戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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何ヶ月ぶりかでコタミネーターの続きです。
※映画ターミネーターのパロで小太郎が未来ロボ兵器
※佐助がコタミネーターから政宗(女)を守りに来た未来人
※もはや別物と思った方がいいやりたい放題
というシリーズです。
↓↓↓後で畳みます…。
※追記に収納しました。ちなみに前回分はカテゴリ:ネタ(Wパロ)です。
+++
「知ってるからって――風魔がわざわざここに来るか?」
政宗は自分の腕をつかむ猿飛の左手に、左手を重ねた。
あのロボット兵器にしてみれば、政宗を始末するのに大がかりな道具は必要ない。腕一本でこと足りるのだから、まず彼女の居場所を突きとめるか、おびき寄せようとするはずだ。
「ああ、嫌な予感で済めばいいさ。ただ…」
頷く男は――軽い笑顔を見慣れているからドキリとさせる、真剣な目。
「俺たちが風魔を倒そうとしてこの開発機にたどり着く、その可能性を奴は考えるはずだ。最後に風魔をまいたのが昨日の真田邸で、」
真田昌幸の邸宅から抜けだし、慶次に車で送ってこられた道筋を頭に描いて、政宗も低くうなった。
「確かに距離を考えれば…仙台の伊達家より先にこの研究所に来たっておかしくないわけか。…Wait,」
――ってことは、むしろ。
自分たちより先に。
ゾク、と政宗の首筋にも悪寒が走る。
「何なんだい?君たちはさっきから、何の話を――」
竹中の張り上げた声に、警報が重なった。
襲撃といった風ではない。風魔は警備一人を眠らせて侵入し、身を潜めたようだった。
――かえって不気味だ。
監視カメラの映像を巻き戻す。豊臣の推測では政宗たちが通ってきた正門ではなく、山の崖の側から降りてきたのだろうという。
音のない画面の端を、紅赤毛が風のようによぎる。
あちゃあ、と慶次の軽い声が響いた。
「あれが“風魔”か」
あんな風体でよく捕まらなかったもんだなあ、と呑気に呟いている。
「で、どうするんだい?」
「逃げる」
即答したのは佐助ではなく、政宗の方だった。
「…ただし、そいつは」
考えるように顎をなでて、砲筒に似た機械を抱える豊臣に左目を向ける。
竹中半兵衛がその前に立ちはだかった。
「言ったろう、これは転移装置にエネルギー渦を込めるための――ただの補助装置だ。そもそも、押収する権限が君にあるのかい?」
政宗はひたりとプラチナブロンドを見据える。
「No,Mr.押収じゃないさ。ただ、どこか別の場所に隠してもらいたい。奴の目的がそれなんでね」
冷静な声に竹中はたじろいだ。
「…何故あの男が、実験機の存在を…」
「何故ってのは今は置いとく。だが奴が最初に侵入したのもあんた達の系列の工場、今はここだ。他に狙いはないだろう」
――実際のところ奴があの工場を出現地点に選んだのは、連中がこの時代から持つ拠点の中で、伊達政宗の住む街にもっとも近いからだろう。今ここに来たのも政宗の抹殺が目的なのは明白だ。
あるいは確かに、佐助達の手に落ちる前にエネルギー弾兵装の前身であるあれを奪いに来たのかも分からないが。
「単独のテロリストみたいなもんさ。産業スパイじゃねえから転移装置に関しては安心しな」
――随分と涼しい顔で作り話をするものだ。
佐助は舌を巻いて沈黙を守った。
慶次はともかく豊臣も竹中も、風魔の目的が“藤乃”だとは思わないようだ。
「先だって侵入された工場」
豊臣が重々しく口を開いた。
「転移装置の圧縮管とこの部品を作らせている。悟られた可能性はあるだろう。半兵衛よ」
「秀吉、でもこれがなくちゃ実験が、」
「だからこそ」
豊臣が頷いた。
「地下から別棟に渡って車を出そう。織田コーポレーション直下の機密庫に運ぶ。やってくれるな、半兵衛」
竹中はぐっと押し黙り、所長の顔を見た。
「…君は」
「研究所を放棄するわけには行くまい」
「心配すんなって、半兵衛!」
気安く副所長の名を呼んだのは、慶次の明るい声だ。
「秀吉には俺がつく。どうせ警報で織田の本部から警備がくるんだろうけど――できれば風魔をどこかに追い込みたいとこだな?」
悪戯坊主の目をしてふりかえる慶次に、秀吉も迷うそぶりもなくうなずいた。
――心なしか、竹中の視線の憎悪は強まった。
「…いいだろう。秀吉に傷ひとつでもつけたら、許さない」
許さない、という言葉が佐助の耳には、命はないと思え、と聞こえた。
――この時代にも、と言うか。
(いるところにはいるんだな、こういう人)
――否。今更か。
ちらりと横目で見れば、政宗がにやり、と笑った。
藤乃くん、と竹中は政宗を呼んだ。
――今しがた目にしたものを考えれば、ひどく冷静な声だ。
「君にひとつ聞いておきたいが――」
「ひとつ、か?」
竹中は眼鏡の紫縁をなぞり、“藤乃”の言葉を馬鹿にしたように鼻で笑った。
「ひとつきり、さ」
あれは、人間かい?
