゃなかったかな。でもそれも全部じゃないし、緑の多いとこは狙われにくいんだ。で、米は少ないけど手に入る。北の方で田んぼを守ってる娘がいてね」
「girl?」
「そ。まだ十歳――十二歳くらいだったかな。いつきちゃんとか呼ばれてて、ちっちゃいのに大槌ぶんぶん振り回してね。神様に力をもらった子だって、みんなに大事にされてた。たまに機械連中が来てもその娘が追い返してるらしくて、真田の旦那が随分感心してたっけ…」
「なるほどな」
政宗はうなずいた。
――少し、ホッとした。
人間は、歯車に噛み砕かれるのをただ待つ泥人形では、決してない。決してならない。
「――もっと聞かせてくれないか。未来のこと」
佐助はいぶかしげに目をふせる。疲れた様子がトロンとした目に拍車をかけた。その顎に米粒がついているのに気づいて、政宗はクツクツと笑ってとってやった。
「…いいけどさ、俺様にも質問させてよ」
政宗の指の米に食いついて、ちゅ、と吸い上げる薄い唇。
「赤飯がどうこう言われて、政宗さんなんて答えたの?」
一瞬見開いてしまった目を、誤魔化すようにそらして、政宗は甘い震えが残る指を握りこむ。
「なんてって、」
夢うつつの記憶を掘り返す。
――確か、普通に。
『Ah-,そうだな、今回の件が一段落したらよろしく頼む。小十郎が炊いてくれたのが一番だ』
だって、美味いから。とまでは言わなかったが。
同じ頃、守り役の片倉小十郎が島津医師に人生相談を持ちかけていたことを、政宗はまだ知らない。
つづく
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