戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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下がってしまいますが十日までのメルフォ返信、この記事の下になります。
あと先週の記事でうっかり『半兵衛って何だかんだで書いたことない~』とか言いましたがカ.リオストロで出してました。ばかめ!
あとコタミネーターと5A式と東西姉貴と独眼竜は二人いるの続きで出演考えてますハンベ。…書けるかな。
とりあえずコタミネーターです。
前回までのお話は一番下の『Wぱろ』タグからどうぞ~。
※にょた宗様注意。
※似非SF注意。
※原型留めてないダブルパロ注意。
(追記に畳みました)
▲▲▲
――残酷な事を聞いてしまったのかもしれない。
猿飛という男は、とにかく胡散臭いまでに飄々とした態度で、へらへらと笑って誤魔化す裏に血なまぐさい臭いを隠している。
――けれど、その血を流すのが奴の守りたかった誰かか、猿飛自身であることも、いつからか気づいていた。
余裕ぶっているくせに必死に見えて、そして時折、迷子の子どものような顔をする。
――否。これでは正しく迷子の子どもだ。
猿飛の髪に手を伸ばした。借り物の浴衣が腕をわずかに滑る。
橙色から金に透ける毛先にわずかに触れたか触れないか、政宗の指から逃げ出して、猿飛は縁側の隣に腰を下ろした。
「風魔の襲撃がなくなったら、か」
難しげに眉を寄せて、皮肉な笑みも浮かべない。
「あいつは勝手に諦めちゃくれないからね」
「だから、」
「先手必勝?」
政宗はこくり、とうなずいた。
「逃げ続けるわけにも行かねえだろ」
このまま真田や前田の家に厄介になるのは政宗の望むところではない。
何より、これは真田昌幸からのヒントであるように思えた。
織田の開発する実験機。
――それを示したのは、ただ自分たちが危険にさらされているからではないはずだ。
先刻、水差しの乗ったお盆を手に部屋に来た前田のまつの、静かな顔が思い出された。
『貴女様は、』
まだ二十を越えたばかりと見える瑞々しい容姿に、きりりと一本古風な筋の通った風で、政宗を見る双眸。
『公調Bサイト調査室室長、伊達輝宗殿の御息女でございましょう』
思わぬ名が――けれど、どこかで知られるのではないかと案じていた名があがった。
癖でとっさに否定しようと傾げかけた首を、止める。
まつの視線に、隠し事はすべきでないと直感した。――織田で製造されているものの情報を得たいならなおさら。
顎をひいて座り直す。
『Yes,I am.今は父の…家の仕事とは関わりない身、です』
まつはわずかに頷いた。
『ご安心なさいませ。前田を頼って来た方を疑う気も追求するはずもありませぬ。ただ、』
言葉を切って、大きな瞳の憂う色を隠すように、瞬きする。
睫がパッと上がれば目は真っ直ぐに政宗を見た。
『夫は…犬千代様は、秀吉殿にあれを作らせる――織田様の御真意を知りたいと申しております』
虫の音が、一際大きく響いた。
「もしも、」
夜風に似て、柔らかい冷たい声が空気を流れる。
鳶色の硝子玉が二つ、ずっとそうしていたように、政宗を見ていた。
「…勝算があるなら、先手必勝とやらにも反対しないよ」
あんたが生き延びる確証が得られるなら。
――どうした心境の変化か。
「…やけに物分かりがいいじゃねぇか」
否、この男は初めからこうだった、と思い直す。
ただ政宗を死なせないために未来から来た。
夜闇がひたひたとせまって、包まれながら、目には熱いものがそそがれるようで。
政宗はやっぱりひどく、落ち着かない気分になる。
――いとわしくはない。
誤魔化すように笑んで見せれば、鳶色が瞬きをした。
「Okey-dokey,風魔を倒して、お前は帰れなくてもうちで面倒見てやるから安心しな」
今度こそ橙の色を右手に捕まえて、ワシワシとかき混ぜる。
「…俺はあんたの犬じゃないんだからね?」
「わかってるさ」
うちにいて、真田幸村が生まれたら守ってやればいいだろう?
