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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.07.Tue  
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 寒いの駄目なんです……春が好き!でも仙台は好き!(何)

 叫びながら追記に5A式のクリスマスネタの続きです。冬じゃん。



↓↓↓より続いております。


http://sasasake.blog.shinobi.jp/Entry/272/#more


http://sasasake.blog.shinobi.jp/Entry/277/#more


http://sasasake.blog.shinobi.jp/Entry/287/#more

 



「もとめているものがなんなのか、わからずまようこどもににてみえます」
 貴方が今日来たその時から。
 政宗も通っていた学舎の教授で、タワーに所属する臨床心理学者で、子ども達を診るカウンセラーだった。
 入院棟の政宗の病室に定期的に訪れては、見舞いか治療か絵本を置いていったり――統合病理学では見舞いは治療の一環と見なされているが、実際訪れる方の心は知れないものだ。趣味で制作中の模型を手に現れては『お前のアドバイスでやってみたら稼動率が1.7倍に!』とか喋っていく元親に何をしに来たんだと言いたくなることもしばしばだった。
――その元親には、未だ話していない。
 初めは読めないほどの専門書を持ってきた元就にも、学舎で知り合ったばかりだった家康にも、武田博士にも老北条氏にも。
 あの頃からタワーで相手をしてくれる年上の先輩の中でも年が近い方で、毎日来てくれたと言えば幸村だが。
――あの現実離れした世界のことは、幸村にもそのままに話してはいない。
 夢と割り切れていたならまだしも、自分さえ――本当は寝台にいる自分が夢の中の人間で、あの世界こそが(紅い炎、銃声と硝煙、馬の蹄の地響きとときの声、地に伏した…)現実なのではないかと思うほど、考えただけで酷く狼狽えて、幸村に言うには気が引けた。
 だからその光景を、触れた熱さや想いまで伝えたのは――この人だけだったかもしれない。
「迷子か」
 隠す必要もない。政宗は自嘲気味に笑った。
 自分は未だ求めるものが何なのか、分からぬこどもなのだろう。
「求める答えが夢の中、じゃあな」
 上杉教授がふわり、目を細める。
「ちゃのしたくをさせましょう」
 好い茶菓子がありますよ、とまるで子どもを誘うように、笑みを重ねた。

 

 夢の中、最初に見た光景は覚えていない。
(赤子として生まれ落ちた時に、最初に何を見たのか覚えていられない、そんな感覚だったな)
 代わりに、目が覚めた時の事はよく覚えている。
『なんだ…夢の中か』
 そう呟きすらしただろうか。
……だってそうだろう、この俺がまだ子どもで、戦のない国で、刀も握らない、そんな。
――そんな世界なんて…?
(あの世界では戦が日常だった。血を流すことが、当たり前だった。それを指揮するのが……)
 バタバタと足音がした。
 白い天井から左だけの目をそちらに向ける。
――左だけ?
……右目は病で。
――いや、事故で。
 見覚えのないドアが荒々しく開かれる。
『政宗殿!』
……これは誰だ。
――ユキムラだ。BASARAタワーの、Dr.タケダの研究室の。
……幸村。真田、幸村……
 それから、幸村の後から何人か入ってきて――やっと少し、思い出した。
 小十郎がついていてくれるタワーでの生活、奥の研究所から訪ねてくる父と母と、弟――。
 ひゅっと息を呑んだ。実験棟の床に散乱した鉄片と、血が、それすら見なかった筈の右目の裏に。焼け焦げた臭いが――。
 叫びかけた喉をとめたのは、誰かが手を握る感触。
『政宗、殿』
 答えようとした口も握り返そうとした手も動かない。
 顔や腕に何かの器具がまとわりついているのは分かるのに、体がバラバラにされたようにいうことを聞かない。
 視線だけ動かして見れば、目の周りを赤くした少年が(幸村だ、まだ14の…)、笑おうとするような泣きそうな顔でいる。
――さっきも会ったな。
 そう思った。
――あいつもお前の、話ばかり…。
(あいつ。名前の分からないあの男)
 それから、また、夢に、落ちた。
 夢の中の自分は青年で、タワーと違う、藺草で編んだ床の広い屋敷に住み、馬に乗り弓を使い、刀を――何故だか六本も携えて合戦に出る(そう、戦だ)そんな男だった。
 小十郎もいた。見たことのない茶色に水色の裏地のロングコート(ああ、陣羽織ってやつか)で、やっぱり自分の側にいつでも付き従って。
 合戦に出れば幸村がいた。二本の槍に紅のジャケット(少し背が高く見えたな)、赤鉢巻だけは見慣れたその姿。
 やはりと言うべきか一緒にいた武田信玄は、赤く染めあげた獣の毛皮をまとい、上杉謙信は(言ったよな、あんたもいるんだ)白い頭巾に白い陣羽織で馬を馳せていた。
 政宗の刀は時折雷を纏った。
 幸村の槍は炎を、上杉謙信の剣は氷の結晶を。
 見知った顔ばかりが魔法のような技を使ったが(夢の中じゃそれが当たり前なのさ)――時折知らない顔もあった。
 それは頭に羽根飾りを刺した、金の花嵐のような男であったり――紫の仮面に似たマスクをつけたプラチナブロンドであったり。後に巡り会えた者もいれば(御名答。慶次と竹中、豊臣もだ)未だに会えずにいる姿もいる。
――否、あるいは。
(もう会えてるのかもしれねえ。そんな気が……たまに、な)
 あの男の声は、最初に目覚めたその時すでに思い出すことができた。
『…の旦那が、それであんたに渡してくれって…』
 受け取った慣れない和紙の感触が、カサリと。
 行灯に火を入れようと伸ばした手を掴む、皮と鉄に包まれた指の冷たさが――。

