戦国BASARA・腐向け・サスダテ中心・本館(サササケ)を見ている方向け。
女体化とか幼児化とか遠慮なく出てきますのでご注意ください。
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m(_ _)m
呆れて誰も投票してくださらないんじゃないかなーとか思っていたので嬉しい限りでしたv
何か…結果が想定の範囲外だったんですが……(想定が甘いと言う話)。
ハロウィン当日は妙な南瓜画像だけで失礼いたしました。個人的な野望を達成しました。
アンケート結果はきっちりネタに反映される予定です!出来る範囲で!!
が、如何にも、ハロウィン番外へーんとかちゃらっと書ければよかったのについつい長引いてこの様…;
締め切り破りのタコですが結構執念深いので、ちゃんと書き上げます☆
実家の母は仕事が忙しい人だけどイベントごとが好きで…『大丈夫よ雛祭りは旧暦でやるから~四月の三日にお雛様出しましょうね~』とか毎年やってました…。そういう家に育った人間です。
で、ハロウィンは半分しか書きあがってないんですが。
ちょっと蔵出しした文章が…あとちょっとで書きあがるな~で放置されていたネタが…何故か今になって書きあがったので…。
季節感二ヶ月くらい先どってるんですが、あまりにも最近読み物更新ないんで…。
追記に載せます。
戦国設定+ちょっとした捏造設定
雪の奥州と独眼竜と迷彩忍び、話題に出る割に出番の無い甲斐の若武者でお送りします。
濃い緑が艶々と照る葉に、濃い紅色の花が映える。
白い白い雪の中で、椿の木の濡れたような色味の強さ。
目を細めて見ているから、それが彼の左目に美しく映るのだろうと佐助は思った。
佐助には分からなくても彼は美しいものをすぐ覚る。
首を傾げるだけの真田の主従に楽しげに茶碗を見せて、涼しい顔で花を活けて見せて、得意げに縫い取りを広げて、あるいは呆れ顔で空を指差しそしてまた、ニイっと唇を吊り上げて。
『見ろよ真田、忍び、あの空!』
けれど佐助が覚えているのはいつだって、その輝く目と笑んだ口に覗く竜の牙ばかり。
(だって、仕方がないだろ?)
何が美しいのかなんて分からない。知る必要もない。
茶碗は多分高価なものでうっかり割ったら幸村ならまだしも佐助には弁償できないだろう。
派手な縫い取りは奥州軍の新しい幟だから覚えておいて損はない、しかしこの軍の大漁旗は他が真似をするはずもない、何より彼が自ら見せるのだから他国の武将に見られても構わないに違いない。そうでなければ罠だろう。
空の美しさだけは幸村は理解しただろうか、ただその広さに心を打たれたのか。いずれにせよその部下にはただの晴天としか分からない。夜まで晴れているか、戦場の土は乾いているか、霧は起こしやすいか。ただそれだけ。
(でもまあ、あの人が言うならそうなんだろうね)
生まれが違う育ちが違う、それこそ地の虫と天の月ほどにも違う、その月が指すなら間違いなく。
「――はい。これ」
差し出された紅色に、左目がゆっくりとまばたかれた。
その目が見ていた薮椿の天辺から、今しがた切り落とした緑の枝。
「…Why?」
問いかけられる。
その異国語が自分の記憶どおりに『何故』と同義であるならば、そんなことはこちらが聞きたいと佐助は思った。
「キレイ、だったから?」
綺麗かどうか、それを決めるのは佐助ではないけれど。
疑問に言葉を濁らせて、受け取られないままの紅色の花を、彼の座る外廊の磨かれた板の上――彼から少し離れた所に置く。
我ながら間の抜けたことだと、粋を自負する青年の罵詈雑言を半ば期待してぬるく笑った。
しかし彼は黙り込んだまま。