そう言うと、撫でられるがままの痩せた犬はふと訝しげな顔をした。
「あんたって…何か最初からそんなだけど、実は口で言うほど抵抗なかったりするの?」
あちらこちら抜かしてぼかしたような言葉。「何の話だ」
噛みつくように睨めば、目をそらされた。
「だから、生むとか……女ってのは子ども作る機械じゃないんだよって、諭されちゃったもんでさ」
おそらくそれも慶次辺りの言葉だろう。
真田昌幸の、と言われた時にはそれなりに抵抗を見せた気もしたが、心当たりがあって、政宗も夜の庭に目を向けた。
「そりゃいつかは、そういう日も来るだろうって……Ah,いや、」
伊達の家が思い浮かぶ。古くからある屋敷の整然とした池と築山。当たり前のように育った空気の冷たさ。
「俺は――俺が、もし餓鬼なんか生んだら、そいつには伊達の血が残るだろう?」
「まあ、そうだね」
戸惑うように風が揺れた。
「俺が一人でどこでくたばろうが、そいつは父上や母上と繋がってるんだって――そう思うのは多分、悪くない気分だ」
だから、と呟いてふと口をつぐむ。
伊達の跡取りをと誰に言われたわけでもない。
――ただずっと、そう思っていた。
「…よく分からないけど、」
猿飛の声がまた夜風を揺らす。
「赤ん坊は一人じゃ作れないでしょ」
「そこは何とかなるとしてだ」
あからさまなため息が聞こえた。
「相手は誰でもいいわけ?……好きな男じゃなくても?」
好きな男、という言葉が猿飛から出てくるのが――何となく意外で、違和感を追いやるように髪をかきあげる。
「気に入らない男は選ばねえよ。あと家庭持ってる奴なんかも無理だな」
「何その念押し」
月を見上げて軽く笑う。はだしのつま先を庭の土に触れるか触れないか、漕ぐように揺らした。
「あんたって、……」呆れたような――けれどどこか不思議な響きで、猿飛が言葉を切る。
「自分勝手」
「どっちが」
政宗は笑って隣を振り向いた。
「…もう寝なよ」
さっさと立ち上がって踵を返す男の脚から背中を見上げる。
――確かにここにあるのに、時折まぼろしのように見えて、ついつかみたくなる。
時間の先から飛んできて、誰それの子どもを生めだの危険なことはするなだのと政宗の基準からすれば随分勝手なことを主張する男の――その自分勝手なところが、嫌いではない。
声も、髪の色も、冷たい黒鉄の右腕も。
手を伸ばす。
逃げられる。
白い花がちらついて、眠りが浅くなりそうな気がした。
「…で、眠れなかったわけかい?」
「いや、そういうわけじゃ」
ないかと言うとすこぶるあるような気がする。
佐助は朝日のまぶしさにげんなりと肩をおろした。
昨夜はただ、一番優先させるべきは彼女の命なのだと確認しておこうと思っただけで。
――一人でどこで死んでも、なんて、そんな寂しい言葉を聞きたいわけではなかった。
父上、母上、と呼ぶ声は慕う響きで、けれど自分がその二人に――家族になれるかもしれない誰かにさえ、恋われることは期待していないのだろう。あの顔は。
「自覚無いのが質悪い…」
(思わず何か、こう)
――いやいや何も感じなかったことにしたい。
佐助は冷たい右腕を当てて、腫れぼったい目を冷やした。
五時半の空気は涼しいが、雲のない空にはもう夏の日が昇っている。
――今日も暑くなりそうだ。
数十年後のこの国と変わらぬはずの太陽が、山近く田畑を控えたこの前田の屋敷では常に瑞々しい。
都市と言えば廃墟、郊外は荒れ地という風景を見慣れた佐助としては、何やら別世界に来た気分だ。
――ある意味、別世界ではあるのだが。
政宗はすでに寝間着から見慣れたジーンズとパーカーに着替えて、利家とまつとに向かい合い正座している。
その間には一本の白い封筒。
「慶次に佐助殿、おはようございまする」
慶次がしまったとばかりに頬をかく。
「利もまつ姉ちゃんも早すぎるよ」
「うん、気がはやってしまってなぁ」
こちらは悪びれずカラカラと笑いながら、利家が頭を掻いた。
「伊達殿が起きていたので話し込んでしまった。朝から真面目な話をすると腹が減るな。まつ!」
「はい、朝餉にいたしましょう」
あと言えばうんの呼吸。まつも若いがこの利家も、年よりあっけらかんとした気性の若々しさが勝っている。
――政宗と何の話があったのか。
彼女がそっと封筒をとる、手首が何かに似ている気がした。
(さっき庭に咲いてた、)
百合の花。佐助でも名前の分かる草花の、ほっそりと清く立ってうつむく首のかたちを思い出す。
「猿飛」
「はい」
たおやかに封筒をそっと、手元に納めて。
振り返った政宗の、左目がギラリ。唇がニヤリとつり上がった。
「今日は織田の研究所に行くぞ」
――胸の高鳴りを返してください。
いや高鳴ってなんかないけど、と自分に言い訳しながら、佐助はその隣に膝をつく。
「了解。…まあ、そこに行ったら何か危ないってわけでもないだろうし。目立たないように行動してくれればそれでいいよ」
あの化け物にさえ居場所を嗅ぎ付けられなければ。そう内心考えて、(違うな)と目を伏せる。
それを読むかのように、政宗の左目がじっと佐助を見つめた。
「俺たちが隠れ続けて、探しても見つけられないと判断したら、風魔は最初のやり方に戻るだろうな」
家族を人質に政宗をおびき寄せる。
――今度こそ命までとられるかも分からない。
真田幸村が生まれる前にその母親を抹殺すること。
自分たちの存在に影響する人間を徒に消さないこと。――だが、それに当てはまる人々は誰なのか、どこにいるのか。
風魔にインプットされた行動の順位は佐助にも予想がつかなかった。
(…分かるのは、)
あの機械達が人間を壊すことに躊躇など持たないこと。佐助が人生の半分以上の時間、見てきた光景。
「次にあいつが誰を狙うかも、そいつの命も保証されない。俺たちには時間がないんだ」
見上げる視線の真っ直ぐさ。
――斜に睨んで流すことの方が多いのに、こんな時だけ真田の旦那と同じ目をする。
「勝ち目があれば、協力してくれるんだったな?」
佐助はそこまでは言っていないはずだ。
――けれど、実際そういうことになるだろう。目に浮かぶ。
「勝ち目がない作戦だったら、あんたを縛って担いででも逃げ倒すけどね」
「Ha,上等」
(本当に、)
――護衛対象としてはこの上なく厄介な人だ。
諦めてため息を吐くと、政宗は楽しげに笑った。
続く
▲▲▲
この物語はフィクションであり実在の団体とは無関係です。
ところでターミネーター4ってどんな話になったんでしょう。欠片ほども知らない…。
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