戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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息抜きって言うか箸休めに。
甘いもの続くとしょっぱい物が食べたくなるのか、しょっぱい物が書けました。
政宗大好きヒューマノ佐助とか家族愛(?)が暴走化な女佐助とかに力入れてるので…ちょっとだけ…(そのちょっとだけが命取りで甘いの書けなくなってるんじゃ)。
イースターもですがメール返信も出来てなくて申し訳ない限りです。
(と言うか一週間ほどネット落ちしてて申し訳ありません……実家の方で議長とお茶しててスミマセン……議長のカップに異物混入してスミマセン……)
あ、で、追記に現代パロで何か凄く仲悪いらしい(…)佐助と政宗がいます。何故か教師。ついでに小太郎も講師。
佐助が明智ック(変態臭い)ですと注意に書くべきかもしれませんが、佐助はだいたいこの程度の変態臭が地にあると思って書いてるので…今更な気もします。
流血とか偏執的とか注意書きも今更だし本当えーと…気をつけてくだされ!
「伊達先生?どしたの、それ」
軽い声に足を止めた。
悔いるように目蓋を閉じたがもう遅い。
声をかけられるとは思っていなかった。聞きたくない声だった。
それでも立ち止まってしまっては、振り返らないわけにもいかない。
「Ah-,What's?」
軽く首を捻り左目だけ視線を流す。
放課後の、傾きかけた日のさす廊下。
視界を通り過ぎたと思った橙色が、じっとこちらを見ている。
政宗より頭半分背の高い、痩せた白衣の男。
「日本語喋ろうよ、伊達先生」
ゆるりと笑う薬理の講師に、英語教師は軽く眉をひそめた。
――言葉そのものよりも話をそらされたことが癇に障る。
形だけは笑みに見える形の目の、冷たい鳶色は、他愛のない立ち話を楽しむ気配もない。そのくせ政宗をこの場に繋ぎとめようと双眸でぴたり、と照準を合わせてくるのだ。
「Sorry,so you aren't look like Japanese speaking.――で?何か?」
会う度互いに見なかったことにするか、常にどこか毒含んだ、低レベルにさえ聞こえる応酬になるのは今に始まった事ではない。
たっぷり一呼吸、呆れた息でもつきた気な間をおいて、橙赤毛の男は自分の唇の横を指差した。
「口の端。切れてるじゃないデスカ」
つられて親指をそこに当て、ああ、と政宗は呟いた。
昼食を食べていた時に、ピリ、と痛みが走ったような気はしていたのだ。喋るなり笑うなりしていればまた傷も開いていたかもしれないが、その後に授業が入っていなかったので失念していた。
「…乾燥かなんかだろ」
それだけか、と安堵とともに踵を返す。
すぐそこの英語教練室に逃げ込むより、シャツの右袖をつかまれるのが先だった。
「何を、」
振り返れば予想以上に近い場所に、いつもは見ないようにしている男の顔があって。
「あんた馬鹿じゃない?唇じゃないんだから乾燥くらいで簡単に割れないよ」
政宗は見開いた左目の目蓋をそのまま強張らせた。
校庭の方から部活動の掛け声や喋る声が、幾つも部屋を隔てたように遠く響く。
「こっちも治ってない」
軽い舌打ちがすぐそばで、はっきりと聞こえた。
苛立って乾いた声と硬い指先が、傷口の斜め下をなぞる。
「…口蓋が荒れてるってことは胃が荒れてるんだな」
低く呟く男の鳶色の視線は、口元にじっと注がれていて、酷く腹をざわめかせた。
――恐い?
いや、不愉快なのだ。と思いなおして、左手の資料集でその手を叩く。
口元の指は素直に離れた。
が、右袖を捕まえる手は強固に見える。
「放してもらおうか、猿飛先生?こっちも暇じゃないんだ。胃が荒れるくらいよくある…」
「右目」
温度のないハスキーヴォイスに、乾いて柔らかい声がぶつけられた。
「…右目?」
震えないように、ただ言葉を繰り返した。
「変な痕が残ってる。目の周り引っかいただろ、あんた」
袖口を捕まえられた右の手が、顔に走ろうとびくりと動く。
――茶色がかった前髪の下をいつの間に覗かれていたのか。
「ちょっと来てください」
右手を引かれた。
抗議しようとした声は、廊下の向こうから響く生徒の笑い声に掻き消された。
「…Hey,」
紙と本と器具の積み上げられた狭い部屋。
「おい、あんた」
先代、先々代より前の人間が置いていった物も多いのだろう、薬理の講師が使う教官室の一角。
古びた机の引き出しをかき回す橙頭は、政宗の袖をつかんだままだ。
「――猿飛先生。放してください。逃げねぇよ、誰も」
声をかけられてはたと顔を上げた一瞬、その表情が幼く見えて、政宗は己の目を疑うように左目を軽く細める。
「信用できないなァ伊達先生の言うことは」
軽薄な表情が癇に障ること意外どこか印象の薄いその顔は、すでにいつもの表情を刷いていた。
右の袖はするりと開放されたが、政宗はまるで手首の骨をがっしりと握られていたような気持ちで、指を握ったり広げたりと落ち着かない。
薬学の教官室は一昨年まで、酷く無口な講師が住処にしていて、政宗の入り浸っていた場所でもあった。
すっかり疎遠になってしまったのはネームプレートが猿飛佐助に変わってからだ。
――意外と変わってはいない。
政宗は二人掛けのソファの右に腰を下ろして、ホウ、と密かに息をつく。
