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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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コタミネーターの佐助が未来にいた時の外伝話になります。
本編は下部の「Wパロ」タグから見ると近いです。


※ダブルパロと言うよりただのSFパラレル。
※政宗様の設定が地雷かもしれないのでできれば本編を先にご覧ください。

※小太郎の出番はありません。


(追記に畳みました)



▲▲▲


――壊して、作って、壊して、生き延びてまた作る。



ドォン…と重く響く気配。
まどろみなど存在しない深い眠りから、扉を開け放つように。真田幸村は明るい場所へと目を覚ました。
白い光。
蝉の声。
降り注ぐ夏の乾いた暑さ。
屋根のない廃墟の中、明るすぎる空をじっと見上げる。
遠くでタイヤが砂利を噛みながら空回りしている、その音が輪郭を持つのとドアが蹴破られるのは同時だった。
「真田の旦那!起きてっ…るみたいね」
オレンジ色の髪の若者が幸村の目を見て、呆れたような苦笑を一瞬浮かべた。
「いける?」
幸村は壁に立てかけた二本の槍をつかみ立ち上がると、その脇を過ぎる。
「ああ。来たのは何だ」
タイヤの三輪で走るもの。翼を持つ戦闘機でもキャタピラで進む戦車でもなく――あの忌まわしい二本脚の兵器とも違う。
「木騎15号」
若者が短く答えるのに顔をしかめた。
「食料配布用の無人車か」
「そ。あの改造したやつ。巡回ルートで敵さんに捕まって何か組み込まれたってとこ?避難所狙って突撃かましてた」
幸村の脚が速まる。
「では、…元親殿がさぞご立腹であろうな」
ご明察ー、と歌うように後ろを着いてくる声。
「一人でつっこんでったよ、鬼の旦那」
幸村は廃墟の街を駆けだした。
褪せたような白い壁の影に似た焦げ痕、えぐられたコンクリートからのぞく鉄筋の錆。
空さえ淡い水色にくすんだ世界で、幸村の纏う紅だけが濃い。
その後ろを影のような橙色がついて走る。
――影に似て気配も薄い。
「旦那、そこ右」
音が近づく。
エンジンの駆動音、ぎゅるぎゅると車輪がから回る音。
「…ざけやがって…!」
聞きなれたしゃがれ声。
「この先の大屋根、西側の裏口に南から突っ込んだとこで止まってる」
「上から行けるか」
了解、と薄い響きを残して気配が消えた。
太陽を背に走る。
角を左に曲がればそれが見えた。
破られた壁に脚をひっかけてもがく、鉄の生き物。
――それを乗りこなそうとする紫の人影。
「元親殿!」
銀のたてがみに似た髪が揺れて、振り返る。
左目隠す眼帯の逆、右目がギラギラと光った。
「おう!幸村か――ととっ」
大槍を両手に危なっかしくたたらを踏んで、男は力任せに運転席の硝子を叩き割る。

「今破壊しますゆえ」
「わー!ちょっと待て…!」
頭を振るような動きに振り回されながら、しかし元親の言葉は幸村に向けられたものだ。
「エンジンは傷つけるな!?」
「では何処を、」
「駆動部を断ってくれっ、俺は操作盤をやる!」
――駆動部。
一瞬迷った幸村の目に、銀色の鳥が映った。
大型の三枚羽が回りながら降下する。
「真田の旦那!」
声の方を見るまでもない。
幸村はその刃が穿った痕に双槍の一撃を加えた。



