戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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先日お誕生日だったとらじ。議長へ贈り物。
もしくは今修羅場の議長へ陣中見舞!
…と称して、気分転換も兼ねて追記に手乗り忍び―ズです☆
(下がってしまいましたが下でメルフォに返信しています!)
猫は祟る。
狐は化かす。
狸は化ける。
そうしたアヤカシに近いケモノたちが例えば此度の――日の本の国で色んな意味で有名な三個の忍びが、手のひらに納まる体に縮んでしまった件の犯人なのだとしたら、どこから当たりをつけるべきか。
――その答えが出た。
と、佐助は思った。
目の前の自分と同じ程度の身の丈の。即ちお椀が風呂になる程小さいくノ一は、その冷たくも光るような美しい顔に不機嫌な色を載せて自分を見ている。朝の挨拶も出来そうに無い。
「つまりこれは、獣の仕業ということか」
月光のような金の髪。
そこに覗く、白い毛並みの、三角の耳。
夜闇に星が光る装束の腰から伸びる、これまた白い細い尾。
「…いつから?」
「今朝からだな」
端的な問いに返る短い返答。
これは、やっぱり。
今まではこの現象を何らかの奇病として考え、それぞれの統べる忍軍でも得られなかった知識を奥州伊達軍の黒脛布に求めて来ていたのだが――数ヶ月経ってこの変化。
祟りの類だとすればこれは、それぞれの巣に帰って原因を考えなければなるまい。
天井裏の闇の中で、佐助はため息をついた。
「猫の祟り、ねえ」
すると白猫の目が冷たく細まった。
「何が猫だ。狐だろう」
「は?」
「狐だ」
「猫でしょ」
その白い三角の耳は。白くて細い、主の不機嫌を表すようにうねった細い尾は。
「……」
「…来い」
ぐい、と猫で無い手が佐助の緑斑の襟首を掴む。
「ぐえぇ」
佐助がうめくのもお構いなしに黒い足で天井板を蹴り上げ、白猫は金の髪を煌かせてひらりと板敷きに降り立った。
一畳の畳、台の上に用意されているのは少々冷めた湯がはられた浅い皿。人形道具を入れるような塗りの箱に乾いた小さな布が収められているのは、この小さな客人たち――特にくノ一が顔を洗えるようにという配慮だ。
くノ一と書いて女と読むとは言えその字をばらされた忍びの者に、過ぎた気遣いだと最初彼女は跳ね除けたものだが。
『御主人が人形の櫛を持たせてくれたらしいが』
ひらり、と薔薇の香りが漂いそうな書状を示して見せて、城の主は軽く笑んだ。
『湯は越後からは届けられないだろ?この独眼竜が椀に一杯程度のHot waterを惜しむとは思われたくねぇしな』
それでも警戒心顕わに畳にちょこんと正座していた、猫にも狩られてしまいそうな小ささの忍びに、竜と呼ばれる人の牙持つ口は。
『かすがだったか…安心しろよ』
深い場所から響く声で。
『俺は謙信公の懐刀をお人形さん扱いする気はない』
唯一の人にしか視線を向けないくノ一がどんな言葉を望んでいたのか、どんな言葉も望んでいなかったのか、きっと後者だろうと思われたがそれでも。
佐助には、彼女が羨ましかった。
「……」
「何を寝ている」
走馬灯を垣間見てしまった気がする。
「覗いてみろと言っているのだ、さあ…!」
ぐい、と皿の方へ引き立てられた。
「ちょ、首はもう…!…!?」
「な……!?」
水鏡を覗きこんだ佐助も、覗きこませたかすがも、絶句した。
後者は、どうやらそれまで気づいていなかった白猫の耳と尾に。
前者は、何時の間にか自分の頭に付いていた明るい茶色の――狐の耳と、もふもふした尾に。
「これは…!」
「え、嘘なにコレ」
それぞれに慌てて耳と尾を引っ張り――もしもそこに血が通っていたら、混乱はさらに深まっていたであろう。しかし。
ベリ。
ズル。
耳が取れた。尾が抜けた。
血は出ていない。痛みは無い。突如出現した獣の身の一部は。
「つ、作り物…?」
スパン、と襖が開いた。
「Good morning!今朝はずいぶん遅かったじゃねぇか」
ご機嫌な様子でのたまう政宗は、見たことの無いような形の着物。漆黒の装いだ。
「ちょっとした忍び会議で…。おはよう竜の旦那」
「それは新しい陣羽織か?」
へらりと笑って後ろ手に狐耳を隠す橙頭と、耳のことを忘れてしっぽを隠す金髪を、政宗は両手の上に導いて乗せる。
「いや、Vampだ」
「番府?」
手の中を揺らさないように滑るような足捌きで、黒衣は廊下を渡って行った。
「吸血鬼っつったら良いのか…西洋の化け物の格好でな」
Coolだろ?と言われても、佐助には異国のことは分からない。
白い肌に黒を着ると色気が三割増、はかすがだけに当てはまる方程式でも無いらしいことは理解したが。
「なんでまたそんな格好を…」
「そういう日だからだ。お前らも似合うぜ?俺の見立てだからな」
ニイ、と笑って零れる竜の牙の白さは今日もまぶしい。
そんな幸せなことを考えていたのは耳の無い狐ばかりで、尾の無い白猫は毛を逆立てた。
「お、お前の仕業か!コレは!」
「あ?ああ、気にいらなかったか?」
「似合うかどうかでは無い!いつの間に――!!」
――そうだ、気づきさえすれば。
――この作り物が装着された時に気づいてさえいれば、互いに顔を合わせるまでその存在に気づかずにいるなんて事はなかった。まるでソレが突如生えてきたように慌てることも。
――そもそも自分たちは忍者で、気取られずにこんなものをペタペタと貼りつけられるような事はあってはならない。
実際に獣耳が生えてくる以上に内心穏やかでない忍び二人の頭上で、竜の左目がぱちくりと瞬く。
「Ah,…さあなぁ。俺は渡しといてくれって」
小太郎に頼んだんだが。
独眼の吸血鬼が襖を開いた。
畳にカボチャが転がりその一つの上に、茶色の丸い耳とたふたふと太い尾をつけた、小さな赤毛が座っていた。
猫は固まる。
狐は青ざめる。
振り向いた狸は表情も無く、茹でられたカボチャを頬張っている。
奥州も冬に向かう、十月末日の事だった。
***
風ノ悪魔の実力か。
世の中クリスマスに向かっているのに何故かハロウィンなのは…5A式が書き終わって無いからです(気分が転換されて無い)。
あっちでもこっちでも小太郎祭りなのは外伝発売が近いからです(気分が転換されて無い)。
短いし伊達受け色薄いけど、とらじ。議長に!お気に召したら進呈します~。