花ではなく花を置いた男を見ている。
左目がじっと、佐助を見ている。
仲が良いかと問われればどうだろうねと肩をすくめるしかない。
奥州筆頭伊達政宗と甲斐武田軍の若き虎、真田幸村の話である。
半年前まで戦場で殺しあう仲、けれどそれが両者とも矢鱈に楽しそうだったのは有名な話。付き合わされる部下の身になれ、蒼紅が遭遇したら足軽はその場から逃げ出すのが常識だ。
今現在は休戦中で、しかし態々通ってきてまで喧嘩をしている。
見ようによっては相当の仲だが佐助は知っていた。
こんなことは長くは続かない。
休戦だろうが同盟だろうが明日には破られるかも分からない戦国の泡に似た約束事を、誰よりも彼らが心得ている事実。
(どうせそうなったらなったで、戦場で喧嘩するだけだろうけど)
ただし、今度は片方が死ぬまで。
――そう言うお前はどうなのだと、問われれば佐助は何が?と聞き返すだろう。
奥州筆頭伊達家の当主と、甲斐武田軍の真田忍隊の長。
そもそも名前が並ぶ謂れがない。
しかしまあ斬った事もある斬られた事もある、幸村のお供と文の使者で通う回数だけなら上司以上だ。
話しかけられるのはほとんど幸村であって幸村の影ではないが、影の存在は『武田の忍び』としてそれなりに認識されているらしい。
またこの奥州の覇者は流石と言うべきか異様に勘が鋭く、例え佐助が天井板の裏にいようと木の葉に隠れる緑斑で枝の影にいようとも、まさかまだ気づかれてはいないだろうと高をくくった忍びに『よお武田の斑忍び』などとあっさり声をかけてくれる。
頼むから変なあだ名を付けないで欲しい。いやいやそうではなくて。
(そんなに俺、忍べてないわけ?)
毎回思う。何度でも挑戦する。そして惨敗。
目が一つしかないと言うのはそんなに人の第六勘を磨くものなのだろうか。
忍びの中でも盲の者――全くの盲目で無くとも視力の薄い目、色の見えない目、光に弱い目を持つ者、それこそ片目の者などは時として異質な種の勘を持ち得ることがある。
しかし伊達政宗のそれは異常なほどだ。
こと真田幸村関係(つまり、俺様も含まれるワケ)に関しては異常な冴えを見せると言って良いだろう。
武田軍と伊達軍が初めて衝突した戦場で、『Sorry,影が薄くて気づかなかった』などと同じ人間に言われたこともあったというのに。
あの赤揃えの軍隊で一人真逆の木の葉色を纏っていて、気づかれなかったのはひとえに忍びの実力か。
むしろそれ以来目を付けられてるような気さえする佐助である。
今となっては休戦同盟真田幸村との友好(?)関係、時も場所も関係なしに、確実に見つけてくれる。
となれば佐助の思いは唯一つ。戦場だろうが奥州だろうが、何事も無く平和な上田城であろうが。
(会いたくねーなあ…)
会いたくないで会わずに済めば苦労は無い。
今日も今日とて幸村が訪ねてくる(遊びに来る)先ぶれ役だ。
白の中に足跡も残さずに、庭に入り込んだ黒い翼。
綿雪が音を染みこませてくれる分、本当は楽に侵入できるはずなのに。
「Hey,そこの烏」
(…何で屋根瓦に降り立った瞬間これなんだよ)
忍びは瓦の下からの声に頭を抱えた。
「そこで待ってろ。庭に下りるな」
しかも犬に『待て』と言うようなこの命令口調。
従ってしまうのは佐助が命令されることに慣れすぎているからで、その声がほぼ生涯において命じるために存在する声だからだろうか。
見つかってしまった情けなさの前には腹も立たない。
雪に清められたような青い青い空を見上げて、白い白い奥州城の庭を見下ろして、佐助はため息をついた。
幾月か前の戦場を思い出す。
嫌な思い出がある。