カラクリ機械を見たら飢えた肉食獣と思え。人が操らぬ鉄の固まりに近づくな。
――わずか十五年前のあの日、あの爆弾のカウントダウンが始まった瞬間ですら、誰が想像しただろう。
自分達が作ったはずの道具と戦続ける未来。考えたとしても、ただの空事、妄言ですまされたに違いない。
今はそれが世界の理だ。
(否、一人だけ)
一人だけ、この世界をが来ることを信じて否定された人間を、幸村は知っている。
見上げた空は、青が日の光で白く拡散して、酷く淡い色をしていた。
その下に集まるのは紅と紫と、橙。
「鬼の旦那、諦めたらー?」
「うるせぇ!直るんだよこいつは」
紫羽織の元親が木陰の下何か幸村には分からない機械をいじり、佐助は使い込んだ三枚羽の得物を磨いている。
ふと目をやれば、居住区に身を寄せる人々がそれを遠巻きに見ていた。
彼らを雨がしのげるだけの廃墟の街から、開拓できる山間のコロニーに護送するのは明日の予定である。
怯えた顔はしていない。幸い何人か軽傷を負っただけで全員歩くに支障はないそうだ。
――あの程度の襲撃には慣れてしまったということか。
それでも、元親に近づこうとする者はいない。
長曾我部元親は幸村の古馴染みだ。信じていたか否かは別として、来る世界の予言を聞いていた人間の一人である。
その側にいるのは幸村と、枝に腰掛ける橙頭の若者だけ。
オレンジ色に近い赤毛の下、冷めた鳶色の目がカラクリをいじる元親を見ている。
「物好きだよねー鬼の旦那」
けれど機械を敵に戦う今、その知識は時に何より頼もしい――とは、幸村の前でしか言わない。
幸村と元親より十ほど年下になる、この若者は名を猿飛佐助という。
猿より烏を連想させる黒の上下。鉄の篭手をつけた生身の左腕がひょろりと頬杖をついて、大きな三枚羽の武器を手に膝に垂れた右腕は、肩まで鉄に覆われている。
九年前、炎上する街で幸村が拾った時は死にかけの子どもだった。
子どもと言っても十四か五か。両親と戦火ではぐれて何年も経っていたらしい、痩せた体と斜から見る目。
『…あんた、何』
『それがしは真田源次郎幸村。そなたの名は後で聞く。今は喋るな』
変な人だと思ったよ。
と、何年も経ってから佐助はヘラリと笑って打ち明けた。
――そのおかしな男のために奴が右腕を捨てたのは、出会ってわずかに一年後だったはずだ。
義手は知り合いに頼み込んで手に入れた。島津義弘という腕のいい医師で、幸村には元親より古くからの馴染みがある。
(否、島津殿は)
瞼の裏を青がよぎる。
――このところ、いつもこうだ。
過去を振り返る暇などない幸村の脳裏に、その色はわずかに一瞬、戒めるように通り過ぎる。
「…ぅし!直った!」
ベシッと膝を叩いて元親が叫んだ。
「先ほどの操作盤でござるか」
幸村ものぞき込んではみるが、パネルが外れたままの剥き出しの機械の、何が壊れていて何が直されたのかもよくは分からない。
「コンピューター内蔵だって」
顎をさすって首を傾げていると、佐助がそっけなくそう言った。
「ふむ?」
「奴らの脳味噌がトレースされてるはずだよ。例の人工知能様のクローンだ。……大丈夫なんだよね?」
「通信機能はぶち壊したから安心しな」
幸村は一つ頷く。
「捕虜でござるな」
佐助が呆れたようにじとりと伏せた目で、幸村を見た。
「旦那の語彙が分からない」
元親がハッと笑う。
「いいじゃねーか。間違っちゃいねぇよ?」
パネルをはめ込んで、引っ張りだしたコードをぐしゃりと握った。
「情報謳わせてから実験台だ」