「……Ha,」
政宗も鼻で笑って返す。
――分かっているくせに、何を言う。
だが、竹中の人を見下す目と――比例するかのような冷静さは、この際ありがたかった。
ワゴンの運転席の上、脚を組み直して、男は神経質そうに――それがむしろ頭の回転の速さを示すように、膝に乗せたパソコンの画面を指で叩く。
監視カメラの画像の上に、工場の見取り図が開いた。
わざと小さく造られたらしいガレージは暗く、竹中の顔も白衣もプラチナブロンドも、青白い色で浮かび上がっている。
「ここと、ここ。今さっき風魔とやらが紙みたいに破った二重装甲――」
監視カメラの画像を脳裏に思い返したのだろう。竹中は忌々しげに眉をひそめた。
「この研究所の要のつもりだった」
「Ah,今さっきまでな」
「軽口はよしたまえ。――電子ロックもたやすく突破されるなんて……秀吉は上手く背後をとっているけど、奴を逃がさず追い込むには」
地下か、とつぶやき、「地下はまずい」とすぐさま自分で否定する。
「あっちには猿飛がついてる。地下なんかに追いつめたら自分たちが全滅だってのは分かってるから安心しろ」
今は風魔が逃げてくれれば、むしろ成功だ。
政宗がそっけなく言うと、竹中は憎悪を込めて助手席を見た。
「…あんな化け物だと、どうして黙っていたんだ」
「言ったら俺たちの話を信じたか?それよりあいつらが上手くやるよう祈っとけ」
政宗は画面に左目を細める。
――豊臣という男が施設の制御室に入ったようだ。
「あんたの上司は頭がいいな」
風魔が壊して進むと見たのだろう、猿飛たちの影を見せながら隔壁をわざと下ろし、誘導している。
竹中は君に言われてもね、とばかりに鼻で笑い、すぐに眉を寄せた。
「制御室にいつまでもいるのは危険だな…」
車内にそなえつけられといるらしい、受話器を手にとる。
「秀吉、そこにいるね?時間を与えれば奴は制御室を占拠しようとするはずだ。B159を発動、施設のコントロールの権限をこちらに移してくれ」
後は僕がやる。
竹中は一息に言うと、通話を切って深々と息をついた。
政宗はリボルバーの冷たい感触に手をかけたまま、じっと画面を見つめていた。
「場合によっては俺が運転だな。…風魔がこの第二処理棟とやらを越えたら車を出す。エンジン音に気づかれてもとにかく逃げる。you see?」
「不服でいっぱいだよ」
竹中は吐きすてるようにつぶやいて、今度はハンドルを叩いた。
「だいたい奴はなぜ僕たちの研究所を狙う?兵器なんて駐屯地にでも行けば適当なのが転がってるだろう。大型の飛び道具なら暴力団でも警察でもいい、あれだけの力がありながら何故――」
半ば独り言のように口にして、竹中はふと、政宗に目を向けた。
「…織田コーポレーションは、国内より世界の裏市場で知られている」
「…へえ、そうかい」
「機密を知るものは何人もいない。この研究所だけなら小規模に見えるかもしれないが、忍び込もうものならただのこそ泥だって完全に抹殺してみせる、絶対的な組織力をはかってるんだ」
「…and then?」
「電子ロックの解き方、どんな方法かは知らないがあのパワーも……あの化け物が、この研究所を知り尽くして来ているなら――裏で誰か、織田の関係者が糸をひいているんじゃないか?」
探るような目をする竹中に、政宗は肩をすくめてみせる。
「さあ、どうだろうな」
――しかし、猿飛の話が本当なら、その推論はあながち外れてもいない。
風魔をこの時代に送り込んだ、未来世界の人工知能。この研究所がその拠点のひとつならば――織田コーポレーションとやらは、そいつらを生み出す母体なのかもしれない。
風魔と猿飛の持つ微振動カッター、プラズマライフル、タイムホール。原型のすべてがここにそろっている。
