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戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。


妄想が(M)延々と(E)洩れておりますな(M)お館さヴァア(O)!!!



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04.06.Mon  
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 メールの返信と並行して絶賛原稿中です。

 どっちも終わってなくてスミマセン。

 発作的に自分に嫌気がさしたり暑かったりで叫びだしたくなる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 叫ぶのも何なのでこういう時こそカラオケとか行きたいなあとか思っております。
 でも最近歌いたいのって『曽根崎心中』(ボーカロイドオリジナル曲)だったり『悪ノ娘』(ボーカロイドオリジナ略)だったりその他ボーカロイドオリジナル曲だったりするので、カラオケにありませんお館さま。


 ところで前回の記事の政宗さま誕生日ネタがちゃっかり書きあがりました(メールは)(原稿は)ので、追記に載せておきます~。

 転生ネタで現代で政宗さまが女子高生でもよろしければどうぞ…↓

 

 

 

 

「覚えてたのか」
 扉を開けて開口一番、政宗がそう言ってしまったのは、意外に思ったからだ。
「覚えてましたとも」
 へらりと軽い笑顔で返されれば、からかう気になって唇の端がつり上がる。
「Ha,去年はすっかり忘れてたもんな」
「うん、ごめんね?」
 笑顔の中、申し訳なさそうに眉を寄せた表情。
「――今日もついさっき思い出したんじゃねぇの?」
 それがさらに情けないものになったから、政宗はこらえきれずに噴出した。
 玄関を開けた先、日が暮れてすぐのまだ温い空気の中にゆるい笑顔で立っている橙頭は、猿飛佐助という――自称『政宗のお婿さん候補』である。
 そこまで宣言したにも関わらず、知っていたはずの今日この日を失念して大騒ぎしたのが去年のことだ。
「そんなに笑わないでよ、俺様落ち込んじゃう」
 柔らかい声が地面に落ちるようで、政宗は腹を抱えたまま「Sorry,」と目じりをぬぐった。
「お前が気にしすぎなんだと思うがな」
「気にします。大事な日じゃない」
 間髪入れずに返る答えが拗ねた子どものようだと左目を細め、顔を上げる。
――八月の三日。
「そんなに大事か?」
 見下ろす男と目が合って、息が止まった。
「大事だよ」
 夕闇の影の中で、明るい鳶色の目が二つ、とろりと光った。
――佐助は時折、幾つ年経たのか読めないような大人びた顔をする。

「お誕生日おめでとう、政宗さん」

 軒下の明りはまだ灯っていない。
――だから、家の中の照明が逆光になって、きっと自分の顔は見えていない。
 首筋から耳まで、温い空気にじわりと熱くなるのを感じながら、政宗は薄闇に期待をかけた。

 

