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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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携帯がなおりました!*。☆ヾ(>_< )( >_<)ゞ.*゜☆

データはそのままに散々ついてた傷も消えて戻ってきました。修理出してみるものですね~。



と言うわけで早速コタミネーターの続きに参ります。in鳥取。





書き忘れましたが真田昌幸氏の奥方の真乃は山手殿からのつもりです。“やまのて”の“まの”でこじつけてみました。



※にょた宗様注意。
※原型留めてないダブルパロ注意。

(畳みました)











佐助は一瞬瞑目し、今までの経験から疑うべきは耳でなく目の方であることを確認した。
「何、先手必勝ってまさか………ちょ、寝てないで!」
早速錯覚に違いない天使の寝顔をぶち壊す気で肩を揺すると、いとけない瞼の下からギロリと夜叉めいた左目が表れる。
「…んだよ、寝ていいんだろ」
「いやそんな不穏なお休みの挨拶あったらたまらないから」
不機嫌そうな一つ目に訴えかければ、彼女はしぶしぶといった様子で座り直した。
「あ、なるほどなあ。昌幸さんの狙いが分かったよ」
先に言葉を発したのは政宗でも佐助でもなく、運転席の慶次である。
「先制攻撃かけたいなら織田コーポレーションの実験機がいいかもしれない」
怪しげな単語を聞かなかったことにして、佐助は政宗の両肩を押さえた。
「やっぱり寝ててください」
華奢な手に顔を押し退けられる。
「織田ってのは?」



「利は医療関係の機械部品作ってんだけど、織田はその親会社でね」
音波振動カッターやそういういった類の最先端機器を扱っている。という慶次の説明に政宗が真っ先に連想したのは手術用のメスやレーザーカッターだったが、隣の猿飛が僅かに眉をひそめ押し黙るのに思い当たる。
何となくそちらに目をやって、運転席に身を乗り出す。
「…最先端の技術で作ってるのは、医療用だけか?」
――薬も過ぎれば毒になる。
「その実験機ってのは、何なんだ」
慶次はちらっと政宗に目をやって、すぐに前に戻す。
「織田は手広くやってるからね。あれは、名目はプラズマを使った工作機らしいけど…話を聞いた限りじゃ出力高が高すぎる」
軍事利用を視野に入れた機器なんじゃないかってね。
――この国で、と思えば嘘のような話だ。
「それは、その叔父さんからの情報かい?」
いいや、と前を見たまま慶次は――初めて、明るいばかりでない顔を見せた。
「実験機を作ってるのが、古馴染みでさ」
利に頼んで織田に紹介したんだ。俺が。
沈黙に夢吉が、キー…と鳴き声をあげる。
「猿飛、」
振り向けば、苦虫を噛みつぶした顔の鳶色の目と視線があった。
「絶対ダメ」
――説きふせるには作戦が要るようだ。
背もたれに背を預けて、政宗は息を吐く。
眠気を思い出した。
――疲れている、それだけではない。
隣にいる人間の温さとあるかなしかの匂いが、しきりに政宗を休ませようとしているようだった。
――その匂いの主がどう思っているかはさておき。
(小十郎がいる時みたいだ)
と、懐かしい強面を思い出してふと目を伏せる。
「なあ、前田の兄さん」
「慶次でいいよ」
ミラーに映る目が笑んでみせた。
「じゃあ、慶次。どっかで夕刊手に入らないか?」
前の座席に手をかけて身をのりだす。
「家にあると思うけど」
急ぎかい?とちらりと目を向けられて、首を振る。
「いや、…」
急いでみても結果は変わらない。
きゅ、と唇を噛んで目を落とした先。サイドブレーキの辺りに動く影があった。
――歩く携帯電話。
否、携帯を抱えた、夢吉だ。
「使っていいよ」
夕刊に出てる記事ならニュースサイトで見れるだろ。
と、慶次が言うのに合わせてか、夢吉が両手で抱えた携帯を差し出して小首を傾げる。
「…悪いな」
「前田に来たら遠慮はなしだ」
前田家の若者はミラー越しにウィンクなどしてみせた。
――ただ軽いのでも軟派なだけにも見えないのは、人柄だろう。
ありがたく使わせてもらう。
「…“小十郎”さん?」
隣の橙頭が傾いて、小さな画面をのぞき込んだ。
「ああ。とりあえず、死亡記事は、」
無い。と、息を吐くように言葉が落ちる。
「まだ発覚してないだけかもよ」
(この野郎)
これはこれで悪気も無いのだろう、冷静で緊張感のない声を何となく睨みつけようとして、顔の近さにドキリとした。
――小十郎なら、こんなことはないのに。
「家族?」
慶次の声に慌てて首を振る。
「じゃあいい人かい?」
声のテンションが三割増した。
それにもゆるく首を振る。
「いや。家の乳母の弟で…小さい頃からの兄貴代わりだ」
なぁんだ。と、さして残念そうでもない感嘆。
――そう言えば最初会った時も、痴話喧嘩がどうこうと言っていたか。
そういう話が好きなのだろう。男には珍しい質である気もする。少なくとも、政宗の知る範囲では一人もいない。
それが不快でないのは揶揄する色がないからだろう。
――否、無条件で不愉快そうな顔の男が横にいるわけだが。