『源次郎』
と、幸村を呼ぶ人間は少ない。真田の父と母と幼い頃の知り合い。
『元親殿の作、量産が済んだ。予定通りに動けるぞ』
――今となってはこの兄の信幸一人であろうか。
幸村は星を見上げながら頷き、相手には見えないことを思い出して咳払いした。
「元親殿が今、最後の実験を始めるところでござる」
実験?と耳元の無線で声が繰り返す。
「人工知能が移植された操作体が手に入ったのでござるよ。先ほど解析が終わって…」
明かりのともる壁の向こうから、成功を知らせる歓声があがった。
『流石だな。今となっては…あれを作れるのは元親殿だけだろう』
聞こえていたらしい、信幸の声が穏やかな喜色をみせる。
「では、決行はかねてよりの手筈通り」
『ああ。――佐助は元気か?』
不意に、思わぬ名前が出た。
はてさて、と考えて合点がいく。
「奴ならば、…大丈夫でござるよ」
――目の前にいた子どもを、救えなかったと。あれはもう数ヶ月前の話だ。
今まで助けられなかった数を考えれば。人は数ではないと教えられた幸村ではあるが、それに押しつぶされては生きていけない。
――兄が案じているのは、あれ以来佐助と会っていないためだろう。
天幕を張った廃墟に戻れば、元親がその佐助の肩を捕まえるようにして何かの操作方法を説明していた。
「いいか?接続部にケーブルぶち込んだらこいつでテープを読み込ませて」
肩をつかまれた佐助は胡乱な視線で何かの機械と、それに噛まれながら流れる穴の並ぶ帯を見ている。
「いいってそういうのは。鬼の旦那に任せるよ」
「ばかお前、万一の時幸村じゃ――」
「せねばならぬのなら無理とは言わぬが」
紫の上着がびくりと跳ねる。
「佐助の方が頼りになる。それがしは指揮に集中したい」
元親は振り向いて、ハァとため息をついた。
「吃驚させんなよ」
「信幸さん、何だって?」
水を差し出す佐助の横に腰を下ろす。
「木騎十三号の量産が相成ったそうだ」
元親がグイとあおったのは清酒のようだ。
「決行は予定通り――ってわけだな。さすが、家康がついてるだけあるぜ」
信幸と共にいる男の名を出して、銀の鬣を揺らしながら上機嫌に笑った。
「兄は元親殿を流石と申してござった」
「ん?まあな」
「相手を知らねば対抗する術はない。元親殿の機械好きは我らの武器でござる。ゆえに――」
佐助が立ち上がり、部屋の隅の食料籠に足を向ける。
幸村は一つ呼吸して、腹に力をこめた。
「今日のように先陣を切ることは、しばらくは控えていただきたい」
静かに言うと、元親はグッと杯を飲み干したまま口元を引き締める。
紫の眼帯の覆う隣、赤みがかった瞳の目に陰がさした。
「あいつは俺が作ったもんだ。壊れかけてたのを俺が直してやったんだ」
幸村は頷いた。
――元親が木騎十五号と名付けたあれを拾ってきた時も、夢中で改造していたのも見てきている。
「責任くらいとらせろや」
苦笑する男に、膝をすすめた。
「責任以上に、怒りに我を忘れての行動でござろう」
元親は幸村の表情を写し取ったように、ハタと真顔になって酒を注ぐ手を止めた。
「それがしなら我慢できぬ。真っ先に駆けつけこの手で、とそう思うに違いない。――だから言うのでござる」
どうか、何が起きても堪えてくだされ。
元親はまたくしゃり、と笑う。
「大将に言われちゃしょうがねぇな」
そう言って、幸村の持つコップに酒を傾けた。
「それだけ正念場ってことだよね」
いつの間に戻ってきたのか、佐助も封のされた瓶と杯を手にストンと腰を下ろす。
「去年くらいまでは鬼の旦那が戦闘機乗っ取って特攻、なんてのも珍しくなかったじゃん?真田の旦那も止めなかったし」
むしろ俺様としては、旦那が突撃しちゃいそうなのが心配。
じとりと鳶色に睨まれて、幸村はむむむと唇を引き締めた。
その向かいで元親が、「あ」と声を上げた。
「そういや幸村、お前奴らにすっかりマークされてるぜ?」
内蔵をつかみ出されたような操作体と演算機を引き寄せて、カタカタとキーを打つ。
「さっきコイツを解析してたらな、お前の名前が出てきて――」

【sanada-genjirou-yukimura】
[age]32[/age]
[dna-type]

「へえ。名前…年齢…何とかタイプって?」
「DNAタイプ、遺伝子の型だな。あの時残った血液か何かから採取されたんじゃねぇか?」
――あの時。半年前の総攻撃。
「旦那がメインコンピュータまで近づいたから?よくそんな事分かるな」
――あと少しで、息の根を止められるはずだった。
数字とアルファベットの並びが画面を埋めつくす。
「暗号?」
「いや…翻訳不能だが多分、塩基配列の簡略記号だったはずだ」
俺も詳しかねぇけど。と付け加えながら、元親が画面を辿っていった。

[/dna-type]

そして、口笛を一つ。
「竜の姐さんのことまで、よく調べてあらぁ」

[biological mother]【date-masamune】[/biological mother]

真田源次郎幸村
年齢:32
生物学上の母:伊達政宗

――政宗殿。
青い羽織、青い旗、独眼で射る眼差し。
運命などに屈するなと叫ぶ声。
――俺は、貴女の願いを叶えられるだろうか。










▲▲▲




未来の機械支配に対する抵抗軍は幸村を大将に、元親と佐助と家康がいます。
本編の政宗とか慶次辺りは親世代なので、死ネタではないけど何人かすでにこの世にいない設定。

政宗が幸村の母上である事以上のビックリ設定はない気もします…。







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