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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.07.Tue  
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 新年あけましておめでとうございます。

 予約投稿なのでまだ明けてないのにこう書くのは何だか不思議な気もしますが、よく考えたら年賀状を年末25日までに書くようなものですね。自分には年末に書くという美しい習慣がないのが残念ですが(不思議な気がするわけだ!)

 戦国の頃って数え年だから、お正月にみんなまとめて年をとるのでしょうか。二十歳の筆頭の可能性…。
 まあBASARAだしいいよね。筆頭は永遠の十九歳希望です。素数の魔力。


 それでは予告していた戦国サスダテで結婚してるネタをおいていきます。
 一応下げてますので↓↓↓スクロールでお願いいたします。






 

 


 

   【はじめてのお正月。】

 

 目を覚ましたのは夜明け前だった。
 暗闇の中、隣の寝具でかすかな寝息とともに上下するもう一人の気配を感じる。闇の中でも空気の動きで、見えるかのように感じ取る。凶悪な左目を閉じた整った顔と、細く均整の取れた伸びやかな肢体と、雪のような肌。
 据え膳。
 という言葉が佐助の頭をよぎった。
 首を振る。
 据え膳も何も隣に寝ているのは佐助の嫁であって、しかも独眼竜伊達政宗というかの武将なのだ。
 嫁なら手を出してもいいんじゃないかと言われればハイそうですね。
 伊達政宗に手出すなんて死にたいのかと言われてもハイそうですね。
 そう答えるしかない、大層矛盾した存在である。
 隣の呼吸が少し乱れた。
 ん、ともフ、ともつかない声が僅かに聞こえた。
――人の気配に敏いから、自分が起きたので目が覚めてしまったか。
 少し考えて、そっと手を伸ばす。
 日の出の前に起こせ、と夕べ言われたのを思い出したのだ。
 ひんやりとした布地に包まれた、薄い肩を、そっと揺さぶる。
「竜の旦那、」
「…ぅ」
――これが真田の旦那なら、上掛けを引っぺがして転がすだけなのだが。
 この腰が引ける感じと後ろめたさは何だろう、と、このところ答えの無い自問自答が増えた佐助であった。
 肩に乗せた手の上に、温い手がはたりと落ちた。
「…猿飛か?」
 小さく囁くような声はいつもより掠れ気味に聞こえる。
「初日の出、見るんでしょう?」
「Ah-…いや、見るけどな…」
 手をとったまま、独眼竜は身を起こしたようだった。
「お前、どうせ今日早いだろう」
「え」
「出る前に、言いたいことが…」
 佐助の冷たい手を、寝起きの温かな両手が握る。
――何だろうこれ夢かな初夢かな違った初夢は今夜だからえーとそれより夢か否かのほうが重要なんだけどそうそれそれ。
「Hey,何してる」
「ふぇ?」
 空いてるほうの手で頬を引っ張っただけなのに、嫁は気配で気づいたようだった。
 一応痛みがあるのに安心する。
 酷い傷で死にかけているときも痛みがあるうちは大丈夫という気がする、あれによく似ている。
「お、初日の出だ…な…」
――新年早々、変な顔を見られてしまった。

 