――どうしたらこんな風に育てるのだろう、いっそ不思議だ。
「って思ったんだけどねー…」
前田夫婦を見てその感慨も消し飛んだ。
「嫌みにもならねぇくらいのHappyな家だな」
ほとほと感心したとばかりに政宗もうなずく。
「いや。お客さんがいるから今日はいい方でさ、普段は新婚一月目どころか年中ハネムーンだよ」
俺なんかお邪魔虫もいいとこ、と慶次が笑う。
磨かれた廊下を渡って、襖を指さした。
「政宗はこの部屋。佐助は俺の部屋で我慢してくれよ」
「…本気で部屋分けなきゃダメですか」
佐助のため息声に慶次は苦笑する。
「だから恋人でーすって言っときゃ良かったんだ」
前田鴛鴦夫婦の可愛らしいようなまつ夫人が、きりりと背筋を伸ばしていわく。
『政宗さんのような若い方をお預かりするからには、この前田の屋根の下、間違いがあってはなりませぬ』
「間違い以前に、」
――守れなかったら困るんだけど。
「ま、この場所は分からんだろう。分かったところで部屋まで特定はできねぇだろうし」
洗ったばかりの髪を揺らして、落ち着いた様子で政宗は襖に手をかけた。
袖が垂れ、藍色の薄手の布で出来た寝間着は、まつに押しつけられていたものだ。
動きにくいのか楚々とした仕草で、その好戦的な牙も爪も隠した様子が――かえって怪しい。
「おやすみ」
「…おやすみなさい」
言い慣れない挨拶を返すと、はんなりと笑った顔が引き戸の向こうに消えた。
「心配かい?」
「…、あんた、面白がってない?」
のぞき込む顔に冷たく答えて、佐助は口元だけ笑って見せる。
「心配だよ。誰かさんが変な情報吹き込んでくれたおかげでね」
「隠すわけにもいかないさ」
慶次の部屋か、政宗が入っていった部屋より雑然とした和室に案内された。
「それに、心配ってのはそういう意味じゃないよ」
まあ危なっかしい気もするけどね、ああいう姫さんは。
運び込まれたであろう布団を適当に広げて、くつろぎなよと慶次は笑う。
「…まつ姉ちゃんと利みたいなのがさ、まあ俺でもたまに引くんだけど…理想なんだ」
「理想?」
「そう!」
ずい、と真っ直ぐな目が近づいて、佐助は思わず手を布団についたまま後ずさった。
「惚れた女は死んでも守れ――ってね」
――こんな顔をする人間を知っている。
真っ直ぐで、迷いがない。いつでもブレないその根っこがどこに張っているのか是非教えてほしい。
――否、つまり、それが。
『惚れた女は死んでも守れ』
「…惚れたって、ちょっと待ってくださいよ」
「いいよ隠さなくても」
――ははは、と快活に笑われる悪気の無さそうな顔をしばきたい。
佐助は殊更に眉間の皺を深めて座りなおした。
「何か誤解してるみたいだけど。俺があの人を護衛してるのはあの人に何かあると俺らのいた未来に支障があるからで、それ以外の理由はないからね」
「嘘だろう?」
ぽかんと目を見開いたさも意外そうな顔。
――だから、その確信はどこから来るのだ。
「いやあ…あんな可愛い別嬪さんとだよ?二人で、追っ手からの逃避行で、燃え上がらない方がおかしい」
うん、おかしい。
そう言いながらうなずいている男の肩に、いつの間にか同じようにあぐらをかいてうなずく小猿。
「逃避行って…あの人つき合えばつき合うほど厄介さしか露呈しないんだけど」
と、夕方の取っ組み合いで拳がかすった腹の、赤い跡を思い出す。
「それにあの人の相手は決まってるんだから、変なこと言わないでもらいたいね」
「ああ、昌幸さんに聞いたよそれ」
でも俺もどうかと思うねそういうの。
指を振る男の肩でまねをする小猿の動きがチマチマと目に障った。