 

「しばらく離れなかった…」
 呟いて、政宗は右手を軽く左手で握る。
「あんたにはとっくの昔に、もう話した気がするな」
「ええ、きかせてもらいました。ですが…むかしよりずっと…」
 紅茶を含んでこくりと飲んだ、その唇が薫るように笑みをかたどる。
「あなたがそのものに、あいたがっているように、かんじますね」
 カチカチと、歯車で時を刻む時計の音が密やかに響く。
 温室とはうって変わって、絨毯の長い毛足に木目のテーブルの脚が沈む室内。
 高い天井まで広がった窓の外、銀の雲と降りつもる雪の庭を挟んだ向こうに、金の光のちらつく植物園が見える。
「…そうだな」
 政宗はそらしていた視線を、わずかに距離をとったもう一つのソファに向ける。
「Well,どうだろう…夢の中では会える。――どこかで似た奴に会えたとしても、結局は、」
「けれどたとえば、このせかいのけいじと、そのせかいのそのけいじは」
 同じ魂をもった同じ人物だと貴方は考えているのでしょう?
 僅かに首を傾げて問う。否、確信を持って言葉にしている。
 政宗はキュとカップの曲面に指を鳴らした。
「いぜんは、うまれかわりとよんでいましたね」
「Ah-,だがそれは」
「ひかがくてきとかんがえているのですか」
「…あんたが慶次と旧知の仲だったくらいだ。――昔どこかで会ってただけ、かもしれないだろ?」
――例え、自分が夢に見た姿が今のままに成長した彼らであったとしても。
 謙信はにこり、と笑う。
「では…ゆめのなか、あなたをよぶのはだれなのでしょう」
「そりゃあ、」
 ふと右目に浮かんで息を呑ませたのは、政宗を見上げる鳶色の目とオレンジ色にふわふわ揺れる髪。
「さあ、どこかで見た誰かか」
――あるいは、どこかで触れた知らない誰かが、彼のモデルだと?
(まさか)
 触れた軌跡でかたどった顔は誰にも似ていない。髪の色さえ遺伝子バンクに保存された情報を二百年分たどって手に入れたのだ。
 何処にもいるはずがない、けれど妄想にしてはリアルすぎるあの姿。
「ひていしたいのですか?」
 唇が迷うように開いて、閉じた。
 政宗の沈黙を謙信は静かに見つめている。
「……俺の直感はあいつが確かにどこかにいたと確信してる」
 淡々と言って、ダテ博士はふと視線を落とした。
「迷って――否定したがってるのは、多分この辺だ」
 トン、と握りこぶしで叩いたのは胸の辺り。
「もしもこの世界に、あいつが存在する可能性があるとしたら…サスケは、」
 言いよどむ政宗の左目が、大きな窓にさ迷った。
 思い出したのは、昔の(否、ほんの一年と少し前の)精巧な人形に似た彼の問いかけ。
『マサムネ博士の、家族は?』
『――遠くにいた』
 答える用意が無くて、それだけ言葉にした。
 子どもはそれ以上何も訊かなかった。博士の言葉を鳶色の目に呑みこむように、ゆっくりと瞬いて、笑った。
『これからはずっと、おれが近くにいる』
――サスケはあの男と関係なくても、大切だ。そんなことはずっと前から。
「あなたのたいせつなこどもが――」
 窓の外には音もなく降る、雪の影。
「あるいはそのおとこじしんであったとしても、あなたのたいせつなものにはちがないでしょう」
 窓に映るのは、ゆったりと座る、麗人の姿。
 そして切れ長の左目を見開いた、若い博士。
 政宗は、浮かんだ考えを打ち消すように緩慢な所作で、上杉教授へと顔を向けた。
「誰とも共有し得ない脳内の世界。自然界の法則を無視した現象。これを実際にあった世界と呼べるか?科学の常識に照らし合わせりゃあ否定や検証の必要すら無い戯言だ」
 教授がにこりと笑うのに何とも答えられず、静かに息を吐く。
「なのにあんたは、まるで肯定するみたいな口ぶりで――Well,」
 戸惑ったような左目が、その微笑の上にぴたりと止まった。
「ただのCounselingじゃねぇ…何か話がある。そういう事かい?」
 訝しむ目の尖った視線は慣れない人間が見たら睨まれているとしか思わないだろう、とはダテ博士にも自覚が無い。
 ただそれに、何とも敏い子を見るように上杉教授が目を細めるので、それこそ教え子に戻った気分で肩の力は抜けていった。
「これはわたくしの、かんとおもってくださってけっこう」
 ただ、と前置きして、今度は謙信が窓の向こうに視線を向ける。
 雪の向こうの金の光。
「もんだいは、あなたの」
 マサムネ・T・ダテという人物の天賦の才の中にあるのだと、上杉教授は言った。






 続







 クリスマス関係ない件より5A式の出番が…。
 






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