 床の上に居ずまいを正し、独眼竜は腕を組んでいる。
「あんたは忍びだから、珍奇な風習があるのはこの半年でよくわかった」
「いや竜の旦那さっきのは数えないでねお願いします」
「だが少なくとも結婚したからには、今年はもう少し夫婦らしくなってもいいんじゃねえか、と思う」
「え?本気?」
「Ofcource!」
 びっと片手の親指を立てて、佐助の嫁はにいっと笑った。
 こういう時はまず本気だ。そのくらいのことは半年――否、ただの敵の忍びだったころからの付き合いで分かっているつもりである。
「じゃあ、えっと、例えば…」
「Well――今年はあんたを、佐助と呼ぶことにする」
 何つっぷしてんだ、という声が床に額をつけた佐助の橙頭に落ちてきた。
「……いえ、嬉しくて」
「そうか。あ、日の出前のはNo countだからな」
 身を起こしてへらりと笑い返せば、独眼竜はどことなく満足げに頷いた。
「そっちは何かねえのか?」
「何か?」
「そうだな、何かこう、忍びっぽい元旦の夫婦の朝の過ごし方」
「注文多いね」
 忍びに元旦は無いような気もするのだが、せっかくなので顎をひねって考えてみた。
――元旦で夫婦で。
「…姫初めとか?」
 いやあベタ過ぎるっていうかこんなこと言った日には減流怒羅厳とか落とされるかも分からない。
「姫初め…」
「えっ」
「あ?」
 俺様口に出してました?と聞けばイエス、と頷かれる。
 やだなあちょっと寝ぼけてたかも、と軽く自分を慰めながら冷や汗を押さえきれずにいると、独眼竜はその後ろめた気な佐助の顔を左目でじっと眺めた。
「じゃあ、やるか」
「えっ」
「ん?」
 千載一遇。
――じゃなくて、結局俺はこの人に手を出してもいいんだったろうか。
 固まった佐助に、「どうした」と彼の嫁は首を傾げた。
 寝乱れた床の上で、夜着のまま、茶色がかった黒髪がはらりと肩にこぼれる。
「Ah,その姫初めってのは時間がかかるのか?着替えたほうがいいか?」
「………竜の旦那って店で店主におすすめ聞いて値段聞かずに即決しちゃう人でしょう」
 文句あるか、という声が床に額をつけた佐助の橙頭に落ちてきた。
 床に敷かれた布の柔らかさと冷たさが優しい。
「…なあ、佐助」
 竜の声も掠れて柔い。
「俺、日が昇りきるまではfreeなんだ。小姓にも小十郎にも邪魔するなって言ってある」
 佐助はうつむいたまま瞑目した。
「だから、よっぽど遠出じゃなければ大丈夫だ」
 独眼竜は身をかがめているのだろう、声がすぐ近くで響く。
 困ったことになった、と佐助は思う。それも自らが蒔いた種だ。今度ばかりは自ら刈り取るしかない。他人が蒔いた種だって佐助が刈り取らねばならないことの方が多いのだが。
「――じゃあ、」
 佐助は顔を上げた。
 金色の独眼がすぐ近くにあった。
「しますよ?」
「ん」
 よきにはからえ、とばかりに右手が差し出されるのを、左手で受け取ってそっと引き寄せた。

 

 ひめはじめ、と唇が不思議そうにつぶやく。
「今のが?」
「…はい」
「Hum,」
 独眼竜は納得したように、その唇を指でなでた。
「一瞬で間に合わなかったんだが、一年の健康を願ったりしたほうが良かったのか」
「いやもう、ありのままで…?」
 半疑問形で佐助は力なく笑った。
――唇にまだ柔らかい感触が残っている気がして、赤面せずにしゃべるのも辛い。かえって恥ずかしい。何だこれ。
「佐助」
 呼ばれたと思った瞬間、金色の目が目の前にあった。
「、…俺からの姫初めだ」
「――どうも」
 そんな応用しなくていいよ、と誰かが教えてあげるべきなのだろう。誰かが。無論佐助にその意志は無い。
 ひんやりとした空気が喉に流れ込む。
――新しい年の一番初めの、とてもきれいなものを受け取ったような気がした。
 明るい空に鳥が鳴く。
「新年のお慶び申し上げます」
「あ、あけましておめでとうございます」
 改めて手をついて、佐助はまた一つ、腹をくくった。

 

「今年もよろしくお願いいたします」








   +++

 シリーズタイトルは「恋してないけど結婚しました。」のはずでした。諦めました。恋しすぎでびっくりだ。


 たぶん今年もこんなサスダテばかりですが、どうぞよろしくお願いします。

 
 






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