そのとき佐助は足軽の装束を着て、大将二人よりは地味な赤に身を染めて、陰にも隠れず戦乱の中にいて。
雑兵のふりをした忍びの長は、何より知れれば計略も水の泡、と足軽が精一杯の動きしか出来ぬまま、それでも敵陣の武将に近づいた。
いきなり大将を狙うこともない、うっかり討てば理不尽なことに上司にがっかりされるのだ。
しかしその大将が、紺碧に三日月を下ろした兜が、くるりと足軽の一人の方へ振り向いたのはどういうわけだろう。
しかもその雷まとった竜の三本爪が、それこそ雷の速さで迫ってきたのはどういうわけだろう。
(いやもうホントに何でだよ)
ただの兵なら死んでいる一撃を隠し持っていた大型の手裏剣で防いだ足軽に、蒼雷の将は未だ殺気の篭った刃を引かぬまま。
「真田は何処だ斑忍び」
つり上げた口の端から竜の牙が覗いた。
噛まれたら痛そうだ、と佐助は考えた。
(いやいやんな事考えてたら、噛まれる前に死ぬ)
「教える、わけ、ないでしょうがッ」
かろうじて三本の名刀を弾き飛ばしながら、その反動を使って後ろに跳び下がる。
Ah-そうかい、と青竜はその爪を構えなおし。
「…今日は斑じゃなかったな」
今気がついたかのような呟きを落とした。
トサリ、と雪落ちる穏やかな音。
「まだら忍びー」
「…あんまり変な呼び方しないでくんないかな独眼竜の旦那」
心底嫌そうな声になってしまって、(あ。やべ)と見下ろせば、庭の雪野原に降り立ったこの地の主は屋根の上の無礼者を見上げることしばし。
「Come down,まだら烏」
にやりと口角を上げて見せた。
(駄目だ。この呼び方決定だ)
ちょいちょいと手招きされるのに眉根を寄せて、へらっと笑うのは癖でしかない。正直心は刃の下で泣いている。
「降りちゃいけないんでしょ?」
瓦の上に胡坐をかいて肘をつき、顎を手の骨に乗せながら見下ろす先で、濃紺染めの羽織の袖がひらりと振られた。
「もう良いぜ」
「何で」
紺の下では草履がパタパタと雪を叩いて。
「跡つけたから」
「……」
それは果たして雪の美しさに駆られた行動なのか。佐助の脳裏に問いが浮かぶのと打消しが浮かぶのは同時だった。
(子どもだよ。子どもがいるよ)
時折こういう事をしてくれるからまた読めない。
読めないことをされるのも相手に読まれるのも苦手だと言えば贅沢なのかもしれない。しかし忍びであるからには相手からあらゆる情報を読み取れねばならず読まれることはしばしば死に直結する。
だから、もはや忍びの生理的に受け付けないのだと。
それで済めば問題は無い。けれど。
――あの『赤』の戦場で、あの『青』の目が振り向いた刹那。
背筋を駆け抜けた戦慄が恐怖のためだけだったのか未だに分からない。
名前を並べる事すら身に余る、身分の高い、奥州の雛には稀なる華人。
自分にない強さ、底まで読みきれない心の内、戦場を見定める――美しさを見極める、一つ目。
(…何を見てる?)
ふわりとあどけなく、戦場での動きとは違う柔らかさで、その目が遠くを見る。
どこまでも白い雪。
どこまでも青い空。
そんな単調な色を、愛でているのだろうか。
「真田幸村は」
それとも。
「あとどれくらいで着く?」
遠く、あの濃い緑の天辺に咲く。
「…一刻も待たせませんよ」
紅の――椿。
外廊の磨かれた板に、濃紺が腰を下ろす。
その細められた左目が。
(こっち、見てくれても良いじゃない)
そう思って、その花を、切って落とした。
左目は佐助を見た。
間違い無く佐助を見た。
その唇に乗る異国語よりはっきりと、その目は語っていた。
『どうして』と。
そこには強さも輝きも、何の感情の色も無い。
何かが、彼を酷く怒らせでもしたのか。