新任に変わってしまった事は仕方がなくとも、この男にこの部屋を作り変えられるのはあまりいい気がしなくて、見たくなくて近寄らずにいた。
西日が差し込んでいるのをいい事に電灯をつけようとしない、存外横着な橙頭が、夕日色の光で赤味を増して見える。
政宗は前任の薬学の講師の赤毛を思い出した。
寡黙で板書が多い試験は厳しい、そのくせ白衣のポケットに飴玉がじゃらじゃら入っているのが生徒に有名だった男だ。
「ねえ、あんたさ」
たまに板チョコだのおにぎりだのが丸ごと入っていて、おもむろに取り出しては「まあ食せ」と言わんばかりに政宗に渡してきたものだった。
「ちゃんと食べてる?」
そんなことを思い出していたから、酷く素直に顔を上げてしまって、かち合った視線を逸らされて後悔した。
新任で来た薬学の講師がへらへらと生徒相手に一線も引かず、軽薄でいるのが気に入らないと、最初はそれが理由だったろうか。
必要のない場では関わらないようにし、避けたつもりはないが確かに種をまいたのは自分の方かもしれない、と政宗は思ってはいた。
誰とでも気安く喋るこの男が、自分に対してはあからさまに棘を向けている事に気づいたのは、一昨年の六月も半ばを過ぎた頃。
『その右目、いつ治るんです?』
無邪気で残酷な生徒の言葉に似て、はっきりと悪意を持った言葉。
――今だって、言葉の容だけなら毒もないというのに。
動揺したのではなく目も合わせたくないという冷たい動きで、鳶色の目は窓の方を見ている。
「抵抗力が減ってるからそんなのが出来るんだよ。まるっきり栄養失調だ。胃が荒れてるのも食べられてないってことだろ」
「…そりゃどうも。心配してくれるのかい」
認める代わりに声が地を這った。
「別に。自分の面倒もみれない先生で生徒がカワイソウだなあって」
鳶色が蔑むように見下ろしてくる。
「どっちが餓鬼だか分かりゃしない」
Han,と鼻で笑うのが、薄暗くなり始めた部屋に乾いて響いた。
「And then?それが言いたくてこんな所まで連れてきたのかい」
馬鹿馬鹿しい、とソファで脚を組む政宗の前に、コロンと小さなチューブが転がされた。
まじまじと眺めてから、オレンジ色のキャップをつまむ。
「ケナログ――?」
「軟膏」
口腔用。と小さく付け加えられた。
「…何のつもりだ?」
向かいの椅子に座ろうともしない、影法師を見上げて政宗は眉をひそめた。
影は軽く肩をすくめる。
「口が切れてちゃ物も食べにくいでしょ。あげるから夜寝る前にそれ塗って」
「別に、」
大きな怪我でもなく、薄皮一枚切れただけのこと。
そう思って、男からの借りをテーブルに置こうとした、その瞬間。
バン!と、テーブルの板が叩かれた。
「――目障りなんだって」
それは傷の事か、それとも。
――それとも。
薬を落とした、右手を捕まえられた。
「そんなに体痛めたいならさ、見えない場所に傷つくってあげようか?」
薬指に硬いものが当てられた。
キリリ、と痛みが走る。
薄闇に包まれ始めた部屋の中で、噛み切られたそこから黒い雫糸が伝うように見えた。
息を詰めて、それを見つめた。
「この指の痕もいつまで残るだろうね。こう皮膚が弱ってるんじゃ」
右目掻き毟った痕も変な瘡蓋になってるじゃない。
眼帯で常に隠したままの、癒えない傷跡。その周囲。
「…Ha,目に付く場所じゃねぇか」
ざわりと走る悪寒を馬鹿にした気な声音に隠して、薬指を曲げ伸ばす。
さらりと男の指が髪かき上げる、顔の右側で、皮膚が疼いた。
「だから他はもっと見えない場所に。同じ傷、体中につけてどれだけ痕が残るか試してみる?」
左目が見開かれるのに、男がクツクツと喉で笑うのが分かった。
「――…!」
囚われた右手で振り払うように、顎を強か叩いて影から逃れる。
「…ありがたく借りておく」
薬を引っつかみ立ち上がる。そのまま、顎を押さえて顔も向けない男から、今度こそ背を向けて離れた。
「返さなくていいよ」
うつむいたままなのだろう、その声は小さく篭って聞こえて。
誰が二度と来るか、と喉元までせり上がった言葉を飲み込んで、廊下の蛍光灯の白い灯りの下へと逃げ出した。
――指摘された、体のことは中っていて、言い返すことも出来なかった。
もう何ヶ月も一日三食とまともにとった覚えがない。
胃が受け付けなくなっている。
「Shit」
廊下の端まで駆けるようにして、振り返れば閉じた扉は小さく見えた。
薬を握りこんだ手でネクタイを緩めた。
仕事を終えて一人で食べる食事を思っただけで、吐き気がする。
「風魔、戻ってこねぇもんかな…」
白衣の赤毛を思い出す、その紅が夕日色にぐにゃりと歪む。
唇の端が、じわりと痛んだ。
+++
殺伐さつばっつー♪と心の中で歌いながら書きました。
犬猿の仲を目指した筈なのに行動だけ見たらやたら甲斐甲斐しい猿飛先生と、これで英語が間違ってたら洒落にならない伊達先生です。
あとなんだかコタダテ前提っぽいけど別に…別に…?
わざわざ教師にしたのに大した理由はなくて、現代パロで栄養失調な伊達さんと嫌悪感余って苛立ち百倍の佐助を書こうとしたんですが…。
ところで佐助の喋り方って微妙な丁寧語と砕けた口調の使い分けがありそうですよね!それが素敵に書かれてる小説とか漫画とか見るとゴロゴロします(悶絶の意)。
自分が書くと政宗さまにはひたすら丁寧語になる傾向があるので、殺伐な喋り方が新鮮だーと書いてる本人は楽しかったです。
いちゃついてるって言っても通りそうなのは何故。この指が…!