「真田って苗字だけじゃ分からない、養子とかってこともあり得るだろ?」
――なかなか真っ当な反論だ。
「だいたい、あの真田さんとこに限って浮気はないよ、諦めな」
利の浮気の次くらいにない。
それがどれほどの確率か具体的に佐助には分からないが、恐らく限りなく十割に近いであろうことは予想できた。
「…や、でも政宗さん、あの人性格はあんなだけど、見た目だけは最高じゃん?」
「佐助ってやたら言うことおかしいとか矛盾してるとか言われないかい?」
――なぜ真田の旦那と鬼の旦那の言葉を知っている。
「とにかく!政宗にそれを押しつける気じゃないだろう?」
佐助は肩をすくめてみせる。
「まぁね。それで未来が変わると限らないなら――政宗さんが誰を選んでも俺は文句言える立場じゃないさ」
それは本心だった。真田昌幸を選んでくれるのなら佐助は安堵するだろう。
――けれど例えば、彼女が信頼しその安否に心を砕いている“小十郎”でなければ駄目だというのなら、佐助は時間の向こうに置いてきた世界を諦め、あるいはそれでも同じ道筋に進めるよう全力を尽くすしかない。
許されないのは、ありえないものの介入だけだ。
だったら、と慶次は言った。
「だったら佐助だっていいじゃないか」
「俺はないよ」
「何で」
「何でって…」
――この男は話を分かっているのかいないのか。
「あのさ、俺は未来から来たんだよ」
「ああ」
「だからそもそもここには存在しないはずの人間で、だから――」言葉を止めた。
――ありえない人間である自分が、真田が生まれる邪魔にだけはなりたくない。
なりたくない。そう望まなければならない裏にある衝動を、佐助は認めたくない。
「……とにかく、なしなんだよ」
目をそらした一瞬、呆れたような驚いたような慶次の顔が見えた気がした。
「じゃあ、例えば俺があの娘を口説いてもいいんだな?」
挑戦的におどけているようで。
「…冗談だよ、おっかないな」
――低い優しい声にも聞こえた。
「羨ましいんだ」
と、慶次は言う。
「…他のやつのもんだからって手を出せないうちに、なくしたことがあるからさ。俺は」
虫が鳴く声が障子の向こうから響く。
暑い日の締めくくりは静かで穏やかで、――平和な死を思わせた。
前田の屋敷は平屋造りで、佐助がいつか何処かで見たことのある、朽ちた木の家に似ている。
板の廊下は外に面して開いていた。
庭なのだろう、草を抜いた地面がぽっかりとあって、降りる場所には石段がついている。
そこにそっと足を下ろして、背筋は真っ直ぐに、生い茂った草木を見つめる藍色があった。
――横顔と手と、流れるような花の模様が浮かび上がるように白い。
振り向いて、笑った。
「Welcome.何だ、慶次がうるさくて眠れないか」
「…そんなところです」
慶次の言葉はあっちこっちへ飛び火した挙げ句、なぜかするりと頭に居座ってつつき続けるような印象の強さを持っている。
「…あのさ、」
「なあ」
それを消そうと口にした言葉に、藍色の彼女が静かに先んじた。
「…もしも俺が風魔に襲われる心配がなくなったら、猿飛、」
じっと佐助を見る目は、月明かりに金色めいた、ただ一つのお月さま。
「お前は未来に帰るのか?」
とっさに口をつこうとしたのはどちらの答えか。
――帰りたい、帰ればもう迷わずにすむ。
――帰らない、帰らずに真田幸村が生まれるまで、このまま。
「帰れない」
答えは、どちらでもなかった。
「…帰る方法がないんだよ、俺には」














続きます。








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