そんなにも無表情な、落雷の前の静けさのような色は、佐助の知る限りでは怒りしかない。
でなければ何が彼を揺さぶったと言うのか。
「りゅ…う、の、旦那?」
「お前」
固い声だった。
「――知って、」
唇が、かみ締められた。
ゆるゆると、左手が持ちあがって、左目を抑える。
目が痛むかのような仕草。
痛みに全身が支配されたかのようなぎこちない動作。
パチリ、と空気に小さな稲妻が走るような――緊張感。
殺気。
逃げられる気がしなかった。
椿の首を落とした、巨きな手裏剣に、手が吸い付いた。
けれど独眼竜は動かない。
威嚇するような張り詰めた気配とは裏腹に、一つしかない目を覆う様はむしろ無防備で。
落としてくれと言わんばかりに俯けられた首を、けれどまさか落とすわけにはいかない。武田の同盟国の国主。真田幸村の生涯のと言わしめた好敵手。
背がひやりと冷えて汗に気づく。
(考えろ、考えろ、考えろ――)
何が独眼竜の逆鱗に触れたのか。
何を、己が知ってしまったというのか。
目の端に映るのは紅い椿の花咲く枝。
紅い色。真田幸村の。武田の。
緑の葉。己を隠す色。武田にただ一人の。
けれどこの人にとってはまるでその違いはないように、赤の中の緑を見つけ出す――否。
己が赤い軍の中の赤であっても、緑葉の中の緑であっても、変わらずこの竜が己を見つけ出す事を、佐助は知っている。
赤と緑。
ふと、記憶の琴線に触れるものがあった。
盲の者――全くの盲目で無くともそれこそ片目、視力の薄い目、色の見えない目が世にはある。
色の見えない目。
二十人に一人と忍びの師に聞いただろうか。
赤と緑を見分けられぬ目があるという。
他の色は分かる。ただ赤と緑、朱と萌黄、紅と翡翠――その見える者にとってはまるで正反対の色が、どちらも彩度の無い、灰色にも似た色にしか見えない。
そんな目が。
まさか。
「独眼竜の――旦那、あんた、もしかして」
あの赤揃えの軍隊で一人真逆の木の葉色を纏っていて、気づかれなかったのは。
(見えてないの?)
少なくとも、赤と緑の色だけは。
そう口にすれば即座に切られてしまう気がした。
「……今気づいたのか?」
けれど、今にも忍びを切り裂きそうだった気迫はフッと霧散して。
指の間からそのただ一つの目が、覗いた。
「Ha,語るに落ちるたァCoolじゃねえな――」
彼がその色を間違える所など見たことが無い。おそらく誰にも見せたことが無いだろう。
伊達軍で彼の右目と呼ばれる男や特に近しい従弟あたりは知っていてもおかしくないが、他の者達には教えられないに違いない。
実際、赤と緑が見分け難かろうが花と葉を混同する筈は無いのだ――先刻まで彼がそうしていたように、遠目でもなければ。
(この人には、ただの緑葉の塊の中から赤い花を取り出したように見えたのかもしれない)
日常生活にはほとんど何の不具合も無いだろう。
しかしもしも人に知れたら。
奥州の覇者、独眼竜のたった一つの目が、とある二色を見抜けない。
――どんな罠が仕掛けられるだろう。
忍びの声が頭に響いて、自分の考えた事だろうに佐助は何故だかゾッとした。
罠でなくても良い、その情報だけあれば伊達政宗を失脚させることなど容易い。彼を排斥してその弟を伊達の当主に押そうとする者には、旨い餌になる。
もしも彼が何処かの殿に仕える一介の武将ならば、その武勇と才覚が全てと言ってもらえるだろう。
しかし伊達政宗は伊達家当主にして奥州筆頭、この北の地を一手に収めて立つ覇者であり――その立つ足場は堅くも脆い。
独眼竜はその一つしかない目を守るように、顔に手を当てたまま指の隙間から、世界を覗っていた。
覇気のない目が寂しかった。
(寂しい?)
