戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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ドラゴンボールのセル編で起こった未来変革について、姉妹で討論するような貝島家です。
※引き続きにょた宗注意
※オリジナル真田一家注意
↓畳みました。
目の前で子どもが殺された。
――何度目だろう。この夢は。
繰り返されるただの悪夢と分かっていて、今度も佐助は走って走って手を伸ばして、けれど決して届かない。
白い日差しに乾いた白い土、白い肌と黒い染み。
幼い指が優しく大地をなぞるそばに、白い花が落ちている。
折ればポキリと軽い音のする華奢な枝を、か細い手に渡したのは佐助だった。――そんな、気がした。
――誰だったろう。紅にまみれた小さな女の子を自分は知っている。
勝ち気を通り越した我の強さ。張りつめた空気の向こうの寂しそうな左目。猫のような仕草で振り返るのに、口を開けば可愛らしい鳴き声どころか呆れかえる口の悪さ。
弟がどこかで痛い思いをしているのだと、涙を流して(違う、涙は見ていない、でも)――けれどあの子は家族に捨てられたのではなかったか。
(何て名前、だっけ)花の名は知らない。
花にもこの子は笑わなかった。けれど、性悪気な笑顔もなくてただただ無心に受け取る姿が、――嬉し気に見えたのは自分の願望だろうか。
紅く散った白い花。
――白い光に気がふれそうだ。
何処からか空気を切り裂く、戦闘機の翼の音。
叫びかけた瞬間、ぱちんと音がした。
「…おい、起きろ」
まなじりの吊りがった目が一つ、暗い中で微かな光を放っている。
大きな窓の外には上弦の月があって星明かりもわずか、木立の影を部屋に落としていた。
一瞬自分がどこにいるのか分からなくなって佐助は見開いた目を瞬かせる。
「Hey,左いっとくか」
右の頬をうたれたら左の頬も差し出せと。
――けれど左は昼間彼女に殴られたばかりだ。
「政宗…さん、」
灯りを灯すように覚醒する脳が、のぞき込む彼女の名前をはじき出す。
「うなされてたぜ?」「あー、…慣れないとこで寝たから、夢見がちょっと」
ゆるく苦笑してベッドのスプリングを叩けば、右手がうっかり突き破ってしまいそうに思えた。
「そうかい」
隣のベッドに戻って政宗はぽすん、と横になる。
佐助は寝台を降りると、その足下に腰を下ろした。
――床にうずくまる番犬の位置が、妙に落ち着く。
シーツの上で寝返りをうつ気配がした。
「…そこで寝る気か?」
「眠れれば」
絨毯を左手でなぜて、立てた膝に顎を置く。
真田家の邸宅の客室。
――こちらの話を信じてくれた上に泊まっていけとは、懐が深いと言うべきか度量が広いと言うべきか。
むしろ無防備に過ぎないかと佐助はふと心配になる。
――真田昌幸、あれが真田の旦那の父親。
言われてみれば、暖かい日だまりの地のような栗色の髪と、落ち着いた物腰が似ている気がした。
(それに、あの子が真田の)
「猿飛?」
呼ばれてそちらを見上げる。
横たわったままなのだろう、顔は見えない。
「なんですか」
「…真田さんの話、お前あれ理解できたか?」
言われて佐助は、昌幸の言葉を思い出した。
「あの、タイムパラドッグだっけ」
「タイムパラドックスな。SFとかに出てくるやつ」
昌幸が言うには、未来から過去への干渉があった場合いくつかのパターンが考えられる。
一つは、その干渉によって未来が変わってしまう場合。例えば、もし昌幸どころか佐助の親たるべき人物が風魔に消されれば、ここにいる佐助は消えてしまうのかもしれない。
また一つは、多少の変動があろうとも未来は進もうとする方向に軌道修正されて行くというもの。ならば例え風魔が誰を消そうと佐助も幸村も、生まれるべき人間は親を変えて生まれ来るだろう。
もう一つは、未来はいくつもの姿に枝分かれし平行世界が作られて行くという可能性。ここで風魔が何をしようとも、佐助がいた未来は佐助と風魔が消えただけで何も変わらず時間は進み続けることになる。
――あるいは。
と、つぶやいて昌幸は口を閉ざした。
それが何か最悪の可能性を示唆するようで、佐助にはその先を問うことが出来なかった。
「完璧に分かったとは言わないけど、まあ…やるべきことは変わらないでしょ」
風魔がインプットされてきた目的を自発的に変更しない限り、政宗は逃げるしかない。