 花火を見に行こう、と佐助は言った。
「Ah-?川の方だろ?」
 折り良く花火大会があるのは知っていたが、自転車でもニ十分ほどかかる場所だ。
「これからいきなりだとなぁ、小十郎が飯の支度始めてるし」
 ちらりと台所の気配をうかがえば、包丁の音が聞こえる。
「近くでいい場所があるんだ。三十分だけ抜け出せない?」
 片倉さんにはナイショで、と人差し指を立てて見せられると、政宗も悪戯心で唇が吊り上った。
「Okey-Dokey,ちょっと待ってな」
 事実だけを言えば、佐助は政宗が通う女子校の近くの男子校の生徒で、その男子校にいる政宗の従兄弟のクラスメイトであり、政宗の学校の親友であるかすがの幼馴染だ。
 何かと連絡をくれては、遊園地でも図書館でもコンビニでもとつき合ってくれる。
――それ以上の説明となると難しい。
 世間一般で言う『恋人』にあたるものかと聞かれると、政宗は首を傾げてしまう。
 何しろ「まずはお友達から」と言われて了承した関係なので、やっぱり『お友達』なのだろう。
 しかしこれは「結婚してください」と言われた後の「お友達から」であって、当然もう一段階間に挟まるのだろうとは、いくら政宗が箱入りお嬢様でも考えいたるものである。
――ただの男友達と呼ぶには、何となく近くて、気安く触れられない。
 同居している兄代わりに、コンビニに行ってくるとだけ告げて、それでも薄着過ぎるとカーディガンを羽織らされた。
 道の角で待っていた佐助も、「その方が良いよ」と笑う。
「夏の夜は色んな奴らがたむろってるしねー、見せたくないじゃん」
 部屋で着ていたジーパンとキャミソールの上に、重ねた上着も風通しが良い。楽な格好ではあったが。
「…浴衣、とか」
 着りゃ良かったか。
 呟いたのは、駅に向かう色鮮やかな一団とすれ違ったからだ。
 髪を巻いて挿した簪に、ガラス球が連なって揺れたのが目に残る。
 政宗の髪は首筋にかかる程の短さで、右目を隠す前髪だけが、長い。
 耳にかかった髪を何となく指に巻いた。
「着てくれるの?」
 跳ね除けるように、指から解く。
「お前のために着るとは言ってねぇ。日本の夏を味わうために着ようかなと思っただけだ。You see?」
 ククッと笑う気配が左上から伝わって、政宗は唇を尖らせる。
「うん、じゃあ、夏を味わうときは俺様も呼んでね」
 むしろ武田のお屋敷で花火やろうよ。
 幸村が合宿から帰ってきてからだな。
 旦那もいるならみんな呼ぶ?生徒会長とか。
 …お前、元親呼んだらロケット花火まとめて発射したりしそうだとか思ったな。
 思いました。
「元就か…来るかねぇ」
「政宗さんが参加すれば来ると思うなー――あ、」
――ドン。
 すぐそばの道で何かがぶつかったような音――と聞こえたのが、花火の打ち上げられる音だった。
 佐助が政宗をつれて来たのは、近くの中学校の屋上である。
 本校舎と渡り廊下でつながった小さな校舎の、コンクリ打ちのままの屋上。
 母校なんだ、と言っていたが、卒業生だからと言うだけでここまで入れてはもらえないだろう。
 門の前に着いた時はつい、「忍び込むのか?」と聞いてしまった。
 近頃の学校は警備が厳しいらしいぞ、赤外線で感知されてレーザービームとか飛んでくるんじゃねぇ?と市内でも有数の警備システムを誇る学校にいる政宗は、少しだけ期待を込める。
「ごめんね、そんな面白いことにならなくて」
 政宗さんの学校以上の仕掛けはないよ。と佐助はカチカチと携帯電話でメールを打っていた。
 そうして連絡した相手なのだろう、通用門から入れてくれた胡散臭い長い白髪の男は司書教諭だとかで、佐助からは「仕事の手伝いとかしてるから…」とどことなく濁したような説明をされた。
 二人がいる屋上は図書館の上なのだ。
 ドン、ドン、と続けざまの音は、雛菊のような光よりほんの僅か、遅れて届く。
「ちょっと遠い?やっぱり」
「No,思ってたよりよく見える。いい場所だな――毎年来てんのか?」
「ううん。一昨日図書館の窓から見えたから、見えるかなーって」
 へえ、と見上げれば、チカリと目が合った。
 慌てて逸らして、今度は流星群のような青白い光に瞳を向ける。
「あんた、あの図書の先生にまで俺の話してんのか?」
「え?ああ、うん」
 ちょっとだけ、ちょっとだけね。と、柔い声が焦ったように言う。
「明智さんはあれでそこまで変な人じゃないから、大丈夫だから」
「Oh,なんだ。そんなこと心配してたのか」
 何だかホッとして、政宗は知らず微笑んだ。
 真暗な校庭を背景に白く揺らめくような姿が現れたのには吃驚したが、妖しげな笑みを浮かべつつも豚の蚊取り線香を貸してくれたし、さして奇妙なところはなかったように思う。
――ただ、そう、驚いたのは。
 白い長い髪よりも、高い背でゆらゆら揺れるように現れたことよりも。
 彼女を見るなり、『おや』と眼鏡を指で直し。


『こんばんは、政宗公』


 さらりと名前を言い当てられたのが、一番。
「意標はつかれた、な」
 クスクスと笑う政宗を、佐助は困ったように眉を寄せた緩い笑みで見ていた。
 夏の盛りの温い空。
 ドン、とまた光る花が打ちあがり、パラパラと花びらをこぼす。
 すっかり日は暮れているのに、街灯の明かりのせいかジイジイと蝉が鳴いている。

 

 


――そうして笑う横顔の左目だけが、疑いようもなく同じものに見えた。
 暗闇の中でハラハラと落ちる、揺らめく光に瞬きをして。
「Oh…Wonderfull!」
 ぱちん。と扇を閉じた仕草は身分の高さが現れるのに、見上げる姿は何だか幼い。
 彼女、ではない。
 彼は、伊達政宗は、北の地の若い武将で。
「やるじゃねぇか大道芸人」
「へっへー、まあこのっくらいはね」
 でも大道芸人は酷いなあ、と頬の泥化粧を掻く、佐助は、他国の忍びだった。
「Fire fly…とも違うな。綺麗なもんだ」
 ひらひらと空を舞うのは、小さな小さな炎と火の粉。
 蛍火よりも一瞬強く朱く輝き、虫の命より儚い炎。
「触っちゃ駄目だよ」
 火傷しちゃうから。柔い声で言えば政宗は伸ばした手を止め、ニイと左目を細めた。
「ずいぶん堂々とした焼き討ちだな」
 戯言に肩をすくめ、佐助はへらりと緩く笑う。
「この程度の風も読めなかったら、俺様明日にでも失業よ?」
 細い月がまだ城の屋根に隠れて、庭は星影の中にあった。
 昼の暑さをぬぐうように涼しげな空気が流れ、草むらには秋の虫が鳴き始めている。
「…夏も下りだね」
「ああ」
 軽く頷く人の目は、じっと虚空に向けられて佐助を見ない。
 上田も高地だが、北の夏はひと際短く、潔く去っていくように思われた。
「奥州の夏、好きなんだけど」
 冷たい風に取って代わられる前の、苛烈な熱気を孕んだ季節は――彼の気性によく似合う。
 厚く茂る草木も、濃いようで端の儚い影の蒼さも。
 この国に潜り込んだ秋の明け、忍び込んだ冬の最中の長い夜、初春の暮にはまだ雪が残って、砦に攻め入った夏の入り、訪ねた梅雨と招かれた暑中の頃。その中で、一番。
 けれど忍びの考えに気づいてか、おそらくは欠片も拾ってはいないのだろう。
 炎が舞う中で、政宗公は「そうかい?」と首を傾げた。
「俺は暑いのは苦手だ」
 体の熱と喧嘩するみてえで、慣れない。
 ぽつりとそんなことを言う。
――言われてみれば、外では炎天の下はしゃいだ子どものような姿もよく見たが。
「城で一人のときとかグッタリしてたっけ、あんた」
「Yes,…ってテメエ、どこから見てやがった」
 ぎらりとようやく佐助に向いた一つ目が、影の中金色に光る。
「はははー、ナイショ」
 ふつりふつりと消え始めた、空に舞うその火の粉より鮮烈な光。
 ふ、とそこにまぶたの伏せられる様が、夜を見通す忍びの目に鮮やかに映った。
「…今日だ」
「え?」