寂しいのか、何なのか。
佐助がそう感じる理由も必要もない筈だった。
ただの自国の同盟相手国、上司の好敵手(むしろあの何でも見抜く一つ目は、苦手だってのに)。
けれど先刻までの緊張感も恐怖も、どこか穴から零れるように消えていく。
そうして後から湧いてくるのは、理由も分からない戸惑いだった。
(ああ、警戒されてたんだ、俺)
いつだって彼が、佐助を見つけ出してしまうのはきっと、ただ誰よりも、彼の弱点を暴いてしまいそうな“色”だったからなのだろう。
最初に『影が薄くて』などと軽く言っていた頃から、敵国の赤揃えのたった一人の緑斑は見抜けなければ危険だと――きっと彼の右目も忠言しただろう。
「…竜の旦那」
ゆるり、と瞳が動く。
透明な瞳に感情の色は見えない。
――そんな目をして見て欲しい訳ではなかった。
見てくれなくたって良かった。
ただ佐助の知っている独眼竜は、紅い椿の花に口笛の一つも吹いて笑ってくれるはずだったのだ。
鎖のついた巨大手裏剣を『大道芸人の商売道具』などと呼びながら。
同じように武器を持つ手でそれを活けてくれただろう。
佐助には分からなくても竜にはその美しさが、分かるのだから。
放っておけばその紅の花は、枯れる。
「悪いね。俺、花の事なんか全然分からないから――」
磨かれた板の上。
濃紺染めの羽織の袖が届きそうで、手が差し伸べられることの無いままの紅椿。
葉のついた枝をつまみあげると、一つ目がそれに捕らわれたように、追いかけて動く。持ち上がる顔から手が落ちる。
(…枯れれば良い)
茶色く朽ちて土に帰る、それが少し早くなるだけだ。
「忍び?」
掠れた声が小さく呼ぶのに笑って見せた。
「これは無かったことにして」
この半刻ほどに起こったこと、全て。
独眼竜がそんなにも弱い眸を見せたこと。
武田の者が竜の目に映らないものを知ってしまったこと。
――忍びが奥州の殿に花を贈ったことも。
ぐしゃり。と。
烏のように黒い指の中で、紅い花が潰れた。
「…ッ、」
睫が僅かに震えた。
何を驚くことがあるのだろう、と佐助は小さく首を傾げる。
「気悪くした?だったらごめん――でも真田の旦那には会ってもらえるかな」
(そうだ、旦那が来る)
あの人にこんな独眼竜を見せちゃいけない。
仲が良いかと問われればどうだろうねと肩をすくめるしかないけれど。
けれどあの若武者は、何よりも強く独眼の好敵手と対峙することを望んでいる。
「真田――、幸村」
低い声が呟き、ぎゅっと目を閉じて手を当てた。それだけで先刻までの張り詰めた空気が戻ってきた。
何も無かったことにする。
その言葉は取引と受け取られただろうか。
そう言わなければ、独眼竜はここで武田の忍びを斬り捨てるしか無いだろう。しかしそれは簡単に出来ることではない。武田軍と伊達軍の関係においても、真田幸村と伊達政宗の関係においても。佐助がそう提案するのは自然な成り行きだと――そう思って納得してくれないだろうか。
ただただ、佐助自身が本心、何も気づかずにいたかっただけだとしても。
指の隙間から竜の目が覗く。
人の左目ではない、竜の独眼。
何が美しいのかなんて分からない。知る必要もない。
けれど一つだけ分かる“綺麗なモノ”がある。
赤揃えの中の赤い影。
赤い武将達の中の緑の忍び。
緑の葉の中の赤い花。
緑の葉の中の緑の自分。
何の違いも感じていないかのように見分けてみせる独眼の、磨きぬかれたその強さ。
あの目のために、あの目と対峙する自分の主のために、忘れたことにしよう。
握り締めた手の中の残骸を、どこかに捨てようと考える。
――けれど何故だか指が解けない。
空の青さが染みたのか、奥州の冬の空気の乾いた冷たさに射られたか。
じわり、と熱が目に浮かんだ。
竜の眸に鮮やかに見えるのは、彼が好む青だけなのかもしれない。
そう考えて打ち消した。
それでもやっぱり、かの一つ目に世界の色は美しく映るのだと信じたかった。
花は紅 葉は緑 雪の白さと 空の青
佐助には分からなくても彼は美しいものをすぐ覚る。
そして佐助はその竜の牙覗かせた――嬉しそうな笑顔しか、覚えていない。
+++
赤緑色盲の筆頭と、赤揃えの中の緑斑の忍び。
派手で粋で奇麗なものが好きな政宗様と、その魅力が全然分からない佐助。
政宗視点で他にも色々、佐助の髪の話とかできると良いなあという…設定ばかりポンポン出来て書けない罠に陥ってます。あと話題に出る割に幸村の出番が無い罠…orz