――そして、万が一にも幸村が消える可能性のある限り、自分はこの人を守らなければならない。
「Yes,I think so too.ただ」
もぞもぞと動く気配がする。
「何、…っ」
振り向けばすぐ近くに顔があって、佐助はびくりと身を引いた。
「どのパターンだとしても、俺があの人の子どもを生むってのが納得いかねえ」
潜めた声と光る一つ目。
は、と間の抜けた呟きが落ちる。
「いや、そんなこと言われても…俺様そういう気持ちは分かる気もするけどちょっと理解しようがないと言いますか…」
そうじゃねえよ、と囁き声が噛みついた。
「情的なもんじゃなくて……お前が言い出すまで俺は真田昌幸の存在も知らなかったし、信州くんだりしてまで会いに来ることもなかったろうし、かと言ってお前の話を聞いたら聞いたで、はい子作りしますなんて思えるわけもない」
何がどうしたらあの状況で真田幸村が生まれるんだ。
と、眉を寄せる政宗に、佐助も困惑した顔しか返すことができない。
「そこを何とかならない?」
「しばくぞテメエ」
「いやほら、明日には前田家とか頼って行くことになっちゃったし、夜這いするにも今夜しかグハヘッ!」
宣言通りにしばかれた。
「…お前の話が、どこまで信用できるのか俺には分からない」
嘘はついてないと思う。
ぽつり、と呟く声。
「でも、父親が真田さんじゃねえって可能性はあるよな?」
小首を傾げて問う影の動きは、どこか他人事のように無邪気だ。
――心底、実感がないのだろう。
頷いてあげても良い気もしたが、隠し事をすればまた見抜かれてしまいそうで、佐助は首を振った。
「それなんだけどね……信幸って子いたでしょ」
きょとん、と猫めいた左目が見開かれる。
「いたな」
「真田の旦那のお兄さん、信幸ってのよ」
年も確か、六歳差くらいでぴったり。
顔つきも大人になった後の姿を彷彿とさせて、佐助はひどく不思議な気分になったものである。
「……じゃあ、俺のが間違ってるんじゃねえか」
「でも風魔が殺そうとしてるのはあんただし」
ため息とともに、政宗の頭が抱えていた枕にぼすんっと落ちた。
「…考えてもしょうがねえな」
何だか幼く見えて、その頭を軽く指でなぜる。
「寝なよ、明日も早いんだから」
「お前は?」
「寝るよ」
おかげさまで気が紛れたし。
「そうか」
答える声は、なぜるように優しい。
――けれどまた、明日にもあの夢を見るのだろう。
瞼を閉じて寝入る顔。夢の中の子どもは彼女になっていたけれど。
――実際、恋も男もまだ知らないのかもしれない。
と、佐助はふと思った。
「おねえさんも、みらいからきたの?」
小さな少年の問いに政宗はしばし言葉を探した。
――まさか、信幸くんの弟を作りに来ました、とは言えない。昌幸氏にも話していない。名目としては警告するために、来たのだ。
「…いや。あの未来人の兄さんが一人じゃ電車にも乗れないから、付いてきてやったんだ」
そうなの。と、頷く少年に年を聞けば、五つと手を広げて見せる。
「ぼくもまだ、ひとりででんしゃ、のれないんだ」
にこにこと嬉しそうな顔に、そうかそうかと頷いてやる。
――弟とは年が離れていてよく面倒を見たから、何だか懐かしい。
猿飛は遠巻きに信幸を見ているようだった。
――何となく、目を細めてしまう気持ちは分かる。
自分だって知り合いがいるはずもない異境で子どもの頃の小十郎なんかにあったら、あんな顔をするだろう。
考えていると携帯が震えた。
「ちょっとごめんな」
画面に“片小”の表示。
――その小十郎からだ。
異境の地と言えば政宗が十にも満たない頃一人アメリカに飛ばされて、付いてきてくれたのがこの守役だった。
『政宗様』
――今だって、居てくれればどんなに頼もしいかと思う。
「ああ。政道はどうだ?」
『よくお休みになっています。そちらは?』
「今のところ大丈夫だ。真田さんの知り合いで匿ってくれる奇特な家があるらしくてな、今日はそこに行くことになってる」
『かしこまりました』
電話の向こうの低い声は落ち着いている。
政宗の話をどこまで信じたものか――少なくとも、嘘をつかれるとは思っていないのだろう。
『何というお宅に?』「Ah,菓子折り持ってくるなよ?」
くす、とつい笑って答えれば、電話の向こうで戸惑う気配。
『まだ、その何とかいう男と一緒ですか』
「ん?ああ猿飛なら、」
ふと、口をつぐむ。
『そんな何処の馬の骨ともしれない男を信用してはなりません、政宗様。伊達家に戻られるのが一番安全です』
政宗様?