「俺が母から生まれた日」

 こんな風に、涼しい空気が流れ始めた頃だったろう。
 奥州から夏が去り始める時期。
「一番空の熱い時期に腹の中にいたせいかもしれねぇな」
 暑くなると、影が恋しい。
 葉月の夜中に忍びが散らした炎の葉の、最後の一枚が、落ちて。
 彼は影に手を伸ばす。

 

 細い上弦の月が、屋根から上る。

 

 八月の三日だった。
 その日付を忘れられないのは、月の暦の三日目の――彼の青い甲冑兜に添えられるような、三日月の姿があったからだ。
 それが今日この日でないように思えて、佐助の体内時計は狂ってしまう。
 夏の盛りの空気のせいだろう。
――真夏の熱が、母御の腹に宿ってそうして生まれてきたのではないかと、酷く印象に強かった、政宗公の生まれた日。
 今の暦で数えると、九月の上旬になるらしい。
 ドン、と花が咲き、ハラハラと散る。
 空の星は少ない。
 代わりに、地上の星が増えた。
 月は三日月よりなお細い。
 隣を見れば、彼と同じ日付に生まれて同じ名前を持った、同じ目をした女の子。

 今ではない、此処ではない、同じ歴史の流れの中での出来事なのかも、本当は疑っている。

 似ているようで、違うようで、時折まるで同一のものに見える人がいるなかで、こんな風にあの時を思い出すのは自分以外、中学校の図書館に何故かいる、白い髪の男だけらしい。
――おかげで、あの頃は一番関わりたくなかった人と妙に馴れ合う羽目になった。
「Wow…!見たか?今の色が変わったやつ!」
 まあ、喜んでるみたいだし。
 感謝しておこうかと佐助は目を細めて笑う。
 柔らかそうに跳ねた茶色っぽい黒髪が、風が吹いて揺れた。
 右目にはガーゼの白い眼帯。
 それが覗くのをあまり気にした風もなく、細い指で髪をかき上げ風を通している。
 肩もうなじも、少女めいた薄い体の線は決してあの人のものではなくて。
――でも、自分だって、あの時みたいに炎を操ることができるかも分からない。
「……無理だろうな」
 ぽそりと呟いた声を拾ったのか、政宗の顔が佐助の方を向いた。
「What?」
 きょとんとした子猫のような顔に、笑って見せて。
「花火職人になれないかなあって」
 言えば、からからと笑う。
――きっと、なって見せればこの娘は喜ぶだろうと思うのだけれど。
 煌いて散る、炎を見せてあげたかった。
「来年はもうちょっと近い場所で見ようか」
「人ごみより、これっくらいの場所が好い」
 今日は少し時間も足りない。
 そろそろ帰してあげないと、あのお目付け役が夕飯を作り終わって探しに出て警察とか呼びかねないだろうなあ、と佐助が脳裏に思い浮かべたのは、青い陣羽織の後ろに控えた鬼の形相だ。
「……来年の今日も、花火大会やってると良いね」
 そうしてやっぱりこの日付を、この横顔と一緒に焼き付ける。
「そうだな」
――嗚呼、火を見るときだけ、そんな無邪気な顔をして。
「今から予約入れといていい?」
 遠くに向いていた左目が、佐助を見上げた。
「花火大会に?」
「あんたに」
 何の光を映したのだろう、円い金色がじっと鳶色を見て。
 彼女は影に手を伸ばす。

 

「何カッコつけてんだ、阿呆」
 こつんと額を叩いた拳を、包み込むように握られた。
「帰ろうか」
「……ん」
 引かれるまま歩き出す。
 ドン、ドン、と背後ではまだ呼び止めるように、花の開く音が聞こえた。
 それでも振り向こうという気は何故かしない。
「あ、」
「ん?」
「暑い、な」
 繋がれた手が、闇に包まれたようにひんやりとして、そちらにばかり気がとられる。

――影が恋しい季節になりそうだった。

 

 


   +++




 書いてみて、戦国部分だけでも良かったなと思いました。



 






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