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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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 刹那に命賭けすぎたとらじ。議長のために手乗り忍びーズをおいて置きます。
 ファイオー!

(一個前の記事には女子高生政宗での誕生日ネタのってますので…よしなに!)
 



 

 一年の健康を祈って、歳の数だけ食べろ。
「…つっても、お前らには無理そうだな」
 煎り豆が盛られた枡を文机において、奥州筆頭は苦笑した。
 文机の板の上に座らせた金紅橙、三色の小さな頭が政宗を見上げている。
「気持ちだけ受け取っておく」
「……」
「うーん、一つ二つでお腹いっぱいかなあ」
 目の前の文鎮に乗る大きさしかない忍び達の、胃の大きさはどれほどか。
 そもそも忍びの者と武将では食べる物が違う。僅かな水と丸薬のようなもので何日でも過ごせると聞く。伊達家の黒脛布組にもあまり頻繁に贅沢なものは振舞ってくれるなとは、彼らの指揮をする片倉小十郎の言である。
 吉方巻きはともかく煎り豆ってそんなに贅沢品だったろうか。忍びって分からない。
『政宗様手ずからの御振る舞いは皆贅沢品です』
 小十郎って時々分からない。
 脳裏に蘇った今朝の重臣の声を、打ち消すように瞬きを一つ。
 目の前の小さな忍びたちは他国の者だが、“黒脛布組に倣って奇病を治す”という名目上、いつもはなるべく彼らと同じ食物をとっているらしい。
 しかし、故にこうして季節ごとに政宗が城中に振舞う食べ物は、伊達の忍びと同じように食する事が出来るのだった。
 手に取りやすいよう懐紙に広げてやれば、紅赤毛が『いただきます』とばかりにぽむと両手を合わせた。
「…一つ頂こう」
「俺もいただきます。でもさあ、竜の旦那良いの?」
 豆を手に橙頭が顔を上げる。
「What?」
「こんな所にいて」
 近くからはポリポリと紅赤毛が豆を齧る音。遠くからは走り回る音やさざめく様な歓声、笑い声が聞こえてくる。愛姫と猫御前が成実辺りに豆をぶつけて遊んでいる頃だろう。
 思い浮かぶ無邪気な姿に、淡く笑みが浮かんだ。
「また後で付き合うさ。あと半刻はRest timeだ」
 そう言って目をやると橙頭と目が合った。どことなく赤い顔に緑の泥化粧が浮かんで見える。
「そ…そう…うん、れすとね…」
 橙頭はもにょもにょと言って俯き、カリリと豆を齧った。
 これが政宗と等身大の――その橙頭が政宗の兜の三日月より高い場所にあった武田の忍びだったならば、『はっきり言えテメエ』と胸倉をつかむなり隻眼で睨みつけるなりしただろう。
 が、今この武田軍真田忍隊の長は、政宗の兜の三日月に乗っても邪魔にならない大きさなのだった。
 体が縮んで奥州城を訪ねてきたばかりの頃は、その額を指で突いて転ばせた事もしばしばだったものだ。あの時散々に打ち付けた後頭部の衝撃のせいで何かがどうにかなっていた日には、責任の重さを考えねばならない。
 要するに、奥州筆頭は小さいものに弱いのだった。
 ポリポリポリと小太郎が豆を齧る音の後ろ、鳥の鳴き声がどこからか届く。
 目白の来る頃だろうか。
 豆を撒けばつつきに来るかもしれない。
 春めいてきた日差しの中で、明るい緑の目元をした小鳥が地面にたむろする姿。
 と、目の前の豆を齧る三頭の姿が、重なって見えた。
 思わず口元を押さえる。
「どうした、独眼竜」
「どしたの?旦那」
「……」
 紅毛が小鳥と豆を取り合い、金髪が鳥の羽と美しさを競い合い、橙頭がつつかれて逃げ回っている様を思い浮かべたなどとどうして言えよう。
――笑ってはいけない、笑っては。
「No problem,…何でもない」
「そうか」
「何かあったら言ってね?」
「……」
 こくこくと紅赤毛も頷いて、中断していた音がまた響きだす。ポリポリポリポリ……。
「そう言えばあんた等、歳はいくつになるんだい?」
 何気ない問いに、金髪は眉を寄せ、橙頭は瞬きをした。
「…歳など、どうでも良いだろう」
 低いくノ一の声に、Sorry,と政宗は苦笑した。
 政宗より一つ二つは下か、あるいは上なのかもしれないが、気にするほどの歳でもないだろう。むしろ年下と侮られることを嫌いそうな女である。
 橙頭の方は金柑のような頭を掻いた。
「えーと、正確なところはよく分からないんだよね」
 数えてないし。里の長に聞けば分かるかもしんないけど。
 と首を捻っている。
「そんなもんかい」
「うん、風魔さんにいたっちゃ伝説の忍びだし」
 ちらり、と横を見るが、伝説は栗鼠のように豆を齧るばかりである。
「俺様たちが子どもの頃にもう名前聞いてたくらいだから、歳は…」
――何かこういうカラクリ人形、西海の鬼が作ってそうだな。
 考えてふと、政宗は残り少ない煎り豆に目を見開いた。
「Hey,北条の…」
 呼ばれれば素直に顔を上げる、紅のつむじ。
「あんた今、幾つめだ?」
 豆。
「……」
 すっくと立ち上がって、テクテクと歩み寄った先には筆と、書き損じの紙。
 自分の背丈の倍ほどもある筆をひょいと持ち上げて、紙を空に投げる。
 さらりと書き流された文字は。
『歳の数まであと三つ』
「……」
 歳の数だけ食べる気か?
「……」
 今まで幾つ食べたんだ?
「……」
 つまりあんた、歳幾つになるわけ?
――何だか相当な数をすでに食べている気がするのだが。
 小さな体の中の豆の行き先やら年齢やら、山積みの疑問に沈黙する政宗公と二人の忍びの視線の中で、伝説の忍びはポリリと最後の豆を齧る。

 春の日差しに、目白が鳴いた。

 

 

 

   +++



 季節感の破壊、半年分。


 






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