電話の向こう、呼びかける声。聞き慣れた低音。
「…小十郎。俺、お前に猿飛のこと、言ったか?」
ふつり、と途切れる気配がした。
耳を話して液晶を見れば、通話を終了したと無表情に告げる。
――最悪の答えが警鐘に変わった。
ごめん、と小さくつぶやいた彼女に――そんなこと言わないでもいいんだと、言ってやる間はなかった。
小さな少年を抱えた政宗を真田の奥方がハンドル握る車に押し込んで、佐助は昌幸のいた部屋に走る。
――万が一にも死なせられない。
中庭に面した回廊。
窓から差し込む日の光が大きな四角を並べて落ちる、そこに一瞬、風の影がよぎった。
佐助が絨毯を蹴って壁の後ろに身を隠したのと、一面のガラスが割れて万の刃に変わったのが同時。
――革命史二年。ビルに避難した数百人の人間を一掃するために、機械達は吹き抜けの高層にあったガラス窓を割って落としたという。
『だがそんな戦略も元を辿れば、人間が編み出したものだ』
幸村の言葉は淡々として、人工知能を批判したものか人である自分達への自嘲なのかも佐助には分からなかった。
パキン、と微かな音。動く気配。
――いる。
(畜生)
胸の中で呟いて、持ち慣れた三枚刃をかまえた。
高速で微振動する対金属用のカッター。
――奴の両手の刀と同じ仕様、これがギリギリ対抗しうる武器だ。
(接近戦なら奴が有利になる)
プラズマライフルでもあれば願ったりだが、そもそもこの時代この国の一般家庭には銃器は存在しないらしい。
「ガバメントくらいないもんかね…ったく」
ため息を吐いたところで部屋の向こう、机の影に動くものがあった。
音もなく置かれたバケツ。
――バケツ?
近くで破裂音が響いて、考える間もなく机まで走った。
「昌幸さん、」
茶色がかった髪の下、目だけが軽く笑う。
「来たなあ」
――とは、そこに佇む紅毛のことのようだ。
「あれは、見えてるのか?」
手がゴーグルの形を描く。
「赤外線センサーになってるはずです」
答えながらバケツに目をやれば空。黒い煤のような跡だけがあった。
「…ひょっとして綿火薬を?」
「ガバはなくても硫酸と硝酸は手に入るものだよ」
うわあ、と佐助は平坦に呟く。
(地獄耳かよ)
「玄関近くまで仕掛けた」
「火炎で赤外線が誤魔化せますかね」
にい、と笑う昌幸にふと幸村が重なって見えた。
――三十代半ば。ちょうど年も同じ頃だろう。
「誤魔化して扉に向かった…と判断してくれれば上々。実はここに」
昌幸の指が机の下の絨毯を真っ直ぐなぞるのにあわせて、切れ目が現れる。
「抜け穴がある」
は、と間の抜けた声が佐助の喉から落ちた。
「ぬ…抜け穴?」
何でそんなもの、と疑問符いっぱいで問い返す前に、はがされた絨毯の下梯子のついた穴がぽかりと口を開けた。
「さ、入ってくれ」
パン!と部屋の入り口付近でまた破裂音が響く。
――入ってきた。
あるものはあるのだから仕方がない、と佐助は腹をくくって、昌幸の持つライターと導火線に手を差し出した。
「先に行ってください。中、分からないし」
昌幸は一つ頷くと躊躇なく穴に滑り込んだ。
導火線に火をつける瞬間、机の一枚板を刀が貫く。
爆発音に紛れて佐助もその穴に飛び込んだ。
また中途半端に続きます。m(_ _;)m
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