「言いたまえ、松永か?それとも明智かい?」
眼鏡の向こうで、竹中の目が剣呑に細まる。秀麗な顔だけに、にらみをきかせれば迫力があった。
対する政宗は同じ法則が自分にも当てはまるとは思ってもいない。ただ、にやり、と笑えば相手が沈黙することは知っていた。
「sorry,詳しいことは猿飛しか知らねぇんだ」
竹中はつまらなさそうに、また小馬鹿にするように鼻で笑う。
「君の相棒か」
――相棒。
悪くない響きだ。
革命指導者の従者と母堂だの、未来から来た騎士とお姫様だのより、よほどいい。
と、政宗は考えた。
――猿飛は納得しないかもしれないが。
あの男は、自分自身より“真田幸村”が大切で――その生みの親になる“伊達政宗”の命が大切なのだ。
政宗の意志はさておき、生き抜いて子をなせと、言外に言う。
だから『相棒』では、困るのだと。
――たぶん、やめてくれ、と笑うだろう。
眉を寄せた情けない笑い顔を思うと、政宗の胸はざわめいた。
研究所の所長と、慶次も一緒にいる。
(やつに限って、無茶はしないはずだが…)
『傷ひとつでもつけたら許さない』
――言い切ってしまえる男が、羨ましい。
そう思った瞬間、
「…秀吉!」
竹中が、画面に向かって声をあげた。
――死ぬ。
と、そう思うのは怖くはない。ただ。
のしかかる風魔は強すぎる日差しで影になり、血のような紅い髪の色だけが透けている。
刃と刃が食い合い、佐助の首から30センチと離れていない距離でじりじりと音を立てた。
(来るな、来るな、来るな…!)
門を目指すはずの白いワゴン。急ブレーキをかけるのが目のはしに映る。
風魔の首がわずかにそちらを振り返った。
秀吉!と叫んだのは竹中だ。
――奴と行かせたのが失敗か。
大男は脚をやられている。慶次の方が重傷だろう――だが、自分たちなど見捨てていい。
ドン、――と、空気を穿つような音が響いた。
佐助の首を落とそうとしていた、その刃が、ふっと軽くなる。
見るまでもなかった。
関節を撃たれたのだろう、風魔は右腕をだらりと下げて、左腕をかまえなおす。
ぐるりと首を巡らせ、――彼女を見つける。
まだ引き金に指をかけ、風魔に狙いを定めたまま、政宗は動かない。
――脚を狙う気だ。
だが風魔の方が、速い。
そう直感した瞬間、目を見開いたままの佐助の背に、ゾッと悪寒が走った。地面が消え失せ暗い奈落がそこに口を開けたような、恐怖。音さえかき消え、ドクンと心臓の脈打つ響きだけが耳に残る。
――死んでしまう。
自分ではなく、あの人が。
考えるより早く、佐助の三枚刃が飛んだ。鎖が風魔の腕をつかみ――易々と引きちぎられるのは分かっていた。
(一瞬、数秒でもいい!)
逃げろ、と叫びかけたその時、風魔の首が動いた。
遅れて佐助の耳にも響いたのは、タイヤが砂利を噛む音。
次いで、門がひしゃげて地面に跳ねる轟音。
研究所の門を破り地面にブレーキの焦げ跡をつけたのは、フルスモークの黒い車体だった。
降りた男も黒づくめ。
(あれが織田の、)
――否。まさか。
見間違いかと瞬いたが、広い肩に抱えているのはアサルトライフルだ。
左手で引き金に指をかける慣れた様。
構える音も重い。
――この時代この国の、マフィア。政宗さんが言ってた…。
(…ヤクザ?)
男は黒髪をオールバックにした強面、頬から顎に傷が走っている。
一瞬の静寂の中、表情も静かに、口を開いた。
「政宗様、」
「小十郎!ゴーグルの男っ」
低い声にハスキーヴォイスが答える。
「撃て!!」
号令に男は、ためらいなく引き金をしぼった。
続く
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