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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.07.Tue  
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 これが載るころにはアニバサ二期の第一話が…ドキドキ。自分はたぶん見れてないですが。


 追記からは昨日の続きです。てぶくろ屋の伊達さん+子ぎつね忍びーズです。
 前回までのあらすじ→伊達さんのところに子狐が来ました。ちび小太なら三匹くらいいたっていいと思いました。

 明日は夕方6時掲載予定です。では。




 あわせて三人。
――いや、三匹か?
 少なくともひとりは小太郎なのだから、他は小次郎と小三郎だったりするのだろうか。あと頭数が七つそろえば、最後は小十郎になる。
 そこまで考えて、政宗はクツクツと笑った。
 人の姿をした子狐は、政宗の手をきゅっとにぎって、コロコロと草履を鳴らしていた。
 他のふたりは、人の流れの中を泳ぐように歩き回っている。
 最初は見失わないように気を張っていた政宗だったが、やがて諦めた。放っておいてもあちらが政宗を見つけて、入れかわり立ちかわり、順番に手をつなぎに来るのである。
――まるで見分けがつかない。
 紅い頭と、藍に縞のゆらめく浴衣。
 幼いころから人の多いところは苦手だったが、小太郎と手をつなぐと、政宗も川を泳ぐ魚のようで、不思議と涼しい心地がした。
 温い空気に材木の匂い、醤油やら油やらの焦げる煙が混ざっている。
「何か食うか?」
 露店を指さすが、小太郎はふるふると首を振る。
――こちらはこちらで、歩くだけで楽しいようだ。
 カラン、コロン、とあちらこちらから草履や下駄の音がする。
 人の流れは西の山の、暮れ空がまだ少し朱を残す方へと向かっていた。
 西の山には神社がある。町の東、鈍行列車の止まる駅から通りが伸びて、石段をのぼって境内に着くのである。
 通りではいつもの肉屋が串揚げを売ったり、酒屋が青い壜を氷水に浮かべていたり、よく見れば政宗にも見知った顔が多い。その店の裏を子狐の紅い頭がのぞきこんだり、小さな手が氷にさわろうとするのは、慌てて呼び戻さなければならなかった。
 半分はよそから来た人間のようで、年季の入った看板を掲げている。そのどれもが提灯の卵色に照らされて、同じように神社の方へと肩を並べていた。
「おい、」
 不意に、政宗の耳に声が飛びこんだ。
 小太郎の紅い頭に気を払っていた政宗は、立ち止まり、左右を見た。
――どこかで聞いたような声だ。
「おい、政宗」
 また、明らかにこちらに向けられた嗄れ声。
 くいくいと小太郎が手を引くのに目を向ければ、ななめ後ろを指さしている。
 通りすぎたイカ焼きの店の中から、銀色の頭に鉢巻を締めた男が腕を振っていた。海の男、というには日焼けが足りない顔の、左目には江戸紫の布眼帯。
 カラン、とどこかで草履の音が響く。
――元親」
 瞬きをして、名を呼んだ。
 政宗には昔馴染みの顔だった。
――季節しだいで漁に出たり埋蔵金を探したり、そう言えばこんな仕事もしていたろうか。
「よお、意外なところで会うじゃねえか」
「Yes,元気そうだな」
 政宗がにい、と笑うと、元親は気のいい顔でくしゃり、と笑った。
 年は五つと違わないはずだが、政宗より頭ひとつも背が高い。腕や胴もひと回り違うだろう。白地に大きく紫のカタバミと鯉とを染めた浴衣、たすき掛けの布も濃い紫だ。
「何だ何だ、祭りにそんな格好でよ」
 カラカラと笑われた政宗の方は、仕立ては良いが着古した、いつもの白いシャツである。
 ほれ、とイカの串を差し出しながら政宗の手のほうに視線を向けて、元親は目をむいた。
「しかも子連れか!」
「俺の子じゃねえけどな」
 ポケットの銅貨を探しながら政宗は答える。
「……」
 小太郎は赤毛に隠れた目で、じいっと元親を見上げている。
「こんな町に住んでるとはなあ…悪くねえとこには見えるけどよ」
「いいとこだぜ?実際」
「そっか。まあ馴染んだみてえだし、よかったよかった」
「ああ」
「…たまには帰れよ。右目の兄さんが心配してたぜ?」
 責める風でもない言葉に、政宗はしばし口を結び――にやり、と意地悪く唇を歪めた。
「小十郎と会ってんのか」
「う」
「何が『意外なとこで』、だ」
 チャリン、と銅貨を置いて、イカ焼きの串をつかむ。美味そうな焼き色に目を細めた。
「いや、祭りに来ると思わなかったんで、後で訪ねるつもりだったんだよ」
 ガシガシと銀髪を掻く男の言葉に、嘘はなさそうだ――けれど、小十郎の頼みで来たことは伏せておくはずだったのだろう。そう考えて、政宗は柔く苦笑した。
「まだ一年も経ってねえんだ。しばらく店の面倒をみたい」
 小十郎、というのは、幼いころから政宗の兄代わりだった男である。
 この町に越してきてからも、しばしば手紙のやり取りをしているので、それほど離れている気もしなかった。
「まあいいさ、時間があったら俺の店にも寄ってくれよ?」
 じゃあな、と小太郎の手を引いて歩き出した政宗に、「おい、」と声が追いすがる。
「おい、政宗!」
「…何だ」
 珍しく食い下がる、と僅かにいぶかしく思って振り返ると。
「こいつら、つれてけ」
 紅い頭ふたつ、生イカをくわえたその首根っこを両手につかんで、元親は途方にくれた顔をしていた。





   *つづく*





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